コンサートスタッフの仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
コンサートスタッフの仕事とは
コンサートやライブをはじめ、演劇・ショー・イベントなど、ステージの準備と運営を行うのがコンサートスタッフの仕事です。
それぞれが自分の専門とする仕事をこなしながら、出演者と一体になって感動のステージを作り上げます。
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コンサートスタッフの仕事の流れ
開場前
開演前には、機材の搬入や楽屋のセッティングが行われます。
機材の搬入は裏方の大きな仕事の1つで、力仕事も多くスピーディに行わなくてはならないため大変です。
また、スタッフやアーティスト、そしてお客さまを会場内で迎えるためにさまざまな準備が行われます。
楽屋に必要なものを搬入したり、椅子やチラシをセッティングしたり、案内板を掲示したりと作業は非常に多くあります。
開場後
開場すると、チケットのもぎり(確認)や、グッズの販売がはじまります。
多くの人を誘導するため警備員が列を整理することもあります。
身体の不自由な方や席がわからない人のために案内をするスタッフも必要です。
開演中
開演すると、演出のサポートスタッフは持ち場につき、セットチェンジやステージ上の演出に不備がないかどうかを見守ります。
また警備・誘導スタッフはステージ中に危険な行為はないかなどを見守ります。
終演後
終演後は会場の閉鎖時間が決められているため、すみやかに搬出をしなくてはなりません。
ステージのセットや機材を片付ける「バラシ」が行われ、ツアートラックなどに積み込まれます。
コンサートスタッフの業務の内容と主な職種
ステージエンジニア
舞台監督や演出家の指示に従って、音響装置の音量や音質を調整するPAエンジニア、曲や演出に合わせて照明を操作する照明エンジニア、背景のスクリーンなどに映し出す映像を操作する映像エンジニアなどがいます。
これらの職種は合わせてステージエンジニアと呼ばれることもあります。
PAエンジニア
PAエンジニアは、コンサートやライブ、舞台、イベントなどでPA(音響設備)を用いて音の調整をする仕事です。
その場に適した音作りをすることが主な役目となりますが、常設の音響設備がない会場であれば、音響機材の選定および配置図・配線図の作成から撤収まで担当します。
広い会場内において、観客がどこの席にいても音楽を最適な状態で聴くことができるよう、ミキシングコンソールによる音量・音質の操作、スピーカーの位置や向きの調整などを行うのが具体的な業務です。
音楽の知識や操作技術だけでなく、持ち前のセンスを駆使して、アーティストやディレクターが求める音を作り出す役割もあります。
照明エンジニア
照明エンジニアは、コンサートや演劇などの舞台やイベント時に、照明を用いた演出を行う仕事です。
舞台監督やディレクターなどと打ち合わせながら、使用する照明機材や内容を考え、場の雰囲気や出演者の魅力を引き出すためのライティングを行います。
コンサートの高揚感をコントロールするためには、音楽だけではなく、ライティングも重要な役割を担っています。
大きな会場では数百個の数にも及ぶ照明一つひとつの色や強さ、照らし出す範囲などを踏まえて、絶妙な組み合わせで視覚的な効果を高めていきます。
プランニング、セッティング、本番での操作を一貫して手がけることが多いため、色彩センスや幅広い光学知識が必要だといえるでしょう。
映像エンジニア
映像エンジニアは、コンサートやイベント会場で使用する映像のプランニングから、映像送出機材の設営、実際のオペレーションなどを担当します。
大規模な会場になるほど出演者と観客との距離が遠くなってしまうため、ステージが見えづらい観客のために、サービスモニターと呼ばれるライブ映像をアップで流す大型画面が採用されています。
また、出演者の背景に巨大スクリーンを設置し、イメージ映像などを流す演出もよく見られます。
こうした映像のセッティングや操作をするのが映像エンジニアの仕事です。
プロジェクション・マッピングに代表されるような新たな映像演出が次々と生まれる中、時代の先端を行く知識や技術が必要な職種だといえるでしょう。
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ローディー
ローディーとは、主に音楽の業界で、使用する楽器や機材の手配、運搬、管理、セッティングなどを行う仕事です。
ステージで使われる楽器のメンテナンスや管理、実際に楽器を使うミュージシャンへのサポート、楽器のチューニングなどもおこなうため 、体力に加えて機材や楽器の専門知識も求められます。
ギターやベースなどの代表的な楽器については、ある程度の演奏技術が必要とされます。
コンサートスタッフ(設営、受付、警備スタッフ)
こうしたステージ専門のスタッフに、会場全般の設営を行うスタッフ、コンサート当日に受付や警備を行うスタッフなども加えた総称が「コンサートスタッフ」です。
設営スタッフは、本番の数日前からステージや観客席、受付や出演者の控え室に至るまで、会場全般の設営を行います。
また受付はチケットのもぎりや確認をし、警備スタッフは、ステージが安全に行われるよう、会場周辺の警備やお客さまの誘導などを行います。
コンサートスタッフの役割
コンサートスタッフは、ステージ設営の専門家です。
どのようなステージにも対応できるよう、それぞれがさまざまな技術を持っています。
どれだけ優秀なアーティストでも、数え切れないほど多くのコンサートスタッフが携わらなくてはステージに立つことができません。
ライブやコンサートに参加したことがある人はイメージしやすいと思いますが、一つのステージを作り上げるには、多くのスタッフの協力が欠かせないのです。
コンサートスタッフの仕事の流れ
開場前
開演前には、機材の搬入や楽屋のセッティングが行われます。
機材の搬入は裏方の大きな仕事の1つで、力仕事も多くスピーディに行わなくてはならないため大変です。
また、スタッフやアーティスト、そしてお客さまを会場内で迎えるためにさまざまな準備が行われます。
楽屋に必要なものを搬入したり、椅子やチラシをセッティングしたり、案内板を掲示したりと作業は非常に多くあります。
開場後
開場すると、チケットのもぎり(確認)や、グッズの販売がはじまります。
多くの人を誘導するため警備員が列を整理することもあります。
身体の不自由な方や席がわからない人のために案内をするスタッフも必要です。
開演中
開演すると、演出のサポートスタッフは持ち場につき、セットチェンジやステージ上の演出に不備がないかどうかを見守ります。
また警備・誘導スタッフはステージ中に危険な行為はないかなどを見守ります。
終演後
終演後は会場の閉鎖時間が決められているため、すみやかに搬出をしなくてはなりません。
ステージのセットや機材を片付ける「バラシ」が行われ、ツアートラックなどに積み込まれます。
コンサートスタッフ・ツアースタッフの勤務先の種類・働き方
コンサートスタッフの勤務先
コンサートスタッフにはさまざまな勤務先や雇用形態があり、職種やキャリアによっても違いがあります。
アーティストの専属や指名
アーティスト専属の場合は、アーティストが所属するプロダクションの正社員または契約社員として働き、コンサートツアーに同行するなどサポートメンバーとしての働きが求められます。
この働き方はローディーに多く、なかには付き人のようにアーティストの身の周りの世話まで担当する人もいます。
こうしたアーティストの専属や指名で仕事をするコンサートスタッフは、よりアーティストの意向を汲み、アーティストが仕事をしやすい環境を作るスタッフだといえるでしょう。
制作会社に所属
アーティストのプロダクションや広告代理店がブッキングし、コンサートステージの制作依頼を受けた舞台制作会社やイベント制作会社では、まず舞台監督や演出家を選出します。
そして、選ばれた監督・演出家がコンサートスタッフの人選を行うことが多いようです。
制作会社ではコンサートやショー、ステージ、イベントなどさまざまなものを手掛けるため、どのようなステージでも対応できマルチに活躍できる人が求められます。
プロダクションに所属
PAエンジニア、照明エンジニア、映像エンジニア、ローディーなどはそれぞれ専門のプロダクションがあり、プロフェッショナルの人材が所属しています。
広告代理店や制作会社から依頼を受けて、案件ごとにふさわしい人材が投入されます。
ステージエンジニア
PAエンジニア・照明エンジニア・映像エンジニアは、主に制作会社の所属、それぞれ専門のプロダクションの所属、会場の所属に分かれます。
より凝った演出がなされたコンサートの場合、制作会社または制作会社から依頼を受けたプロダクション所属のステージエンジニアが専任で担当し、全国ツアーがある場合には出演者とともに各地を回ります。
それほど凝った演出でない場合や、小・中規模の会場、アマチュアやインディーズアーティストが出演する場合などは会場所属のステージエンジニアに任されることが多いようです。
ローディー
ローディーは、主に出演者が所属するプロダクション、ローディー専門のプロダクション、会場の所属に分かれます。
出演者と同じプロダクション所属の場合は付き人のような働きをすることが多く、業務の範囲が幅広くなるようです。
ローディー専門プロダクション所属の場合は、トラックを使った運搬もこなし、会場所属の場合は会場内での運搬、セッティングが主な仕事になります。
その他のスタッフ
設営、受付、警備スタッフなどは、イベント系の派遣会社から必要な時間のみ派遣されて働くことがほとんどです。
コンサートスタッフの働き方
制作会社やプロダクションの正社員
制作会社やプロダクションに所属する場合、雇用形態は正社員または契約社員が多く、よりステージの演出を重視した仕事内容が求められます。
契約社員の場合はほとんどが出来高制となり、どんなアーティスト、会場、演出であってもそつなくこなせる柔軟かつ幅広い知識とスキルが求められます。
そのため、契約社員はベテランのコンサートスタッフに多い働き方です。
フリーランスのコンサートスタッフ
アーティストから指名を受けるフリーランスのコンサートスタッフもいます。
ローディーや各種エンジニアなどに多く、確かな腕と信頼を獲得しなければアーティストに信頼してもらえないため、フリーランスで活躍するには長い経験と実績を経て独立する必要があるといえます。
この場合もツアーがあれば同行する形となり、契約した期間はそのアーティストの仕事を最優先でこなします。
派遣やアルバイトも多い
会場の設営を行うスタッフ、受付や警備を行うスタッフは、イベント系の人材派遣会社が依頼を受け、必要な時間のみ専門のスタッフを派遣することがほとんどです。
この場合は派遣社員や短期のアルバイトも多く、学生が週末に行われるステージやイベントで働くことも多くあります。
コンサートスタッフを専門に派遣する会社では、長期で働いたり優秀だったりしたアルバイトスタッフを正社員としてと登用することも多いようです。