舞台俳優・劇団員の１日のスケジュール・生活スタイル

次の本番に向けて台本を何度も読み、セリフや動きをしっかりと覚えます。

きちんと暗記できないと、本番で大きなミスをしてしまったり、役を交代させられたりしてしまうのです。

さすがに台本読みだけで本番に臨むことはできず、できるだけ本番に近いシチュエーションで動きを確認し、より実践的な練習を行います。

舞台稽古をいつ行うかによって、1日の基本的なスケジュールが決定されるケースも多いです。

舞台稽古の場所とアルバイト先によって移動時間がかかるケースもあり、舞台稽古が長引いたりすると十分に休憩時間を確保できないケースもあります。

また、日雇いなどの臨時アルバイトを入れることも多く、いかに舞台俳優・劇団員が収入源としてみることが難しいかがよくわかります。

朝食を食べてから風呂に入り、歯を磨いてその日のスケジュールを確認してから眠りにつきます。

その都合上、本番前日にはアルバイトを入れておらず、しっかりと休んで体力を確保します。

忙しい1日の始まりです。

もちろん、関係者への挨拶は欠かせません。

本番と同じ状況での演技となるため、ここで問題があれば即座に対応する必要があります。

なお、場合によってはリハーサル中やその前後に台本の変更が行われるケースもあり、その場合にはあまり休憩に時間を割かずに台本の再チェックに時間を使う必要があります。

この時点で台本などの内容が変更されることは少ないのですが、場合によっては簡単な変更程度は行われる可能性があり、準備を進めながら並行して台本の最終チェックを行います。

必要な打ち合わせ等が終われば、夜の公演まで休憩や台本チェックなどを行います。

昼の公演でフィードバックした部分を含め、練習の成果をしっかりと見せる時間です。

次の公演に向けて、その日の公演で判明した注意点や反省点を洗いざらいにします。

ただし、翌日にも公演を控えている場合には抑えめにして、しばらく公演がない場合にはとことん飲んで騒ぐというのが、業界では一般的なのだそうです。

必然的に帰宅は深夜となるため、場合によっては24時間以上起き続けるケースもあるのです。

それだけの体力と精神力が、舞台俳優・劇団員には求められるということです。