バイヤーのやりがい・楽しさ・魅力
バイヤーのやりがい・楽しさ
結果が数字に反映される
バイヤーの仕事内容は、売れる商品を見極めて買い付けることです。
このときの判断がうまくいったのかどうかは、毎回、「売上」として確実に数字で確かめることができます。
「どれぐらい売れたか」「どんな人に売れたか」は、データを見れば一目瞭然です。
思うように売れなかったときには、数字を直視することがつらいときもあるでしょう。
しかし、「上司からの評判」や「人柄」のようなあいまいな基準で評価されるのではなく、常に客観的なデータで仕事の成果を振り返ることができるので、自分の成長につなげやすい面があります。
また、売上は会社の経営状況に大きく関係するため、うまくいった時は会社に貢献したというやりがいを感じることがでます。
時代を先取りする面白さ
バイヤーの仕事の魅力のひとつは、時代を先取りする面白さを感じられることです。
商品の仕入れを担当しているバイヤーは、次のシーズンが来る半年も前から、どんな商品を店頭に並べるのか作戦を立てなければいけません。
季節の移り変わりとともに世の中の流行も変わっていくものです。
「いま、街でミニスカートが流行っているからミニスカートをたくさん仕入れよう」というのでは、次の季節が来たときに流行遅れになっている可能性があります。
たとえば「いまはミニスカートが流行っているから、このブームが去ったあとに今度はロングスカートが流行るだろう」という予想を立てて、あえてロングスカートを仕入れておくのがバイヤーの役割です。
こうした判断には、ひとつの賭けのような一面があります。
予想があたれば大ヒット、予想が外れれば大損害、ということはいつだって起こりうることです。
だからこそ、毎回の仕事が緊張の連続であり、成功したときには言葉にできないほどの達成感を味わうことができます。
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バイヤーの魅力
ヒット商品を世に送り出せる
時代を先取りし、自分の手でヒット商品を作り出せることもバイヤーの魅力といえます。
商品がヒットし、ブームになったときの喜びは格別です。
また、自分が売り出した商品でお客さんを喜ばせ、幸せを届けられる実感を持てるということも大きな魅力です。
「あの商品良かったよ!」というお客さまの声が聞けたときは、交渉などすべての苦労がふっとぶほどうれしくなります。
バイヤーは、自分自身が魅力を感じた商品を売り出しており、その胸にはいつも「この商品で誰かに喜んでもらいたい!」という思いがあります。
バイヤーは、商品を通して、人に幸せを届けられる職業ともいえます。
高いビジネススキルが身につく
バイヤーは情報収集、分析、値段交渉、買い付け、イベント企画などの一連の作業をこなさないといけません。
責任ある仕事を任されることが多く、高度なビジネススキルが身につきます。
こうしたスキルは仕事以外の場面でも役に立ちますし、もし将来別の仕事に挑戦するとなっても、バイヤーとして培ってきたスキルは生かせるでしょう。
多様な経験を仕事に生かせる
会社に採用されても、未経験者がすぐにバイヤーとして働くことは、ほぼありません。
バイヤーになるためには、まず店の販売員を経験するのが一般的なルートです。
そこで顧客対応の実践を積み、まずリアルなお客さまの声や買い物ニーズを体感します。
お客さまが何を求めているのかを理解してこそ、バイヤーとしての仕事ができるといっても過言ではありません。
また、バイヤーはコミュニケーション能力を必要とするため、営業経験は役立ちますし、商品を製造した経験があれば製造元に自分の意見を適切に伝えることもできます。
このように、バイヤーとして働く前に経験したあらゆることは商品を見極める力につながることもあれば、製造元との交渉などの場面で発揮することもできます。
バイヤーの仕事以外のさまざまな経験が無駄にならず生かすことができるのも、キャリア形成における魅力といえます。