外交官のやりがい・楽しさ・魅力
外交官のやりがい・楽しさ
自国を代表して仕事をする外交官には、他の職業ではなかなか味わうことのできないやりがいや楽しさを感じることができます。
外交の最前線で働くことができる
商社や国際協力NGOなど海外を舞台に働く仕事はたくさんありますが、外交官の魅力は、日本と外国との友好関係を築く、まさに最前線で働くことにあります。
政治面や経済面、ときには文化面において、日本の代表として国益を守り、なおかつ立てた政策が円滑に進むよう情報を収集したり相手国と交渉したりすることは、外交官ならではの仕事といえるでしょう。
言ってみれば、国際関係における日本代表のような地位を、外交官は担っていることになります。
教科書に載る仕事
外交官の仕事は、国の大きな外交政策や通商政策に関係することになります。
たとえば外国との外交会議が開かれる場合、日本としての統一方針を作るために多くの外交官が情報収取や調整に当たりますし、日本の政府要人が外国を訪問する場合、立ち会うのはやはり外交官です。
これらはその時は単なる出来事でも、何十年後には国際関係を大きく動かす重要な転機である場合も多く、まさに教科書に載るような大きな仕事に携われるということも外交官の魅力といえます。
若手であっても活躍できる
外交官は、一定期間のサイクルで、日本と在外公館での勤務を繰り返すことになります。
在外勤務の場合、アメリカ大使館のように大規模な公館に勤務することもありますが、中には少人数の公館に勤務することもあります。
規模が小さければ小さいほど、仕事の幅が広がりますので、若手のうちから大きな責任を担い、活躍するチャンスがあります。
とくに開発途上国に勤務した場合、若手のうちから相手国側の政府高官に会う機会や、中には直接交渉するチャンスが巡ってきたりすることもあるようです。
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外交官の魅力
外交官をめざす人は、もともと「世界中を飛び回るような仕事がしたい」「国際交流に興味がある」「世界平和のために働きたい」など壮大な夢や目標を持っていることが多いのが特徴です。
実際、外交官の仕事には、これらの目標を叶えてくれる魅力があります。
世界で活躍できる仕事である
外交官は、世界を舞台に活躍します。
例えば開発途上国に赴任した場合、子どもたちの健やかな成長のために学校を建設したり、人々の生活環境を整えるために井戸を掘ったりすることで、国の発展を支える役割を担うことができます。
また、キャリア外交官として、領土問題などで日本と緊張した関係のある国に赴任した場合、双方が納得できる解決策を見つけるために情報収集をし、交渉にあたることで、両国の平和に貢献することができます。
世界中を飛び回りながら人々の幸せのために働くという大きなやりがいを感じられるのが、外交官なのです。
多様な価値観に触れることができる
外交官として世界各国の人々と交流するということは、幅広い文化や価値観に触れる機会をもつということです。
国によって、言葉も、食事も、伝統的な芸術も、ファッションも、人々のコミュニケーションの取り方も、まったく違います。
日本での常識が通じないことのほうが多く、ときには文化の違いからトラブルが起きてしまうこともあるかもしれません。
しかし、こういったことを乗り越えながら多様な価値観を学ぶことで、外交官は人として大きく成長することができます。
また、仕事を通してさまざまな国の人たちと深い絆をつくることができ、こうした関係が一生の財産になることも多いのです。
大変なことも多い分、刺激も多く、視野を広げながら働けるのが外交官の魅力のひとつです。