データベースエンジニアの1日の流れ・残業時間は長い? 仕事は激務?
データベースエンジニアの業務スケジュール
「設計」や「管理」はオフィスワーク中心
データベースの「設計」を行うチームや、SQLチューニングなどの「管理」を行うチームは、自社(もしくは常駐先)の設計ルームなどがメインの仕事場となり、オフィスワーク中心の生活となります。
勤務時間に関しても、会社によっても多少前後しますが、概ね9:00~17:30頃を定時と設定している職場が多く、一般的なサラリーマンのような勤務形態となります。
業務に関しては、事前に長期のスケジュールを組み、マイルストーンや期限を定めて進めていきます。
期限に遅れなければ、日々の業務の進め方は個人の裁量によって調整しやすく、スケジュールに余裕がある時期であれば「時短勤務」を利用したり、「有給休暇」で休んだりすることが可能になることもあります。
「構築」や「運用」は不規則勤務となる場合も
データベースのインストールやセットアップなどを担当する「構築」チームの場合、状況によっては不規則勤務となることがあります。
たとえば、サーバーセンター内での構築作業が深夜しか許されていない案件ですと、夜間に現地に向かい、一晩中作業を行い、朝方帰宅するという日もでてきます。
「運用」チームの場合も同様に、バックアップ作業やデータ移行作業を深夜に行うこともあります。
その他にも、データベースに大きな障害が発生したりすると、夜間や休日であっても呼び出され緊急の対応が求められることもあります。
そのように「構築」や「運用」を担当するデータベースエンジニアの場合、常にではないものの、その時々の状況によっては不規則な勤務形態となってしまうこともあります。
20代で正社員への就職・転職
「設計」チームに所属するデータベースエンジニアの1日
「構築」チームに所属するデータベースエンジニアの1日
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技術研修で一日勉強となる日も
日々のスキルアップが必要不可欠となるデータベースエンジニアに対して、「技術研修」を豊富に用意してくれている会社も多いです。
技術研修では、社内の研修センターや民間の技術教育センターなどに出向き、丸一日、机に座って技術の講義を受けることになります。
場合によっては、一日では終わらず、数日間にわたって技術研修が行われることもあります。
なお技術研修の日は、研修センターへ直行直帰の形となるのが基本であるため、まるで学生のような一日を過ごすことができます。
もちろん、その上で出勤扱いとなるため給料も支払われます。
その他にも、「技術視察研修」として、シリコンバレーなどの本場海外へ、長期間の視察研修に出向ける企業もあるようです。
データベースエンジニアの勤務時間・休日
データベースエンジニアの勤務時間
「設計」や「管理」を担当するデータベースエンジニアの場合は、オフィス内でのデスクワークが中心となりますので、概ね9:00~17:30頃を定時と設定している職場が多いです。
毎朝決まった時間に出社し、夕方に退社するという、一般的なサラリーマンのような規則正しい勤務形態となりやすいです。
「フレックスタイム制」を利用できることも多く、出社退社時間を本人の希望に合せて若干前後にずらして働くことも可能です。
一方で、「構築」や「運用」を担当するデータベースエンジニアの場合は、夜間作業などが発生し、不規則勤務となることがあります。
たとえば、夜間22:00頃に出社し、明け方6:00頃に帰社するような日も出てきます。
データベースエンジニアの休日
データベースエンジニアの場合、週休2日制で働ける会社が多いです。
年間休日数としては120日前後が目安となってきます。
「設計」や「管理」を担当するデータベースエンジニアの場合は、月~金に働き、土日祝日が休日となることが多いです。
GW・お盆・年末年始など連休シーズンにも、世間一般と同じように、7~9日間の長期休暇を取りやすいです。
一方で「構築」や「運用」を担当するデータベースエンジニアの場合は、企業の業務やシステム利用者への影響を抑えるため、非営業日である土日祝日に構築作業や運用作業を行うこともあります。
土日祝日に出勤した場合は、代わりに平日のどこかで2日休みをとる形となります。
その他、データベースに大きな障害やトラブルが発生した場合は、夜間や休日であっても急遽出勤が必要となることもあります。
障害の対応は「運用」の担当者が行うことが多いですが、場合によっては「設計」や「構築」を担当したエンジニアが責任者や有識者として呼び出されるもあります。
データベースエンジニアの残業時間
データベースエンジニアの残業は会社や職場によって変わってきます。
まったく残業がなく常に定時帰りの会社もあれば、毎日のように長時間残業が続く職場もあります。
その上で、データベースエンジニアが働くIT業界全体の話となりますが、IT業界は他の業界から比べても残業の多さが目立つ業界です。
これは仕事柄仕方のない部分もあり、決められた「納期」を厳守してシステムを納品しなければならないIT業界では、作業スケジュールが遅れており納期に間に合わない状況に陥ると、どうしても残業をしてまで働かなければならないことがあります。
そのため、スケジュールの遅れの酷いプロジェクトですと、毎日のように終電帰りとなったり、時には徹夜や休日出勤覚悟で働かなければならないこともあります。
また、「システム障害」と「残業」にも密接な関係があります。
稼働中のシステムやデータベースに障害が発生すると企業の業務やビジネスにまで打撃を与えることになり、ましてや交通や通信などの社会インフラ系のシステムであれば、社会問題にまで発展する恐れもあります。
したがって障害が発生した場合は、迅速に障害対応にあたり一刻も早くシステムを復旧する必要があり、時には障害が回復するまで家にも帰れず、会社に何日も泊まり込みで対応をしなければならないこともあります。
データベースエンジニアは忙しい? 激務?
前述もしたように、「納期前」や「障害発生時」などは、データベースエンジニアにとって忙しい時期となります。
また、たとえ納期前に予定通り仕事が完了しても、お客さまからすんなりとOKがでるとは限らず、時には修正や仕様変更が求められることもあります。
そうなると想定外の作業が増えるため、他の作業を並行している場合は手が回らなくなり、寝る間も惜しんで働かなければならない状況に陥ることもあります。
データベースエンジニアは肉体労働ではないため手足が疲労するということは少ないですが、納期が差し迫る緊張感の中、長時間の残業を続けると、精神的に参ってしまう人もいます。
その反面、無事に納期が過ぎた後や、システム障害などがあまり発生していない状況であれば、一転して緩やかで楽な日々が続くこともあります。
仕事の波が極端なプロジェクトでは、納期後は一切仕事がなくなることもあり、会社に来てもやることがないので有給休暇を纏めて使い連休を取ったり、時短勤務で半日働いて帰宅する人などもみられます。
データベースエンジニアの休日の過ごし方
データベースエンジニアの休日の過ごし方は、趣味を満喫する、家族や恋人と過ごす、家でゆっくりするなど、人それぞれで多種多様です。
エンジニアというとインドア派なイメージもありますが、普段仕事がデスクワーク中心であることもあり、休日はスポーツやアウトドアなどで身体を動かしアクティブに過ごす人も意外と多いようです。
大きなIT企業であれば、社内に部活動やサークルをもっており、休日にイベントが開催されることもあるようです。
加えて、データベースエンジニアとしてキャリアアップするためには、勉強が欠かせません。
休みの日に技術書を読んだり、ITスクールなどに通ったりして、最新のデータベース技術やIT技術の知識を蓄える人もいます。
「情報処理技術者試験」などの資格試験が近づくと、休日丸一日を家での試験勉強に費やす人もおり、さらには休日に資格取得に向けた社内対策講座や社内勉強会を催している会社もあります。