製菓専門学校とは? 学費は高い?【パティシエを目指す方へ】
このページでは、製菓専門学校で学ぶことや学費、卒業後の進路などについて紹介していきます。
製菓専門学校とは
製菓専門学校では、おもに洋菓子作りにおいて必要とされる知識・技術を学ぶことができます。
製菓に使う材料や衛生の知識などの「理論」はもちろん、お菓子作りの技術を磨くために「実習」を重視したカリキュラムとなっていることが特徴です。
製菓専門学校では、卒業後に製菓の仕事に就くこと、つまり製菓業界への就職活動を成功させるために必要な勉強をしていきます。
学校によっては在学中に「製菓衛生師」などの資格取得も目指すことができ、資格を生かして就職活動を行うことが可能です。
ただし、洋菓子作りの仕事では資格よりも技術や経験が重視されるため、まずは現場で必要とされる基礎的なスキルを身につけていくことが、製菓専門学校の目標といえます。
製菓専門学校で勉強すること、授業科目
製菓専門学校で勉強すること
製菓専門学校では、おもに洋菓子作りの際に必要となる知識と技術を勉強することができます。
製菓の材料や衛生の知識などの理論はもちろん、実際にお菓子作りの技術を磨くため、実習にも重視したカリキュラムとなっており、卒業後はパティシエとして一人前になることを目指す人が多く通っています。
なお、製菓専門学校のカリキュラムは1年制もしくは2年制のところが多く、1年制であれば、最短でパティシエになるための基礎が学べます。
2年制では時間がある分、さらに高度な製菓の勉強をしていくカリキュラムとなり、なかには製パンや和菓子、ショコラティエ、商品開発といったような、製菓と関連する幅広い勉強ができるような学校もあります。
製菓専門学校のおもな授業科目
製菓専門学校の授業は、大きく「理論」と「実習」の2種類に分けることができます。
理論の授業では、製菓理論、食品衛生、栄養学、マーケティング、サービスなどの科目があります。
学校によっては、ある程度基礎的なことを学んでいくと、自分が深く学びたい授業を選んで専門性を高めていくこともできます。
次に、実習です。
製菓専門学校のカリキュラムは、実習のほうにより時間を割いている場合が多く、校内の実習施設ではもちろん、実際に洋菓子店などプロの製菓現場で洋菓子製造などを経験できる学校もあります。
さまざまなレシピを習得し、実践を繰り返しながらスキルアップを目指していくことができます。
資格取得対策や海外研修がある学校も
パティシエになるうえで必須の資格はありませんが、在学中にさまざまな資格取得を目指せる学校もあります。
代表的なのが、国家資格である「製菓衛生師」です。
このほか、フードコーディネーター、レストランサービス技能検定、色彩検定などを取得して、自分の幅を広げていこうとする人もいます。
また、学校によってはカリキュラムの中で海外研修が組まれており、ヨーロッパなどの有名パティスリーの現場を見たり、授業を受けたりすることもできます。
製菓専門学校は人気があり、学校ごとに特色あるカリキュラムとなっています。
製菓の基礎から学べるという点では共通していますが、具体的な授業内容や授業科目は多少異なってくるので、いろいろな学校を比較してみるとよいでしょう。
20代で正社員への就職・転職
製菓専門学校から目指せる職業・仕事
製菓専門学校から目指せる職業
製菓専門学校から目指せる職業の代表例が、「パティシエ」です。
ただし、パティシエという職業そのものに就くうえで必須となる資格はありません。
そのため、製菓専門学校では、パティシエとして働くために必要な洋菓子作りの知識と技術を基礎から身につけていくことになります。
学校によって具体的なカリキュラムは異なりますが、基礎的な製菓の勉強のほか、ショコラティエになるために必要な勉強や、カフェフードについて、商品開発の考え方など、多様なジャンルについて勉強できるような学校もあります。
なお、パティシエの仕事に関連する国家資格として「製菓衛生師」があり、在学中にその資格の取得が目指せる学校が多いようです。
パン作りの技術が学べる学校も
最近では、洋菓子作りに加えて製パン、つまりパン作りの技術を学べる製菓専門学校も増えてきたようです。
そういったパン作りに携わる職人は、「ブーランジェ」と呼ばれることもあります。
製菓学科のカリキュラムの中に製パンの授業が含まれている学校もあれば、製パンだけを専門的に学べる学科・コースを設けている学校もあります。
調理師を目指せる学校も
製菓専門学校によっては、製菓だけではなく、調理に関する勉強ができる学科・コースを設けているところがあります。
そういった学科・コースでは、日本料理、西洋料理、中国料理などの各ジャンルのスキルを身につけ、卒業後に「調理師」として飲食店などで料理人として活躍することを目指していきます。
なお、学校によっては、製菓と調理の両方を同時期に学べるところがあります。
調理師とパティシエはどちらも飲食業界で活躍する職人であり、さらにホテルやレストランなど、料理からデザートまでを同じ厨房で作っていくところも少なくないため、両方の技術も持っていることで活躍の場を広げることにもつながってくると考えられます。
このように、製菓専門学校から目指せる職業・仕事は、パティシエを筆頭にいくつか挙げられます。
学校によってカリキュラムが異なりますので、将来なりたい職業をイメージしながら、具体的にどのような勉強ができるのかをよく調べていくとよいでしょう。
製菓専門学校の学費、費用
製菓専門学校の学費
製菓専門学校は、昼間部で1年制もしくは2年制の学校が中心となっています。
年間の学費は150万円~200万円程度がボリュームゾーンとなっているようですが、初年度については入学金として20万円前後が必要になってくるため、2年次以降よりも学費は高くなるのが一般的です。
2年制の製菓専門学校であれば、卒業までにかかる学費は350万円~400万円程度になる学校が多いでしょう。
夜間部の学費は昼間部よりも、やや低めになっているところが多いです。
製菓専門学校は、著名なパティシエを多数輩出しているなど、知名度のある学校ほど学費が高くなっている傾向にありますが、その分、経験豊富な講師に教わることができたり、実習が充実した内容になっているなどメリットもあります。
学費とカリキュラムの特色を見比べながら、学校選びをしていくとよいでしょう。
製菓専門学校の費用
製菓専門学校の学費は、入学金、授業料、実習費、施設維持費が含まれているのが一般的ですが、学校によって異なる場合があるので注意が必要です。
また、教材費や実習で使用するユニフォームなどは学費とは別途必要になることが多く、卒業までに最低でも10万円~30万円ほどかかることになるでしょう。
このほか、学校によっては研修費なども必要になることがあります。
さまざまな学費サポート制度がある
いろいろな事情を抱える人が安心して通えるよう、学費サポート制度が充実している製菓専門学校も多数あります。
たとえば特待生制度に応募し、特待生として認められれば学費が大きく減免されることもあります。
また、経済面に不安がある場合、学校独自の奨学金制度や教育ローンなどを活用して、無理なく卒業を目指すことも可能です。
なお、製菓専門学校のうち、調理師を目指すための学科・コースを併設している学校では、製菓と調理の両方を学んでダブルライセンスを目指す人向けの学費減免制度も設けられているところが多くなっています。
製菓専門学校は学校によって学費に幅があり、学費減免制度などについても学校ごとに内容が異なっています。
詳しい情報は、各学校のホームページなどで確認しましょう。
製菓専門学校の就職先、就職率、卒業後
製菓専門学校の就職先
製菓専門学校では、洋菓子作りの知識や技術を基礎から学び、実践力を身につけていくことができます。
そのため、卒業後にはパティシエとして働く人が多くなっており、その代表的な就職先としては洋菓子店や洋菓子工場、カフェ、レストラン、ホテルなどが挙げられます。
洋菓子を提供する場所は数多くあるものの、ひとくちに洋菓子店といっても、チェーン展開する大手企業から個人店まで規模もさまざまです。
企業に就職し、会社員として安定的に働く人もいれば、「師匠」といわれるような先輩パティシエに直接弟子入りして、個人的に修業を積んでいくような人もいます。
また、なかには海外留学をしてヨーロッパなどでさらに修業する人や、ある程度の経験を積んでからは独立して自分の店を出す人もいます。
パティシエとして一人前になるには時間がかかるので、就職後もまずは見習いとしてスキルを磨いていくことになるでしょう。
製パンなどの道へ進む人も
製菓専門学校のなかには、製パンについての知識・技術も専門的に学べるところがあります。
そうした学校を出た場合には、ブーランジェ(パン職人)としてベーカリーやカフェ、レストラン、ホテルなどへ就職する人もいます。
製パンも製菓の世界と同様、就職先は大手企業から個人店までさまざまで、どのような場を選ぶかによって生活スタイルや働き方も大きく変わってくるといえるでしょう。
製菓専門学校の就職率
製菓専門学校では、就職を実現し、現場で即戦力になれるためのカリキュラムが組まれているため、就職率はおおむね高い数字となっています。
学校によって違いはありますが、100%に近い就職率を誇っているところも珍しくありません。
製菓専門学校には製菓業界とのパイプがあり、豊富な求人が集まってくるため、就職はしやすい環境にあるといえるでしょう。
各学校の就職に関する詳しい情報は、ホームページにも内定速報なども含めて掲載されていますので、気になる人はチェックしてみてください。
製菓専門学校でしっかりとした知識や技術を身につけた先輩たちは、それぞれ各方面の第一線で活躍しています。
各学校の就職サポート体制も充実していますが、希望通りの就職を実現できるかどうかは、もちろん本人の意欲や努力があってこそといえます。
製菓専門学校の入試、志望動機、面接
製菓専門学校の入試
製菓専門学校では、「一般入試」「推薦入試」「AO入試」が一般的に行われています。
一般入試は、学歴などの受験資格を満たしていれば自由に応募できますが、推薦入試は在籍している学校長の推薦などが必要になってきます。
また、専門学校側が指定する高校からのみ応募できる指定校推薦を実施する学校もあります。
また、AO入試は学力よりも本人の向学心や意欲を重視する選考方法で、その学校が求める人物像にマッチするかどうかという観点で合否が判断されます。
各学校で複数の入試区分があるので、募集要項をよく確認しておき、自分にふさわしいものを選んでください。
おもな入試科目としては、書類審査、筆記試験、作文、面接などが一般的です。
製菓専門学校の志望動機の考え方
製菓専門学校に進学を希望する人は、「パティシエになりたい」という思いを持っているケースが大半です。
だからこそ、ただ「なりたい」というだけではなく、「なぜ、なりたいのか」まで踏み込んで志望動機を考えていくことが必要です。
洋菓子と自分との関わりや、洋菓子に感動したエピソード、パティシエという仕事に魅力を感じる理由、どんなパティシエになりたいのかなど、自分自身とよく向き合ってみるとよいでしょう。
そして、製菓について勉強するために、なぜその専門学校を選んだのかもしっかりと言葉にまとめていくことが大事です。
製菓専門学校の面接のポイント
製菓専門学校の入試では、面接が行われることが多々あります。
そこまで難しい質問がされるわけではありませんが、志望動機をはじめ、自己PRや自分の長所・短所、これまで頑張ってきたことなどは答えられるように準備しておきましょう。
また、パティシエという職業がどのようなものであるのか、仕事内容や就職先、役割、そしてこの仕事の大変な一面などについても理解しておくことが大事です。
パティシエという仕事をきちんと理解したうえで、その学校で製菓を勉強したい真剣な気持ちが面接官に伝われば、合格に近づけるはずです。
製菓専門学校は全国にいくつもあり、学校ごとに入試内容や選考方法も異なります。
詳しい入試情報は事前に公表されますので、募集要項をしっかりと確認してから応募しましょう。
製菓専門学校のオープンキャンパス
オープンキャンパスのプログラムについて
製菓専門学校のオープンキャンパスでは、学校説明会や学校見学、入試相談などのほか、体験授業に力を入れている学校が多いようです。
体験授業では、製菓専門学校の授業のなかでも「実習」の体験が主となっており、普段の実習の雰囲気を感じたり、プロの講師から洋菓子作りの基礎の一部を教えてもらったりすることができます。
この体験授業を通して、より「パティシエになりたい!」「お菓子作りに関わる仕事がしたい」といった思いを強くする人も多いようです。
学校によって体験授業のプログラム内容も異なるので、興味があるものをチェックしてみてください。
製菓専門学校のオープンキャンパスの参加の際のポイント
オープンキャンパスは、基本的にその学校に興味を持っている人であれば自由に参加することができますが、とくに体験授業への参加の際などには、事前申し込みが必要な場合もあるので注意が必要です。
オープンキャンパスへの参加は無料で、学校によっては遠方から参加する人のために宿泊先を用意してくれたり、交通費補助があったりすることもあります。
そういった情報も各学校のホームページに掲載されますので、事前によく確認してください。
製菓専門学校のオープンキャンパスに参加するメリット
オープンキャンパスに参加する最大のメリットは、学校の雰囲気をより深く理解することができるところだといえます。
施設を見で確かめたり、講師や在校生とのコミュニケーションの機会もありますし、入試や学生生活について不安な点をその場で質問できるのもメリットといえます。
なお、学校によっては、オープンキャンパスへの参加がAO入試の応募資格のひとつになっていることもあります。
志望度の高い専門学校については、できるだけ積極的に参加することをおすすめします。
オープンキャンパスは、絶対に参加しなくてはならないものではありませんが、パンフレットやホームページだけではわからない学校の様子や雰囲気を目で確かめる絶好の機会となります。
多くの学校が、複数回にわたってオープンキャンパスを実施していますので、ぜひ一度は参加してみることをおすすめします。
夜間の製菓専門学校
製菓専門学校は、日中の時間帯に学べる昼間部のほか、夕方以降に授業が行われる夜間部もあります。
製菓専門学校の昼間部は1年制もしくは2年制のところが多いですが、夜間部は昼間部に比べると1日あたりの授業時間が短かったり、学校によっては週に3日程度の授業であったりすることから、2年制や1.5年制が一般的となっているようです。
夜間部では、限られた時間で効率よくスキルを習得するためのカリキュラムが用意されており、実習に力を入れている学校が目立ちます。
昼間に通学するのが難しい人、とくに実践力を磨きたいという人には向いているといえるでしょう。
夜間部の学生は、飲食業界とはまったく異なる仕事をしている人が、働きながらパティシエになるために夜間部に通うといったケースも目立ちます。
製菓専門学校の夜間部とは
製菓専門学校の多くは昼間部となっていますが、なかには夜間部を設置している学校もあります。
夜間部では、18時くらいから21時くらいにかけての授業が行われており、短時間で集中的に洋菓子作りの知識や技術を学ぶことができます。
なお、製菓専門学校の昼間部は1年制もしくは2年制のところが多いですが、夜間部は昼間部に比べると1日あたりの授業時間が短かったり、学校によっては週に3日程度の授業であったりすることから、2年制や1.5年制が一般的となっているようです。
どんな人が通っている?
製菓専門学校の夜間部には、「キャリアアップしたい」「洋菓子作りの本格的な技術を身につけたい」「パティシエとして就職・転職したい」など、さまざまな目的を持つ人が通っています。
飲食業界とはまったく異なる仕事をしている人が、働きながらパティシエになるために夜間部に通うといったケースも目立ちます。
なかには製菓専門学校系列の洋菓子店などを紹介してもらい、そこでアルバイトとして働きながら通学している人もいるようです。
昼間部は高校を卒業したばかりの人が多く通っていますが、夜間部ではそれに比べると、20代以上の人の割合が大きくなっている学校が多いとされます。
製菓専門学校の夜間部のメリット
夜間部では、限られた時間で効率よくスキルを習得するためのカリキュラムが用意されています。
とくに実習に力を入れている学校が多く、実践力を磨きたいという人には向いているといえるでしょう。
また、夜間部は昼間部よりも学費が多少安くなっていることもあります。
日中に仕事をしながらでも無理なく学べるので、経済面で昼間部にガッツリと通うのは難しい場合でも、製菓の知識と技術を基礎から身につけることができます。
就職サポートについては、昼間部と同じように、個別進路指導や求人情報の提供などを受けられるところがほとんどです。
製菓専門学校の夜間部は、社会人や、何らかの理由で日中に通学することが難しい人でも安心して通えるカリキュラムとなっています。
ただし、学校によって時間割や授業内容は多少異なるため、どのようなことを学べるのかよく確認しておくことが大事です。
1年制の製菓専門学校
製菓専門学校は、大きく分けると「1年制」と「2年制」の2種類の学校があります。
どちらも洋菓子作りの基礎から実践まで学べるという点で違いはありませんが、1年制だと最短距離で製菓について学ぶことができ、いち早く就職ができるところにメリットがあります。
2年制よりも学費が抑えられるという魅力もあります。
すでに製菓の仕事の経験がある人がキャリアアップのために専門学校に通うような場合や、ある程度の知識や技術は持ちながら製菓衛生士の資格取得を目指したいなどの場合には、1年制でも十分に安心して勉強ができるでしょう。
ただし、2年制に比べると高度な製菓技術の勉強をすることは難しくなりやすいといったデメリットもあるため、それぞれのカリキュラムなどを比較して学科選びをするとよいでしょう。
1年制と2年制の違いは?
製菓専門学校への進学を考えるとき、1年制と2年制のどちらの学校にするかで悩む人は少なくないようです。
結論からいうと、1年制でも2年制でも、洋菓子作りの基礎から実践まで学べるという点で違いはありません。
どちらもパティシエとして必要な知識や技術を身につけて就職を目指すことができますが、2年制の特徴として、学べる内容がより幅広かったり、さらに高度な製菓技術の勉強ができるといったことが挙げられます。
たとえば、一般的な製菓を学ぶだけでなく、製パン、新商品の開発などまで広く学べるカリキュラムになっていたりします。
また、製菓衛生師の資格取得を目指す場合には、試験対策の授業なども含めると2年制のほうが余裕を持って勉強ができるといえます。
さらに、学校によっては2年制では海外研修が必修となるところもあります。
より幅広い勉強ができ、多様な経験が積みやすいのが、2年制であるといえるでしょう。
1年制と2年制どちらに通うべき?
製菓専門学校の卒業後にパティシエなどの職業を目指すのであれば、1年制と2年制どちらに通っても問題はありません。
1年制のメリットは、最短距離で製菓について学ぶことができ、いち早く就職ができるところだといえます。
製菓の仕事では、もちろん学校で学ぶことも大事ですが現場で身につく知識やスキルもたくさんあるため、できるだけ早い段階で就職して、たくさんの経験を積みながら成長したいと考える人は、1年制を選ぶことがあるようです。
ただし、たとえば高校を卒業したばかりの人など、まったく製菓の勉強をしたことがない人は、2年制を選んだほうがよいという声もよく聞かれます。
一方、すでに製菓の仕事の経験がある人がキャリアアップのために専門学校に通うような場合や、ある程度の知識や技術は持ちながら製菓衛生士の資格取得を目指したいなどの場合には、1年制でも十分に安心して勉強ができるでしょう。
学費について
1年制の製菓専門学校の学費は、200万円前後が相場となっているようです。
ただし学校によって違いがあり、学費以外に教材費やユニフォーム代などが10万円~20万円程度必要になることもあります。
学校によっては学費免除や学費サポートなどの制度もありますので、詳しくは各学校のホームページなどで確認してください。
製菓専門学校の1年制は、製菓に必要な知識や技術を、ぎゅっと凝縮したカリキュラムになっているのが特徴です。
一方、2年制ではより余裕を持って勉強ができ、実習などの時間も多くとることができます。
カリキュラムを比較しながら、どちらが自分に向いているかしっかりと考えて進学先を決定しましょう。
製菓専門学校の口コミ・体験談
製菓専門学校 パティシエ科卒業生の体験談・口コミ
製菓専門学校を目指した理由
小さな頃からお菓子作をするのが好きで、パティシエになるのが夢でした。
夢を夢で終わらせないために、高校に入ってから本格的に進路を考え始め、もっとしっかりと製菓を学びたかったので、製菓の専門学校を選びました。
製菓専門学校で学んだこと・役に立っていること
お菓子の基礎をしっかりと学べました。
1年生の時は、洋菓子の基礎を学び、2年生になってからは、パンや、和菓子の基礎を学びました。
専門学校を卒業してからパティシエとして働いています。
学校で学んだことが仕事でもしっかりと生かせていると思います。
製菓専門学校の雰囲気
パティシエ科が学年ごとに1クラスずつしかなく、とにかくみんな仲が良かったです。
みんなで協力し合って実習やコンテストなどに取り組めていました。
先輩、後輩も仲が良く雰囲気もよかったです。
男女比は女7対男3くらいでした。
製菓専門学校で楽しかったところ
実習では色々なケーキやお菓子を作れてとても楽しかったです。
教えて下さる講師の先生も週ごとに違ったので、それぞれやり方、作り方が違い、刺激をもらえていました。
座学の授業も、専門分野が学べてとても勉強になり、楽しく授業が受けれました。
製菓専門学校でつらかったところ・大変だったところ
製菓衛生師の免許をとるための勉強がとても大変でした。
2年生の夏休みは勉強をするためにほとんど学校へ行っていました。
あと、コンテストの時は遅くまで学校に残り、作品を作製したりしたのが大変でした。
でも完成した時の達成感は今でも忘れられません。
製菓専門学校の卒業後の就職先・進路
ほとんどの人がパティシエの道や飲食関係の仕事にに進みました。
しかし、時間や休みがとても不規則な仕事なので、今現在続けてる人は少ないと思います。
時間と休みがしっかりしている工場などで働いている人が多いです。
製菓専門学校卒業後の所感・メッセージ
2年間という短い期間の学生生活でしたが、すごく充実した、濃い2年間を過ごせました。
人との繋がりの大切さや授業だけでは学べないこともたくさん学べました。
現在進路に迷っている方は、本当に自分が進みたい道を良く考え、今からどうしたいか未来の人生設計を立てるといいと思います。
夢は絶対に叶うと信じて、頑張ってほしいです。
製菓専門学校卒業生の体験談・口コミ
製菓専門学校を目指した理由
札幌市内でお菓子の勉強がしたくて、探したところ通いやすい場所にあったのと、国内外の人気パティシエやシェフ直々の授業が定期的にあるということだったので入学を決めました。
他にも製菓学科のある専門学校はありましたが、伝統と実績があるこの学校は就職も有利だと思いました。
製菓専門学校で学んだこと・役に立っていること
製菓衛生士科では、洋菓子、製パン、和菓子を一通り勉強できます。
そのため、洋菓子にしか興味がなくても和菓子の奥深さなどに触れ幅広い知識を得られました。
また、調理場や調理器具は、毎回丹念に清掃するため今でもその癖がついています。
製菓専門学校の雰囲気
男性と女性の割合は、4対6ぐらいで若干女性の方が多かったです。
飾らない気さくな雰囲気で、生徒同士でどこのお菓子が美味しかったなど情報交換をしたり、休みの日に誘い合ってお菓子の食べ歩きに行ったりと楽しかったです。
製菓専門学校で楽しかったところ
製菓実習で使用する材料は、チョコレートであればヴァローナなど品質の高いものが用意されるので、本物の味を知ることができます。
人気パティシエの講義では、真近でパティシエのテクニックが見られたり、直接質問することもできて楽しかったです。
製菓専門学校でつらかったところ・大変だったところ
忘れ物をしたり、遅刻したりすると授業を受けさせてもらえませんでした。
コックコートや教科書は、全て持ち帰りが原則だったので毎日、大きなリュックを背負って通っていました。
また、授業で作ったお菓子は、量が多いので友達に配ったりして大変でした。
製菓専門学校の卒業後の就職先・進路
進路は、自分働いてみたいと思ったお店に実習に行って、そのままアルバイトをして卒業後、就職する人が多かったです。
学校でも就職先を紹介してくれますが、自分がいいと思ったお店を自分で探した方が納得して働けると思います。
製菓専門学校卒業後の所感・メッセージ
設備が整っているので、実習でお菓子を作るのがとにかく楽しかったです。
しかし、座学の教師は、高齢者が多く授業内容は古くさい感じがしました。
入学したからといって誰でもパティシエになれる訳ではないので、大きな期待はしない方がいいと思います
製菓専門学校 洋菓子専科卒業生の体験談・口コミ
製菓専門学校を目指した理由
小さなころからお菓子作りが好きでした。
パン作りや和菓子作りにも興味はありましたが、将来はパティシエになるのが夢だったので、特にケーキを中心とした洋菓子作りを専門的に学びたいと思い、製菓学校を目指しました。
製菓専門学校で学んだこと・役に立っていること
製菓学校では実習中、限られた時間の中で講師から教わったレシピどおりに協力して課題を作らなくてはいけませんでした。
その中で人と協力して分担することの大切さを知り、短い時間でタスクをこなせるようになりました。
また、順序立てて効率よく物事を進められる方法を考えられるようになりました。
製菓専門学校の雰囲気
洋菓子専科の生徒は女性6割、男性4割位の比率でした。
パティシエを志している人がほとんどだったので、休みの日もカフェめぐりをしたり、ケーキを食べ歩いたり、と好きなことに対して勉強熱心な人が多かったです。
また一クラス当たりの人数も少なかったので仲間意識が強かったです。
製菓専門学校で楽しかったところ
基本的なテーブルコーディネートやフランス語等の学科を学ぶ時間もありましたが、実習が一番楽しかったです。
お店を持っている先生や、有名ホテルで働いている先生に直接レシピや作り方を聞ける貴重な時間だったので毎時間「今日は何を教えてもらえるのか」が楽しみで仕方ありませんでした。
製菓専門学校でつらかったところ・大変だったところ
実習の計量当番が決まっていて、当番になると朝早く登校しなければならなかったことです。
また、実習への遅刻は1分でも認められておらず、遅刻すると1日授業が受けられない決まりになっていたことも大変な部分でした。
製菓専門学校の卒業後の就職先・進路
私は現在はまったく別の仕事をしていますが、専門学校卒業後は小さいときから好きで通っていた地元のケーキ店に就職しました。
私のように自分の気に入った個人店に就職する人が多かったですが、工場に就職した人や、ホテルに就職した人もいました。
製菓専門学校卒業後の所感・メッセージ
良かったことは、学校に通って自分の夢に挑戦することができたところです。
そして、自分と同じ目標をもってがんばる仲間ができたことで、すごく前向きで楽しい時間を過ごす事ができました。
専門学校は通って、卒業することだけが目標ではありません。
その先どこへ就職して自分は何を目指すのかしっかり見据えて頑張ってほしいと思います。
製菓専門学校 製菓学科洋菓子課卒業生の体験談・口コミ
製菓専門学校を目指した理由
中学生の頃からお菓子作りが好きで、それをプレゼントした友達に喜ばれるのが嬉しかったのが始まりです。
高校生になり、コンビニスイーツからパティスリーのケーキまで食べ歩きにはまり、お菓子を自分が考えて商品化する仕事がしたいと思いました。
4年生の大学に行くよりも、早く社会に出て、自分の企画した商品を世の中に出したいと思ったら、製菓専門学校に行くのが早いのではないかと考え、進学することを決めました。
そこで東京都内にいくつかある製菓専門学校のうち、「製菓衛生師」の受験資格が取れる学校であり、卒業後の就職先一覧に、自分がしたいことができる会社名がある学校を選びました。
製菓専門学校で学んだこと・役に立っていること
私の行った専門学校では、1年目は和菓子と洋菓子の両方の製菓実習があり、2年目からどちらかを選択できました。
現在の日本のお菓子は、和菓子に洋菓子の要素を取り入れたり、洋菓子に和素材を使ったりした商品がたくさんありますので、実際にどちらもの実習ができたことは、とてもいい経験でした。
また、実習だけでなく、「製菓衛生師」の資格を取るための、各分野の外部講師を招いての講義も、資格取得につながりました。
製菓専門学校の雰囲気
元々が、菓子業界からの要望で作られた学校ということもあり、歴史もあるので、専門学校にしては、頭髪の色や時間厳守など規則は厳しめでした。
学生の性格は比較的真面目で一生懸命な学生が多かったです。
3人で1つのテーブルを使って実習を行うので、できる人だけで進むということはなく、きちんと3人でチームを組んで、みんなが参加する雰囲気でした。
女子は、お菓子作りが好きで入学してきた人が多く、8割くらい。
男子は、菓子屋の息子、後継ぎという人が多く、2割くらいでした。
製菓専門学校で楽しかったところ
毎日の実習でお菓子を作るのも楽しかったですが、同じようにお菓子作りが好きで会った友達と過ごす日々が楽しかったです。
年に1回行う学園祭に向けて販売する製品作りや、役割ごとの段取りを考えて実行して成功できたことは、楽しかった思い出です。
製菓専門学校でつらかったところ・大変だったところ
当時の私は時間にルーズで遅刻が多く、1秒でも遅れると、1コマ欠席になってしまうことがつらかったです。
当然のことながら社会にでたら、遅刻は厳禁なので、学生の時から当たり前のように時間厳守の学校でした。
カリキュラムがほぼ毎日のように朝から夕方までびっしりなので、大学生のように単位さえクリアできればあとは行かなくてもという訳にはいきませんでした。
だから大学生と比べると、アルバイトなどをする時間があまりありません。
定期的に試験があり、一定の技術に達していないと補習と追試があります。
製菓専門学校の卒業後の就職先・進路
卒業後は、ほとんどがケーキ店、和菓子店に就職し、製造または販売、あるいは両方します。
少数では、専門学校の講師助手や、ケーキ教室の助手、大手菓子メーカーの企画や研究員にも就職しています。
私は、もともと菓子メーカーでの企画を希望していたので、学生時代から就職活動をしていました。
卒業後、菓子メーカーの企画として就職して、今も続けています。
製菓専門学校卒業後の所感・メッセージ
製菓の専門学校は、トレンドでもあり学校が増えましたが、有名パティシエが来るなど華やかな部分だけでなく、きちんと学生が学べるカリキュラムがあるかや学校の施設内容、卒業後の就職先を確認してから決めるべきです。
一度有名パティシエを育てたあるケーキ店のオーナーから聞いた話では、「○○専門学校は、行ったら学生が授業中にテーブルの横で遊んでいたりするから、絶対に採らない。TとN製菓専門学校ならきちんとしているから採用する」と言っていました。
なりたい仕事があるならば、実際にその仕事をしている人に聞いてみると実情が分かるかもしれません。
この記事のまとめ
製菓専門学校では、将来パティシエを目指す人が多く通っており、基礎から洋菓子作りの勉強をしていくことができます。
学校によって具体的なカリキュラムには違いがあり、なかには製パンやカフェメニューなどまで広く学べる学校もあります。
それぞれの学校の特徴を見比べながら、自分に合う学校選びをしてください。
30秒でわかる!転職サービス診断
-
20代・第二新卒・既卒の転職支援サービス:Re就活エージェント(PR)
-
未経験OK! IT・Web業界に特化:マイナビITエージェント(PR)