僧侶(住職・坊さん)の生活

僧侶の多忙な生活

僧侶の活動時間は日によって若干異なりますが、僧侶の朝は一般の会社員よりも早いことが多く、大体6時には身なりを整えて寺院の門を開け、座禅、読経といった勤行から業務を開始させます。

法事も朝早くから行われる場合もあるため、朝早くから仕事をする僧侶が一般的です。

お盆やお彼岸といった繁忙期は1日に何軒も依頼のあった家をまわって法事を執り行うため、移動も含めて早朝から深夜までの長時間にわたって業務にあたることもあります。

遠方から依頼があって法事や葬儀に赴くときもあり、そういったときには夜中にお寺に帰ってくることになります。

それ以外の日でも葬儀を中心に日々の修行や講演、営業活動など業務は多岐にわたり、基本的な労働時間は一般の会社員と大差ありません。

24時間年中無休!?

人の死は突然訪れます。それに伴い、葬儀の日程も予測することができるものではありません。したがって、寺院は基本的に年中無休であるといえます。

暦上の友引の日には葬儀が行われないとはいえ、日々の修行やその他の業務は通常通り行われます。

またお盆やお彼岸などは多忙を極めます。時期によって差こそあれ、毎日何かしらの業務に関わる僧侶は、生活そのものが労働であるという見方もできます。

葬儀や法事がない日は営業活動!

基本的に僧侶の仕事は、檀家の葬儀や法事が中心です。檀家の多くが先祖代々にわたっての付き合いであるため、後々も長きにわたり葬儀や法事の依頼を受けることになります。

しかし最近では葬儀も簡素化される傾向にあり、以前のように安定した収入源とならない場合も増えてきました。そのため、お寺も営業活動をしないと経営が維持できないのが現状です。

たとえば地域で行われる集会に積極的に参加し、講演を行ったり相談を受けたりすることで直接一般の方と関わりを持ち、信頼を得ることでその後の付き合いにつなげる努力をしています。

中には葬儀社に売り込みに行き、提携関係を結ぶことで安定して仕事を受注できることもあります。

また寺院の多くが墓地を管理しているため、現代のスタイルにあった低コストで手間のかからない墓地を提案し、大きく収入を増やす寺院も出てきています。

寺院は営利目的の施設ではないため、大々的に営業活動をすることはできません。しかし、その収入が寺院の存続や僧侶達の生活を支えているのは一般の企業と同じです。

安定した収入を得るため、葬儀や法事、日々の修行の合間に営業活動を行う必要があるのが現状です。

社会情勢に即した新しいスタイルを追求しなければ寺院の経営が成り立たないという厳しい現実に多くの僧侶がさらされているのです。

また中には、幼稚園経営、不動産管理などの兼業をしたり、書籍の出版やテレビ出演などのメディア活動を行う僧侶も出てきています。