ディスパッチャーの需要、現状と将来性

ディスパッチャーの現状

ディスパッチャーは、パイロットのように自ら空を飛んだり、客室乗務員や空港のグランドスタッフのようにお客さまに接したりはしませんが、安全なフライトを実現するために不可欠な存在です。

気象や航空法、航空機の仕組みなど、航空に関するあらゆる情報に精通しているディスパッチャーは、専門知識を駆使してさまざまなデータを集め、フライトごとに安全運航のための計画を作っていきます。

そして、フライト中にも最新の気象状況などをパイロットに伝え、フライトを地上からサポートします。

航空機をフライトプランに沿って、無事に目的地まで到着させていくことの大変さはありますが、一方でやりがいを感じられる仕事でもあり、航空業界のなかでも根強い人気のある仕事です。

ディスパッチャーの需要

ディスパッチャーは、そこに航空機がある限り必要とされる存在であり、現場経験を積んだのちに国家資格を取得する必要があるなど、誰でも簡単にできる仕事ではありません。

日々勉強をして、経験を積めば積むほど周囲から信頼されるようになりますし、自分の確かな成長が感じられるでしょう。

近年は各航空会社が販路を拡大している影響もあり、航空会社の関連会社や運行管理の専門会社などでもディスパッチャーを募集しています。

これからディスパッチャーを目指すという人には、より活躍の場が増えつつあり、就職時の選択肢も広がっているといえるでしょう。

ディスパッチャーの将来性

ディスパッチャーは知識や経験が重要な仕事ですが、近年は技術が進化しており、コンピュータやAIを利用してデータを分析することができるようになりました。

気象状態の予測や、空港の利用状況、機体の詳細などについては、AIを利用すれば簡単に管理させることができます。

しかし、パイロットや航空管制官との調整や、航空会社全体の利便性の向上などを考えると、ディスパッチャーは必要不可欠といえます。

今後は、こうした科学技術に対する知識と、理解する能力、さらに運行管理者としてのマネジメント能力がさらに必要となるでしょう。

ディスパッチャーの今後の活躍の場

近年は、格安航空会社(LCC)の参入や、国際線のフライトが増加傾向にあるため、全体としてディスパッチャーが活躍できる場面も増えてきています。

日系の大手航空会社以外に、外資系航空会社やローカルエアラインなどでもディスパッチャーは必要とされており、資格と経験さえあればどこでも活躍することができます。

ただし、一人前のディスパッチャーとして認められるには、現場経験と国家資格が必要で、これには長い道のりを経なくてはなりません。

就職市場でも人気のある航空会社に就職したうえで、さらに運航管理部門に配属される必要があるため、非常に狭き門といえるでしょう。

必須ではありませんが、気象予報士の資格を持っていたり、高い英語力を有したりしているなど、人より秀でている特技があれば、就職するうえでさらに有利になると考えられます。