調香師の試験(日本調香技術師検定)の難易度・合格率
日本調香技術師検定とは
日本には、調香師の国家資格はありません。
ただし、2010年から始まった「日本調香技術師検定」という民間の資格があります。
「日本調香技術師検定協会」が主催しており、東京にある「日本フレーバー・フレグランス学院」が、その養成スクールとして認定されています。
試験は一般の人でも受けることが可能です。
検定は「フレーバーコース」と「フレグランスコース」の2種類に分かれ、それぞれ1級〜3級があります。
筆記試験(30点)と実技試験(70点)があり、合計で100点満点中、70点で合格ラインとされています。
まだ始まったばかりの新しい資格なので、今後、どのように発展していくかが注目されています。
なお、日本調香技術師検定では、合格率は発表されていません。
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日本調香技術師検定の受験資格
日本調香技術師検定は、年齢、性別、経験、国籍(ただし日本語の読み書きができること)は問われず、誰でも受験することができます。
何級からでも受験可能なため、すでに調香師としての技術を持っている人が実力を試すために受験することもできます。
日本調香技術師検定の難易度・勉強時間
級ごとの出題範囲
日本調香技術師検定は、3級、2級、1級共ともに試験範囲は同じです。
ただし、試験に使用される香料数が変わるため、難易度に差があります。
筆記試験では、匂いの基礎知識、香料の一般常識、歴史、単品(天然、合成)、アコード、食品または香粧品の知識などが4択方式で問われますが、3級は30問、2級は50問、1級は60問と出題数が大きく異なります。
また、香りを嗅いで香料名を答える実技試験では、以下のような違いがあります。
1.単品香料(香りを嗅いで4択)
3級20品、2級30品、1級-40品
2.アコード(香りを嗅いで組合わせ番号を答える)
3級、2級、1級 共に3品種
3.イミテーション(香りを嗅いで使用数の単品香料名を記述する)
3級10品以内 2級15品以内 1級20品以内
資格取得のための勉強時間
養成スクールとされている日本フレーバー・フレグランス学院によると、育成カリキュラムは以下のようになっています。
3級
ビジネス課程応用科(48回/120時間)修了者相当の程度
2級
専門課程(96回/240時間)2年修了者及びビジネス課程専修科(48回/120時間)修了者相当の程度
1級
3年制専門課程卒業者相当の程度