福祉学部の志望理由や面接対策は? 学ぶことや就職先についても解説
福祉学部とは
福祉学部は、人間が人間らしく安心して暮らせるようにするための、社会環境や制度のあり方について考える学部です。
福祉学は大きく分けると「理論」「制度」「福祉論」の3つの分野で構成されています。
理論については、社会福祉の歴史や思想の変遷などを学びます。
制度については、社会福祉に関する法律や政策、企業やNPOの経営について研究します。
福祉論については、家族・地域・児童・老人といった対象別に、被支援者を支援する方法について理論を学びます。
福祉学部を志望する学生の多くは、社会福祉士など福祉系の資格を取得したり、将来的に福祉系の仕事に就いたりすることを目指しています。
そのため、学部全体として真面目な人が多い傾向があるようです。
また、福祉はヒューマンサービスと言われることがあるように人間の幸せについて追究する分野ですので、基本的に優しく思いやりのあるタイプの人が多いようです。
就職の状況としては、介護福祉士や社会福祉士といった福祉分野の仕事に就く人が中止ですが、他にも保健や医療といった分野に進む人もいます。
福祉学部の理念
福祉学部では、社会福祉の専門職を育成することを目指しています。
障害を抱える人、高齢者、子どもなど、日常生活を送ることが困難な人にあらゆる対し、さまざまな地域施設や制度を活用しながら、適切な援助ができるプロフェッショナルを育てていきます。
対象者に直接的に人的援助を行うばかりではありません。
援助を必要とする人のために、幅広い産業分野において、社会福祉の専門知識を活用して新しいサービスを生み出せる人材を送りだしたり、社会福祉のよりよい未来を築いていける力を持った人材を育てることも、この学部の目指すところです。
20代で正社員への就職・転職
福祉学部で学ぶこと、勉強すること、授業内容、卒論
福祉学部で学ぶこと
福祉学部では、現代の日本における社会福祉のあり方や、その仕組みや制度などについて知るとともに、対象者に適切な相談・援助を行うための知識や技術を身につけます。
対人援助だけにとどまらず、社会の中で社会福祉をどう動かしていくかについて、生活環境や地域再生といったスケールで捉えながら学んでいきます。
具体的には、家族社会学、地域福祉論、児童・家庭福祉論などの科目が用意されており、子どもから高齢者、あるいは家族まで、その人たちに起こりうる諸問題の事例を理解しながら援助のための方法を検討し、学んでいきます。
医療、臨床心理、精神保健など、隣接する分野に関する科目を学ぶことで、関連する資格の取得も目指せます。
このような知識を現場で生かしていくために、実際に施設等での実習も行われることが多くなっています。
福祉学部の授業内容
福祉学部では、1・2年次に社会福祉全般についての概論を学び、3・4年と年次が進むと専門性の高い分野へと細分化していくカリキュラムになっていることが多いです。
講義を聞く授業もたくさんありますが、それだけではなく実習や実験を行うこともあります。
特別養護老人ホームでの実習など、福祉の現場を知り、被支援者と接することによって、福祉への理解を深めることを目的としています。
福祉学部の卒論の例
- 知的障害者の就労支援
- 高齢者虐待についての考察
- 介護施設でのターミナルケア
- 災害時に対する社会福祉士の役割について
- 認知症に対する地域包括ケアシステムのあり方
- 「尊厳死」について
- 医療ソーシャルワーカーが病院内で他職種と連携する必要性
福祉学部で学んだことの口コミ
- 子供、高齢者、障害者の基本的な知識はもちろんと事、福祉関係の法律、精神医学等も学ぶ事ができました。
- 精神医学は当事者の心理状態や介護する側の心への影響など深い部分まで勉強するので、今の仕事に役立っています。
- ソーシャルワーカーを養成するための授業に特化されており、専門的な内容を学べた。
- 人を病気や障害で見るのではなくて、一人の人として捉えることを学んだ。
- 福祉はずっと人について考え続けなければならないので、学んでいくと物事のとらえ方がどんどん変わることが分かった。
- 病気や障害が、家族や生活環境など、いろいろな要因から人の価値観は形成されていくこと。
福祉学部の主な学科・分野と概要
社会福祉学科
障害者、高齢者、傷病者などの対人援助ができる知識と技術を身につけ、保健・医療・福祉分野で広く活躍できる人材を育成します。
保育児童学科
幼児・児童の教育と、その家族の福祉を支援できる人材を育成。幼稚園教諭や保育士、小学校教諭などの免許取得を目指します。
スポーツウエルネス学科
心身の健康をはじめ、価値観や生きがいなどまで含めた多元的な健康観に基づき、健康運動やスポーツパフォーマンスの視点からウエルネス社会の構築に寄与できる人材を育成します。
福祉学部で学ぶ学問分野・概要
福祉学には、理論・制度・福祉論の3つの分野があります。
理論
社会福祉思想
被支援者を支援するにあたって望ましい方法など、社会福祉とは何であるかを研究します。
社会福祉史
日本や諸外国の社会福祉の歴史について研究します。
制度
社会福祉法制
社会福祉に関連する法律について学びます。
社会福祉政策
年金制度や介護保険制度といった社会福祉に関する政策について考えます。
社会福祉行政
国や地方自治体が社会福祉政策に基づいて、行政をどのように行っているか学びます。
社会福祉経営
民間企業やNPO法人のうち、社会福祉を事業として営んでいる組織の経営について考えます。
福祉論
保健福祉論
保健分野の観点から、社会福祉のあり方について研究します。
家族福祉論
家族や子どもについての諸問題について、福祉の観点から研究します。
地域福祉論
地域や住民に関わる福祉の諸問題を研究します。
老人福祉論
高齢者が暮らしやすい社会にするための福祉について研究します。
児童福祉論
子どもに関する福祉全般について研究します。
福祉学部で目指せる主な資格
・社会福祉士
・精神保健福祉士
・介護福祉士
・児童指導員
・スクールソーシャルワーカー
社会福祉士や精神保健福祉士、介護福祉士は国家資格です。
国家資格試験を受験するために必要な単位を取得することができ、受験資格を得ることができます。
また、児童指導員やソーシャルワーカーといったように、福祉と密接に関わる分野の資格取得を目指すことも可能です。
福祉学部の大学選びのポイント
福祉学部で学び、将来的に福祉関係の仕事に就きたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
同じ福祉学部でも、大学によって力を入れている分野は異なります。
資格取得を目指せる資格の種類や、どの程度まで大学が資格取得をサポートしてくれるか、といった点をよく調べ、自分の目標を達成できる大学を選ぶことが大切です。
大学案内やシラバスから、過去の卒業生の進路や授業内容を確認しておきましょう。
とくに実習に関しては、各大学が特徴のある実習に取り組んでいることが多いので、福祉学部の特色が表れやすいところです。
大学ごとに実習の内容を比較検討してみるといいでしょう。
福祉学部の入試方法・受験科目
福祉学部の入試では、2科目から3科目程度を試験科目として課している大学が多く見られます。
一例として、日本福祉大学の前期A方式では、国語・地歴・公民・数学・理科・外国語から3科目を選択する方式になっています。
私立大学においてもセンター試験利用入試を導入している大学も多く見られ、個別試験は面接のみという場合もあります。
他にも、AO入試や推薦入試を実施している大学もありますので、自分が得意とする方式で受験するといいでしょう。
福祉学部の学費
福祉学部の学費には、講義以外の実習にかかる費用も含まれていることがほとんどです。
一例として、
東京福祉大学社会福祉学部では、1年次に1,433,100円(入学金200,000円、授業料805,000円、施設維持費320,000円、諸経費108,100円、同窓会費40,000円)、4年間で4,842,520円 といった学費になっています。
このほか、資格取得に関わる費用が別途必要になることがあります。
たとえば、社会福祉受験資格であれば、ソーシャルワーク基礎実習費として23,000円、ソーシャルワーク実習費として53,000円が必要です。
福祉学部の志望理由、例文、面接
福祉学部の志望動機
福祉学部を選択する人は、社会問題としてもしばしば取り上げられることの福祉分野に早くから興味を持ち、子どもや障害者など、困っている人を助けたいという思いを持っていることが多いようです。
「社会貢献がしたい」「世の中で必要とされる仕事がしたい」そのような気持ちが、よくある志望理由のひとつとなっています。
また、教員免許をはじめ、福祉関連のさまざまな国家資格の受験資格が得られることから、手に職をつけたいという気持ちを持って、この分野へ進むことを決める人もいます。
実際、超高齢化社会を迎える日本では、福祉のニーズが急速に高まっています。それにともなって、福祉学部に対する注目度もアップしているようです。
福祉学部の志望動機の例文
私は貴校の社会学部で学び、社会福祉士の資格取得を目指したいと考えています。
昨今、保護者による子どもの虐待といった痛ましい事件が報道されています。
保護者が子どもを十分に守れない場合や、虐げてしまうような場合、第三者である児童相談所などが適切に介入することが重要です。
私は将来、児童相談所で働き、SOSを発している子どもたちを少しでも救っていきたいと考えています。
貴校では実習を通じて児童福祉の現場を知る機会を得られると伺い、将来の夢を叶えるための第一歩として貴校を志望することにいたしました。
福祉学部のAO・推薦入試の面接で聞かれること
福祉学部で学ぶ内容は、将来の職業と直接的につながっている場合が多いと言えます。
そのため、福祉学部の面接では「なぜ福祉の方面に進みたいのか」「将来どのような仕事をしたいのか」といった、将来に向けての展望を中心に質問されると考えていいでしょう。
「就職しやすいと思った」といった曖昧な志望動機ではなく、携わりたい仕事や取得を目指す資格を具体的に挙げ、熱意を伝えることが重要です。
福祉学部の志望理由の口コミ
- 高齢化社会に伴い、福祉施設や医療ソーシャルワーカーなどは今後成長分野になると思った。
- 社会福祉士の資格を取れば、福祉関係でさまざまな道を選べると知ったから。
- 人の役に立つ仕事に就きたかったから。
- 弱い立場にある人たちの力になりたいと思った
- 将来、具体的になりたい職種は決まっていなかったため、職種を探しながら勉強したいと考えました。
福祉学部の雰囲気・男女比
福祉学部の男女比は、全体的に見ると、女性のほうがやや多めとなっています。
ただし、学科によっても比率がだいぶ異なり、とくに保育士や幼稚園教諭を目指せる「子ども」の福祉を専門とする学科・コースの場合、女性の割合がさらに高まる大学が多いようです。
一方、社会福祉全般について広く学ぶ学科・コースの場合は、男女どちらかに大きな偏りが出ることはあまりないようです。
学部の雰囲気としては、「人を助けたい」という気持ちを強く持っている人が多いことからか、穏やかで落ち着いたタイプの人が集まっています。
もちろん、明るく活発な人もいますが、少人数教育に力を入れている大学が多いため、アットホームな環境の中で学ぶことができるでしょう。
福祉学部の雰囲気・男女比の口コミ
- 比較的勉強に力を入れた学生が多く、どちらかというとおとなしい雰囲気。
- 授業の演習などで学生同士でのグループワーキングなどの多くあるので、お互いに和気あいあいとした雰囲気だった。
- 福祉関係の学部なので体育会系の生徒は少ないです。
- 何か困っていると知らない人でもすぐに助けてくれる優しい性格の学生がたくさんいます。
- 目指そうと思わないと来ない分野なので、基本的に意識が高い学生が多い。
福祉学部の楽しいこと・大変なこと・つらいこと
福祉学部を志望する学生の大半は、目標とする職業や取得しておくべき資格といった、具体的な目的意識を持っています。
そのため、授業でのグループワークやゼミ合宿、福祉施設などでの実習が充実していたことが楽しかったと感じる人が多いようです。
反対につらいこととして、福祉に関わる法律は改正されることがめずらしくないので、法律が変わるたびに覚え直さなくてはならないことを挙げられます。
また、国家資格試験に合格するための勉強はそれなりにハードですので、実習を経験しながら勉強も継続するための計画性や根気強さが求められます。
福祉学部の楽しいことの口コミ
- ・意識が高い学生が多く、グループワーキングでもお互いに有意義な意見交換ができた。
- ・1年生の時からゼミがあったので、ゼミ合宿などを早いうちから体験できました。
- ・椅子に座っての講義ばかりでなく、スポーツ以外の授業で実際に体を動かしたりする講義もある。
福祉学部のつらいことの口コミ
- ころころと制度が変わっていく分野なので、ただでさえ覚えなければいけない制度や法律が多いのに、すぐに対応して覚えていかなければいけないこと。
- 資格を取るための必修授業が多く、現場実習と並行して勉強を進めるのは大変でした。
福祉学部の就職先、業界、目指せる職業・仕事、進路
福祉学部の就職先
福祉学部の出身者は、福祉分野を中心に、保健や医療など幅広い分野で活躍しています。
福祉学部では、幼稚園や小学校などの教員免許をはじめ、社会福祉士や精神保健福祉士の国家試験受験資格受験資格など、社会福祉に関わる多様な資格の取得が目指せるようになっています(大学によって異なります)。
そのため、卒業後は取得した資格を生かして福祉施設や医療施設などでソーシャルワーカーやケースワーカーとして働く人、教員を含め公務員になる人などが多いようです。
現代では福祉職のニーズが高まっているため求人も多いものの、正規職員など良い待遇で働ける職場は、かなりの倍率となることもあるようです。
なお、一般企業に就職する人も決して少なくありません。
たとえば、自動車や機械メーカー、化粧品メーカーなどでも福祉関連の用具や高齢者向けの商品を開発していますし、不動産業界でも最近はユニバーサルデザインのように、誰もが安心して住める住宅の設計・施工に力を入れています。
その他、健康をテーマにしたサービスを提供する企業など、社会福祉の専門知識が生かせる領域は、産業の分野でもたくさんあります。
福祉学部の就職の状況と需要
福祉系の仕事は人材不足のため需要が高く、就職先を確保するにはさまざまな選択肢があります。
そのため、就職率が高い大学が多く、就職状況は良いといえるでしょう。
福祉学部を目指す時点で将来進む方向について考えている学生の割合が高いだけでなく、大学側も就職のサポートに熱心な場合が多いことが奏功していると言えます。
ただし、福祉学部を卒業すれば就職先に全く困ることがない、というわけではありません。
条件の良い職場は人気も高く、採用されるには高い倍率をくぐり抜けなくてはならないこともあるからです。
大学のサポートを期待するだけでなく、自分でしっかりと就職活動の準備を進めることが大切です。
福祉学部の就職以外の進路
福祉学部で学んだのち、より高度な知識を身につけ、ソーシャルワーカーとして専門性を身につけるために社会福祉大学院へ進学する人もいます。
近年は社会福祉人材の需要が高まっていることから、社会福祉大学院を新設する大学も見られます。
ただし、社会福祉大学院で学ぶことによって、社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格を受験する上で有利になるわけではありません。
国家資格の受験資格そのものは、学士課程で所定の単位を取得することで得られます。
社会福祉大学院は、あくまでも専門性を高めることが目的ということを理解しておくことが大切です。
福祉学部の就職の状況の口コミ
- 病院の医療ソーシャルワーカーか福祉施設の生活相談員になる人が多かった。
- 特別養護老人ホーム、障害者福祉施設、病院、児童相談所など福祉専門の施設など。
- 保育園や学校など子どもに関する職場へ就職した人もいた。
- 必ずしも福祉系とは限らず、例年1〜2割程度の学生は公務員や一般企業に就職をしていました。
福祉学部から公務員を目指せる?
公務員と聞くと行政職のイメージが強いかもしれませんが、多くの自治体で福祉職で職員を採用しています。
近年は高齢化が進み、高齢者のサポートが喫緊の課題となっている自治体も少なくありません。
福祉学部で学んだことは公務員の福祉職として働く上で大変役立ちます。
福祉学部から公務員を目指すのは十分可能であり、専門性を活かせる進路の選択といえるでしょう。
福祉学部の卒業生の感想
福祉学部を卒業した人の多くが、福祉系の仕事に就きたいという目的を持って大学に進学し、充実した学生生活を送っています。
福祉は人を相手にする分野であり、最終的には人のことを考えるところに行き着くため、「人のために」というキーワードが多く登場するのが特徴的です。
反対に、目的意識をしっかりと持って志望することが重要といった声もあります。
大半の学生は将来の目標を定めた上で、夢を叶えるための手段として福祉学部に進学します。
なぜ福祉学部で学びたいのか、資格取得や就職も視野に入れてよく考えておくことが大切です。
福祉学部の卒業生の感想
- 福祉は、つらかったこと、楽しかったこと、努力したことなど、自分の今までしてきた経験をすべて活かせる分野です。
- 人のために何かするのが好きな人、人の事を考えるのが好きな人は向いている分野です。
- 将来は福祉関係の仕事につきたいけど、具体的にどんな職種に就きたいか決まっていない方は社会福祉学部がおすすめ。
- 医療・福祉系に就職を必ずしたいと思っている学生には入学して間違いのない学部です。
- どういう目的でこの学科に入るのか、しっかりとした動機をもって選んで欲しい。
福祉学部の口コミ・体験談
北星学園大学 社会福祉学部 福祉臨床学科卒業生の体験談・口コミ
福祉臨床学科を目指した理由
入学当時は高齢化社会に伴い福祉施設や医療ソーシャルワーカーなどの分野が今後需要が増え成長分野になると思ったことと、人の役に立つ仕事に就きたいと思い目指しました。
その中でも北海道ないし札幌の中では以前からその分野当該大学のOB・OGが活躍しており、実績もあった事から将来的にそこで学べば活躍できるのではないかと思い選択しました。
福祉臨床学科で学んだこと・役に立っていること
ほとんどの授業はソーシャルワーカーを養成するための授業に特化しています。
他の学部では当然学ぶことのできない専門的な内容であったため、福祉施設で現在勤務しておりますが、就職してから現在に至るまで学校で学んだこと、考え方がベースとなり役立っております。
福祉臨床学科の雰囲気
男女比率に関しては男:女=3:7で、学科全体では学生数は100名にも満たない人数で例年倍率も決して低くはないので、比較的勉強に力を入れた学生が多く、どちらかというとおとなしい雰囲気の学科です。
また授業の演習などで学生同士でのグループワーキングなどの多くあるので、お互いに和気あいあいとした雰囲気でもあります。
福祉臨床学科の楽しかったところ
社会福祉学部の中でも3つの学科に分かれ、福祉臨床学科はソーシャルワーカーを目指す学科でした。
最終的にはそこを目指す学生が集まる集団であったので、授業などでも目指すべきところは同じです。
グループワーキングなのでも意識が高いところでお互いに意見交換ができたことは楽しかったです。
福祉臨床学科のつらかった・大変だったところ
1,2年生のことはとにかく必修の授業が多く、自由度が低く、アルバイトなどの時間があまりとれず属に言うキャンパスライフを十分に楽しめなかったという印象です。
また3年になると現場実習もありましたので、他の学部に比べると学ぶべきことが多くまた資格を取るための必修授業が多くその点は大変でした。
福祉臨床学科の卒業後の就職先・進路
ほとんどの学生は病院の医療ソーシャルワーカーか福祉施設の生活相談員になるかのどちらかでした。
私は高齢者のデイサービスの生活相談員の職に就きました。
ただ必ずしも福祉系とは限らず例年1~2割程度の学生は公務員や一般企業に就職をしておりました。
卒業後の所感・メッセージ
医療・福祉系に就職を必ずしたいと思っている学生には入学して間違いのない学科だと思います。
ただ授業も専門的な分野に偏っているので、途中で福祉系は向いていないなと感じていた学生は途中で学部変更をしたり、授業についていけなくなる人も多々いました。
どういう目的でこの学科に入るのかしっかりとした動機をもって選んで欲しいなと思います。
日本福祉大学 社会福祉学部 社会福祉学科卒業生の体験談・口コミ
社会福祉学科を目指した理由
高校生の時に、少子高齢化が進んでいるという話が話題になり、将来は福祉関係の仕事をしたいと思ったのがきっかけです。
当時、通っていた高校の教師に相談したところ、社会福祉士という資格があり、国家資格で難しい資格だが取れれば福祉関係でさまざまな道を選べるということで社会福祉士になる事を目標にしました。
そこでネットや本で調べたところ、日本福祉大学は社会福祉士の合格率が全国の大学で1位のため、目指すことにしました。
また将来、具体的になりたい職種は決まっていなかったため、職種を探しながら勉強したいと思い、福祉全般を学べる社会福祉学部、社会福祉学科を目指しました。
社会福祉学科で学んだこと・役に立っていること
子供、高齢者、障害者の基本的な知識はもちろんと事、福祉関係の法律、精神医学等も学ぶ事ができました。
特に福祉の仕事をしていくうえで精神医学は、当事者の心理状態や介護する側の心への影響など深い部分まで勉強するので、今の仕事に役立っています。
社会福祉学科の雰囲気
福祉関係の学部なので体育会系の生徒は少ないです。
また障害者の方もいます。
そのためか、何か困っていると知らない人でもすぐに助けてくれる優しい性格の学生がたくさんいます。
雰囲気としてはアットホームな学部です。
男女比は、ほぼ1:1です。
社会福祉学科の楽しかったところ
この学部では1年生の時からゼミがあるで、ゼミ合宿など早いうちから体験できるのが非常に楽しいです。
そのためすぐに友達もでき、学校生活そのものが豊かになっていきます。
また授業も椅子に座っての講義ばかりでなく、スポーツ以外の授業で実際に体を動かしたりする講義もあるので、楽しいです。
社会福祉学科のつらかった・大変だったところ
福祉関係全般を学ぶので覚える事が想像以上にあります。
特に精神医学や法律関係の講義は難しい言葉だらけなので、眠くなることも多々あります。
そのうえテストもレポートではなく筆記がほとんどなので、テスト勉強もしっかりとしないと単位を落としてしまう可能性があるので大変でした。
社会福祉学科の卒業後の就職先・進路
特別養護老人ホーム、障害者福祉施設、病院、児童相談所など福祉専門の施設に就職した方がほとんどです。
また子ども発達学部もあるのでですが、社会福祉学部の学生も保育園や学校など子どもに関する職場へ就職した方もいます。
他にも一般の企業や公務員になって市役所に就職した方もいます。
卒業後の所感・メッセージ
福祉全般を学べるので、就職先の窓口がたくさんあるのが良かったです。
また、将来は福祉関係の仕事につきたいけど、具体的にどんな職種に就きたいか決まっていない方は社会福祉学部をオススメします。
社会福祉士の資格を取るのはかなり難しい事ですが、この学部では資格の事もたくさん教えてくれるので、気になった方は是非目指してみてください。
都内私立大学 福祉学部 福祉学科卒業生の体験談・口コミ
福祉学科を目指した理由
自分は地方出身で大学受験1年目地方の国立大学を受験したが、落ちてしまいました。
つまり、1年間浪人生を経験することとなりました。
ですが、志望校を選ぶ時間がたっぷりと取れたました。
理由としては2つであります。
一つ目は東京で一人暮らしがしたかったこと。
二つ目は、その上で、福祉学部なら将来人の役に立つ仕事ができるんじゃないか?という理由です。
福祉学科で学んだこと・役に立っていること
今でも役に立っていることは、山ほどあります。
1つは国家資格を取得できた他、福祉、心理に関わる資格を取ることができました。
また、普段は関わることができない、障害を持った方達とボランティアなどで関わる機会を得ることができました。
自分は福祉職ではなく、一般企業就職をしたが、今振り返っても得難い経験が多かったように思います。
福祉学科の雰囲気
福祉学部、福祉学科は他の幅広く学ぶことができる学部と比べて、学ぶ範囲が初めから定まっています。
概ね「福祉」「心理」「地域づくり」のどれかであり、そして、同じ目的の学生が周りにもいます。
とても学びやすい環境だったように思います。
福祉学科の楽しかったところ
他の学部では考えにくいことですが、学部の半分以上の学生がボランティアサークルに所属をします。
スポーツやイベント系のサークルと兼務する者もいますが、それでも、ボランティアサークルは賑わっています。
大学時代の思い出や、今でも合う仲間はほぼこのころのボランティアサークルのメンバーです。
福祉学科のつらかった・大変だったところ
大変だったというのは、出席や試験がとても甘く、実習以外の単位は比較的簡単に取れてしまうことでした。
そのため授業に出なくなります。
学校にテストの時しか行かないということが成り立ってしまったので、学校に行く気力を生み出すのが大変でした。
福祉学科の卒業後の就職先・進路
4割程は一般企業に就職、4割程が福祉関連の施設や、地方公務員、社会福祉協議会などに就職、2割ほど(特に心理系を学ぶもの)が大学院に進みます。
自分は一般企業(ハウスメーカーの営業マン)に就職しました。
卒業後の所感・メッセージ
この学部を選ぶ者は2つに分かれると思います。
障害を持つ家族や親戚がいた経験があったり、心理的に苦しかった方などが学びたいことを明確に持ってやってくるケース。
もう一つは、僕のように、「どうせ学ぶなら、将来、人の役に立てるよ―なことがいいなぁ」程度の意識のものです。
特にやりたいことがなく、他学部に行くのなら、4年間目的をもって学ぶのもよい経験になります。
都市部の大学 医療学部 理学療法学科卒業生の体験談・口コミ
理学療法学科を目指した理由
小さい頃から怪我ばかりしており、その都度接骨院や病院に何回も通ううちに、いつか人を治す仕事がしたいと思うようになりました。
人を治す仕事と言っても色々ありますが、きちんとした資格(国家資格)を持っておきたかったため、厚生労働省認定の理学療法士を目指しました。
理学療法学科で学んだこと・役に立っていること
身体について解剖学・生理学を専門的に学ぶことができ、これは患者さんを治す上での基礎になっています。
また、カリキュラムの中に臨床実習がありその中で実際の患者さんを治療する課題があることで、机上の勉強では学べないことを学生のうちから体験する事ができました。
理学療法学科の雰囲気
医療を学びたい、患者さんを治したいという志をもった者の集まりですので、基本根が優しい人が集まりました。
テスト勉強ではクラス皆で協力して勉強したり、課題を皆で助け合いながらクリアーすることも何回もありました。
男女比では4:6で少し女性が多いくらいでした。
年齢も現役の方もいれば、大学卒業後、または退職してきたかたもいました。
年齢がバラバラな分、経験豊富な年上のリードが功を奏したり、現役生の若さがよりクラスの雰囲気を良くしたりと、お互いが相乗効果を生むような関係が自然と作られていきました。
理学療法学科の楽しかったところ
4年制の学校でしたが、最初の2年間は基礎固めとして座学が多かったですが、3年目からは実習が増え、それがとても楽しかったです。
患者さんを治療する時、どのような方法を使うのか、歩くのを支える時はどのようにするのか、治療はどうやって組み立てるのか、などなど実践に繋がる内容で刺激的でした。
理学療法学科のつらかった・大変だったところ
課題やレポートの提出、また最後には卒業論文があり、これが一番大変でした。
また、4年目では病院実習があり、今まで学んできたことを実際の臨床の場で経験するのですが、患者さんから治療を拒否されたりなど、想定していないことが起きることが多く、対応に困ったことも多々ありました。
理学療法学科の卒業後の就職先・進路
就職先の多くは総合病院です。
最初は脳疾患も整形疾患も満遍なくみれる総合病院が1番の人気です。
しかし、スポーツをしてきた学生も多いため、スポーツ選手を治療したいということで整形外科を選ぶ人も年々増えてきています。
卒業後の所感・メッセージ
良かったところは基礎固めを2年かけてしっかりとできたことです。
いまいちというか、希望したいことはより実践的な内容を組み込んでもらえるとよりよいかと思います。
たとえば、患者さんから治療を拒否された時はどのように対応するかなど。
授業では拒否されないようにどうすればよいかなどは話しますが、実際に拒否されたあとのことはあまり考えていませんでした。
事が起こらないように何をすべきか、また事が起こった後に何をすべきかの両方を指導してくれると、より実践的な学生が育つと思います。
K大学 医療健康学部 理学療法学科卒業生の体験談・口コミ
理学療法学科を目指した理由
高校時代、将来の学部選考に決められずにいました。
そんな時、叔父が肺炎で入院し持病の腎不全が悪化し透析を受けていました。
その時にリハビリを受けているのをみて、そのリハビリの先生の仕事への姿勢や叔父に対する接し方を見て、その職業に興味を持ち、受験しました。
理学療法学科で学んだこと・役に立っていること
理学療法の基本的な考え方やどんな人に必要なのかという基本的な知識、またリハビリをする上での基本的な体の構造や名称など医療専門知識を中心に学びました。
接し方や相手との距離感や立ち位置など接遇に関する基本的・応用的な知識を学びました。
理学療法学科の楽しかったところ
サークル活動や同級生の関わりはもちろん、先輩や後輩とのゼミでの関わりも楽しかったです。
また、医療専門用語や知識など難しい知識が多い反面、それが分かった時の嬉しさや楽しさは他の学部にないものだと思いました。
理学療法学科のつらかった・大変だったところ
医療専門の知識がほぼゼロであった一般の高校生にとって、一から体の構造や知識を学ぶことは容易なことではありませんでした。
そのため覚えることが多く、挫折しかけたことはたくさんありました。
一人では乗り越えられなかったと思います。
理学療法学科の卒業後の就職先・進路
自分は一般的な卒業生と同じく総合・専門病院への就職となりました。
他の卒業生には老人保健施設やデイサービスなど高齢者が通う通所サービスなどの施設に就職した方もいます。
病院の種類には整形外科、小児専門病院など多岐にわたります。
卒業後の所感・メッセージ
自分の通っていた学部が開設されて間もない所でしたが、教員の指導や講義はわかりやすく熱心に教えて頂けたため、とても楽しく授業や実習に取り組むことができました。
また、この学部の先輩や卒業生は高齢者と向き合うだけあった優しいので苦しい時やつらいときは必ず力になってくれると思います。
愛知県私立大学 リハビリテーション学部 リハビリテーション学科卒業生の体験談・口コミ
リハビリテーション学科を目指した理由
昔から医療関係の仕事に興味があり、リハビリという仕事に就きたいと高校生の頃に深く考えるようになりました。
その中でも作業療法士になりたいという思いが強くなり、リハビリテーション学科のある大学の進学を目指しました。
リハビリテーション学科で学んだこと・役に立っていること
以前は病院、現在障害者施設で働いており、自分の持っている資格がとても有効になり役立っています。
患者さんのリハビリを行い、元の生活に近づけていけるように日々学ぶ場所があるというのは私の人生の中でとても有意義なものとなっています。
リハビリテーション学科の雰囲気
私の行っていた大学にはリハビリテーション学科の中に理学療法専攻と作業療法専攻があります。
理学療法専攻は男性が7割女性が3割ほどです。私の専攻していた作業療法は男性4割女性6割ほどとなっています。
40人ほどのクラスで4年間一緒に勉強をするため、とても団結力が出て卒業した後もとても仲良くさせてもらっています。
リハビリテーション学科の楽しかったところ
40人ほどのクラスで4年間一緒に過ごすため友達、仲間という関係になります。
男女関係なくみんなで勉強を教えあい、協力していくという深い関係が生まれます。
テストや学園祭など大きなイベントの後には、飲み会や二次会といった楽しいイベントがあります。
リハビリテーション学科のつらかった・大変だったところ
病院、施設実習が大変でした。
学生が一人で実習先へ実技などを教えてもらいに行きます。
不慣れな場所で日々の勉強と違うことを行い、毎日レポートなどの課題があり睡眠時間の短い日々が続きました。
その実習が3週間、2か月、2か月という順番で行われます。
リハビリテーション学科の卒業後の就職先・進路
病院、施設に就職というのがほとんどです。
大医学院への進学はいませんでした。
現在働きながら大学院へ行っている同級生はいます。
自分でホームページを見たりして調べます。
そして病院、施設へ見学へ行きます。
2重内定は不可のためしっかりと働きたいところを見極める必要があります。
卒業後の所感・メッセージ
今作業療法士を養成する学校はたくさんできています。
本当に作業療法士を目指している人は是非入学してください。
そして一緒に働いてみませんか?
実習や国家試験の勉強はとてもつらいです。
しかし働いて患者さんやその家族から感謝されたり、笑顔をもらうととても元気になれる素晴らしい仕事だと思っています。
地方私立大学 医療福祉学部 リハビリテーション学科卒業生の体験談・口コミ
リハビリテーション学科を目指した理由
中学生の頃から、医療系の専門職に憧れていました。
同じ分野の専門学校に進学することも考えましたが、大学では専門的な勉強の他にも一般教養の授業等、学びの幅が広いことが魅力的でした。
自分の将来に有用だと考え、大学進学を目指しました。
リハビリテーション学科で学んだこと・役に立っていること
リハビリテーションの専門的な知識・技術は専門職として働く上で役に立っています。
また、教養として学んだことや、サークル活動も、社会人としてのマナーや、コミュニケーションを図る上で役に立っていると思います。
リハビリテーション学科の雰囲気
定員70名程度で、男女比は7:3でした。
スポーツに打ち込んでいる人が多く、男女ともさっぱりとした体育会系の性格の人が多かったです。
みんな同じ目標に向かって学ぶこと、少人数のグループワークが多いこともあり、4年生になる頃にはかなり打ち解けて団結していたと思います。
リハビリテーション学科の楽しかったところ
課題に対して、みんなで助け合い、情報交換しながらすすめたり、時に脱線しながらもレポートをまとめたりといった作業が楽しかったです。
また、学科ごとのイベント(お花見など年に数回企画)を、協力しながら企画・運営していくことも楽しみでした。
リハビリテーション学科のつらかった・大変だったところ
一般の大学生よりもスケジュールがハードで、ほぼ毎日1〜6限目まで授業が入っていました。
課題も多かったので、普通の大学生のように授業の合間に息抜きなどもできませんでした。
また、個人的には実技テストや実習などの実践的な学習がたくさんあるのも準備や練習が大変でした。
リハビリテーション学科の卒業後の就職先・進路
卒業後はほとんどが病院への就職、続いて高齢者施設等が多いです。
私は生活期のリハビリテーションに興味があり、介護老人保健施設へ就職しました。
病院の中でも急性期・回復期病床のある病院への就職が特に多いと思います。
卒業後の所感・メッセージ
私立大だったこともあるのか、教師陣は充実しており、十分に学ぶことができたと思います。
同じ分野の専門学校はクラス定員が30〜40名程度であり、比較するとクラス定員が70名と多いぶん、先生方の目が届きにくいので質問などは自分から積極的にしていかないと内容が分からないまま授業が終わってしまうことも…。
積極的に学ぶ姿勢がないと大変かと思います。
同じ目標に向かって、学ぶ仲間がいることは素晴らしいことです。
高校生の皆さんにもぜひ、やりたいことを見つけて頑張ってほしいと思います。
この記事のまとめ
高齢化や子どもの貧困問題など、現在とこれからの日本にとって福祉は重要な課題の1つです。
今後ますます重要度が高くなる分野ですので、福祉について学ぶことは将来につながる大きな糧となるはずです。
人のためになる仕事をしたいと考えている人は、福祉学部という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
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