ディスパッチャーの年収はいくら? 給料についてくわしく解説
ディスパッチャーの平均年収・給料の統計データ
ディスパッチャーの平均年収・月収・ボーナス
ディスパッチャーは、正社員で働く人もいれば、契約社員として働く人もいます。
正社員の場合は月給をもらうことになりますが、大手航空会社では「総合職」といった括りでディスパッチャー候補生を採用しており、一人前になるまでは、特別に高い給料がもらえるわけではありません。
求人サービス各社の統計データ
職業・出典 | 平均年収 | 年収詳細 |
ディスパッチャー (転職ステーション) |
471万円 | - |
ディスパッチャー(運行管理者) (給料バンク) |
334万円~437万円 | 20代の給料:23万円 |
30代の給料:27万円 | ||
40代の給料:34万円 | ||
初任給:18~万円 |
各社のデータより、ディスパッチャーの年収は330〜470万円の間となる実態が見えてきます。
ディスパッチャーの手取りの平均月収・年収・ボーナスは
各社の統計データをもとに算出すると、ディスパッチャーの平均年収は400万円前後となると思われます。
仮に年収400万円、ボーナスが4ヶ月分とすると、月額給与は約25万円となります。
ボーナスがないと考えると、月額の総支給額は30万円ほどとなります。
ディスパッチャーで、独身の人の場合、交通費などを除外して考えると月の手取り額は20〜21万円ほどになると見込まれます。
現在、日本人全体の平均年収が約420万円と言われていることから考えると、一般的な職業よりも給与水準と同程度となっています。
ディスパッチャーの初任給はどれくらい?
ディスパッチャーは航空会社の総合職として採用されるため、初任給は全員同じです。
例を挙げると、JALの業務企画職(地上職 事務系)では、初任給が228,000円(2020年度新卒採用の場合)となっています。
ANAのグローバルスタッフ職(事務)では、院卒の場合月額226,459円(試用期間中は月額225,402円)、大卒の場合月額218,557円(試用期間中は月額217,500円)とされています(2021年度新卒採用の場合)
ディスパッチャーの福利厚生の特徴は?
一般的な航空会社に就職した場合、家族手当、住宅手当などの福利厚生があります。
昇級や賞与についても制度が整っており、安心して働けるといってよいでしょう。
また、シフト制ではありますが年次有給休暇・夏季特別休暇などを取得することもできます。
さらに航空業界では教育や研修に力を入れており、自己啓発に関するプログラムや通信教育に補助が出たり、専門的な教育が受けられたりするところも多いです。
そのほか、ほとんどの会社で交通費は支給されており、もし早朝や深夜の通勤で公共交通機関が利用できない場合は、会社からタクシー代が補助されるところもあるようです。
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ディスパッチャーの給料・年収の特徴
契約社員も多い
ディスパッチャーは契約社員も多く、大半は時給制となっています。
1,000円〜1,100円程度からスタートすることが多いようですが、経験や勤続年数によって給料がアップすることが一般的です。
各種手当が手厚い
ディスパッチャーには夜勤がありますが、夜勤をする場合は別途手当が支給されるほか、「運航管理者技能検定」などの国家資格を得ることで昇給したり、資格手当が支給されます。
大手航空会社では、賞与の支給もあります。
給料は徐々にアップ
一人前になるまでには時間がかかる職業であり、運航管理に携わることになった新入社員たちは、現場経験を重ねながら勉強を続け、国家資格の合格を目指していきます。
「運航管理者技能検定」の国家資格を得れば、ようやく正式にディスパッチャーと名乗れるようになりますし、それなりの技術や知識を持っていることの証明にもなります。
入社時は特別に大きな収入が望めるわけではありませんが、努力を続けて一人前のディスパッチャーになれば、徐々に収入もアップしていくでしょう。
ディスパッチャーが所属する代表的な企業の年収
会社名 | 平均年収 | 平均年齢 |
日本航空(株) | 839.3万円 | 39.3歳 |
ANAホールディングス(株) | 737万円 | 45.8歳 |
(株)スターフライヤー | 600万円 | 38.1歳 |
出典:2019年現在(各社有価証券報告書より)
日本航空(株)の平均年収
日本航空(株)の平均年収は839.3万円です。
JALの愛称で知られる日本航空は、業界では国内線、国際線ともに2位のポジションです。
公的資金投入とリストラで更生法をはかりましたが、近年は一気に経営が軌道に乗り始めました。
ANAホールディングス(株)の平均年収
ANAホールディングス(株)の平均年収は737万円です。
国内線、国際線ともに首位をほこり、傘下にLCCのピーチを有するなど、国内外へ航路を積極的に拡大しています。
(株)スターフライヤーの平均年収
(株)スターフライヤーの平均年収は600万円です。
北九州拠点の新興航空で、近年人気を集めつつあります。
旅客機の形態やや値段など独自の戦略を展開、主にアジアで近距離国際線の拡大を狙っています。
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ディスパッチャーが収入を上げるためには?
ディスパッチャーが収入をあげるには、勤続して経験を積むことが一番の近道です。
経験がものを言う仕事のため、長く働けば働くほど給料は上がっていきます。
また、給料をアップさせるには語学力を身に付け外資系企業などに転職する方法も考えられます。