アーティストとお客様の笑顔のために

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コンサートスタッフ吉田 彩さん、島田 直樹さん

<吉田さん>
1989年2月生まれ。高校卒業後、飲食業界で勤務。22歳のときに(株)ライブパワーでのアルバイトを始め、2014年に同社へ中途入社。「制作部 MDルーム」所属。

<島田さん>
1991年5月生まれ。大学在学中に(株)ライブパワーでのアルバイトを経験。2014年に同社へ中途入社。「警備部 警備2グループ」所属。

お二人がコンサートスタッフの仕事を始めたきっかけを教えてください。

島田:学生時代から音楽が好きだったので、大学在学中にライブパワーで3年ほどアルバイトをしていました。コンサートに関われる仕事に魅力を感じたんです。

そのアルバイトがどんどん楽しくなって、のめりこんで行く内に、今の上司から社員になることを薦められ入社しました。

吉田:私は以前からライブに行くのが好きで、コンサートスタッフの仕事には興味を持っていました。
高校を卒業してからは飲食業界で働いていたのですが、コンサートスタッフは若いうちしかできないのではないかと思い、「挑戦するなら今のうち!」と決意しました。

22歳のときにライブパワーでアルバイトを始め、2年後には島田さんと同じく社員になりました。

お二人の現在の仕事内容について教えてもらえますか?

島田:「コンサートスタッフ」と言っても、さまざまな仕事があります。

僕は「警備部」という部署に所属し、関東近郊でコンサートが開催される際の会場警備や運営業務に携わっています。

会場設営、楽器や機材の運搬、楽屋受付、グッズ売場設営、お客様に配布するチラシの折り込み作業などを行うスタッフの手配や、現場での指示をすることが社員の仕事です。

公演中に事故が起きないように、アルバイトスタッフの配置を決め、備品の手配をし、スムーズに公演が進むよう主催者との打合せを経て当日を迎えます。

吉田:私は「制作部」の「MD(マーチャンダイジング)ルーム」という部署に所属し、主にコンサート会場におけるマーチャンダイジング全般の管理をしています。

具体的に言うと、全国各地で開催されるコンサートのグッズ売場で、アルバイトスタッフへの指導、現金管理、在庫管理、売場管理などを行っています。

ちなみに、コンサートの売り上げの大半を占めるのは、グッズ販売なんです。

社内で仕事をしている日もあるのですか?

島田:はい、コンサートは平均して週に2本程度、多いときは週に4~5本あるときもありますが、現場に出ていないときは社内でデスクワークなどをしています。

吉田:私の場合は関東だけでなく、地方の会場での仕事もあるので1週間オフィスに出社しないというときもあります。社内では数カ月先に予定されているコンサートの準備などもしています。

1日の仕事の流れについて教えていただけますか?

島田:代表的なものにはなりますが、5,000名ほどお客様が入る会場ではこの様な時間軸で一日が進んでいきます。
07:30 会場入り、楽屋・ステージの作り込み
12:00 バンドメンバー楽屋入り
13:00 開場に向けて設営
16:00 先行グッズ販売の列整理
18:00 開場、お客様の誘導案内
19:00 開演、終演後グッズ販売の準備
21:00 終演、グッズ販売対応、片付け
23:00 退館

アーティストによっては、握手会や撮影会などのイベントが企画されることもあります。

そのような際は、それに合わせた準備をするので、現場ごとに異なる動きをしています。

吉田:私は島田さんたちが会場内の準備をしている間、グッズの先行販売開始に向けて売場準備を進めています。

コンサートの開演時間を過ぎてもグッズをお買い求めになるお客様がいらっしゃるので、基本的には終演後まで売り続けます。アルバイトさんには休憩を取ってもらいながら売場管理や終演後の販売に向けて準備をします。

オフィスに出社するときは出社時間、退社時間が決まっているのですが、コンサートはアーティストや会場によってやることが違うので、同じように動く日はほとんどありません。

ツアースタッフとして全国各地へ出張することもあるのですが、各地での勤務時間もそれぞれ異なります。

お二人が思う、この仕事のやりがいや魅力を教えてください。

島田:規模が大きなコンサートは準備にも時間がかかり、気を回さなくてはならないこともたくさんあるのですが、大変な現場であればあるほど無事に終わったときには大きな達成感を味わうことができます。

特定のアーティストに限らずさまざまなアーティストのライブに関わることができるのは、この仕事の魅力だと思っています。

吉田:たくさんあるのですが、ディスプレイ等、試行錯誤して準備したグッズが完売したときや、売上目標を達成したときはやりがいを感じます。

また、アルバイトスタッフやクライアントなど人との関わりが多く、ほぼ毎回違う人たちと仕事ができるのでとても新鮮なんです。

やはり多くのライブに携われることが一番の魅力だと思います。

私はおそらく、年間で100本くらいのライブに関わっていると思います。

逆に、この仕事をしていて大変だな、つらいなと思うことはありますか?

吉田:もちろん、大変なこともあります。

たとえばグッズ販売はテントを張って屋外で行うことが多いのですが、冬は寒いですし、夏は暑いです。

また、人気アーティストのときはグッズがどんどん売れてスタッフは息つく暇もなく販売をするので、あまりのんびりはしていられない仕事だと思います。

島田:特別な演出が多いコンサートでは、その分だけ準備することが増えます。

お客様の入場時間までにすべてを終わらせるため、大きな会場になると、朝日が昇る頃には準備をスタートすることもあって大変です。

また、常に安全面を考えながらお客様に楽しんで頂かなければならないので、そのバランスを取ることに苦労することもあります。

仕事の休日は決まっていますか? また、休日はどのように過ごしていますか?

島田:二人とも土日が休みというわけではなく、平日のどこかが休みになります。

会社として月間の休日日数は決まっていて、さらに社員であれば有給休暇を利用することができます。

私は身体を休めたり、アルバイト時代の仲間や友だちとお酒を飲んだりしていることが多いですね。

吉田:普段はけっこう忙しいので、休みの日は思い切りリフレッシュします。

仕事ではなくプライベートでもたくさんライブに行きますし、連休を取れるときは旅行もしていますよ。

この仕事に向き・不向きのようなものはあると思いますか?

島田:特には思いませんが、コンサートはチームで協力して成功させるものなので、個人プレーを望む人にはあまり向いていないかもしれません。

吉田:絶対条件というわけではありませんが、音楽が好きである人の方が、仕事を楽しめるかなと思います。

ライブパワーにも元気な人、おとなしい人、いろいろなタイプの人がいますし「やりたい」という気持ちがあれば、どんな人でもできる仕事です。

コンサートスタッフとして働いているのは、やはり若い人が中心なのですか?

ライブパワーは設立から17年目なので社員は20代~30代半ばの人が多いですが、30代~40代の人もいますよ。

アルバイトスタッフは学生さんが多く、現場は活気にあふれ、若々しい雰囲気があります。

ちなみに、社員の半数以上は女性です。

産休を取っている人や子育て中の女性社員もいて、男女問わず活躍しています!

これまでに、この仕事で感動したエピソードがあれば教えてください。

吉田:私は毎年ある大規模な「夏フェス」にも携わっているのですが、アルバイトから社員になって初めてその仕事を担当したときは、準備を含めてトータルで2週間くらい現地にいたんです。

その年は1日に6万人ほどの来場者があって、暑い中での準備はものすごく大変でしたが、終わった後は「やりきった!」という大きな満足感に包まれました。

スタッフとしても、まさにお祭りのような気持ちになることができて、よい思い出です。

島田:昨年初めて、日本武道館で行われた公演の担当社員として現場に入りました。

しかもちょうど自分の好きなアーティストのコンサート。

それだけでもうれしかったのですが、何の問題もなく開演して、お客様が一斉に盛り上がった瞬間にはグッとくるものがありました。

お二人の今後の目標について教えてください。

吉田:今はまだ先輩のサポート業務が中心なので、この部署でもっと経験を積んで、大きな現場まで任せられるようになりたいです。

島田:せっかくアーティストが活躍する間近で仕事をしているので、自分の好きなアーティストの成長についていきたいですし、アーティストに負けないように仕事をし続けたいと思っています。

最後に、コンサートスタッフの仕事に興味を持っている人にメッセージをお願いします。

吉田:ぜひ今のうちに好きなことにトライしてほしいです。音楽業界に少しでも興味があるのなら早いうちに業界に接してもらいたいと思います。

ライブパワーでも、音楽業界に興味を持つ若者向けにさまざまな取り組みをしていて、夏と冬には高校生向けのセミナーを定期開催しています。

こういうものにもどんどん参加してもらって、業界のしくみや仕事内容を理解し、興味を持ったらアルバイトにも積極的に挑戦してもらいたいですね。

私自身、アルバイトを通じて仕事の面白みを実感することができました。

島田:音楽が好きで、音楽業界で働きたいという夢があるのであれば、コンサートスタッフは入りやすい仕事だと思います。

まずは音楽の現場を見てもらいたいですし、ここには僕や吉田さんがやっているような仕事だけではなく、社内の事務や受付業務など他にもたくさんの種類の仕事があります。

少しでも興味があるのなら、ぜひ早いうちに挑戦して、自分が本当にやりたいことを見つけてください。