僧侶(住職・坊さん)の階級

僧侶の階級「僧階」

僧侶の世界にも階級があり、それを「僧階」といいます。

僧階は宗派によって若干異なりますが、基本的には上から

・大僧正
・権大僧正
・中僧正
・権中僧正
・少僧正
・権少正
・大僧都
・権大僧都
・中僧都
・権中僧都
・少僧都
・権少都
・大律師
・律師
・権律師

となっています。

これは主に出家してからの年数、つまり修行の年数によります。僧侶の世界においては実年齢よりも修業年数が重視されるのです。

それぞれの僧階に段階に応じた修行があります。

また、僧階によって法衣の色も異なります。緋色の法衣を身につけているのが最高位の僧侶であることは、どの宗派にも共通しています。

上下関係が重んじられる

僧侶の世界において僧階は絶対的なものです。僧階が上位の僧侶が下位の僧侶の面倒を見るのが通例であり、下位の者は上位の者を師匠あるいは兄弟子として尊敬します。

葬儀や法事の際に複数の僧侶がいる場合、必ず僧階の高い僧侶が上座に座るようになっています。

寺院にも階層がある

寺院にもその規模や文化的な価値、社会的な影響力などによって階層があり、それを寺格といいます。

明治維新において政教分離が叫ばれるまで寺格は国家によって定められていました。現在では各宗派でそれぞれ寺格を定めています。

寺格の高い寺院では一定以上の僧階の僧侶しか修行ができないなどの制限がある場合があります。

僧階が高い僧侶が偉い?

僧階は修業年数の長さによって決まります。僧階の高い僧侶ほど仏門に入ってから長い年月が経っていることを意味します。

修行の世界はとても厳しいものですので、その中に長年身を置いているという意味で僧階の高い僧侶は尊敬に値するものです。

しかし僧階が低いからと言って仏道に励む者を軽んじることは信仰の有無に関わらずすべきではないでしょう。

歴史的に名を残している僧侶の中にも僧階の低い人もたくさんいます。僧階に関わらず人々を正しく導く存在として僧侶は常に努力する必要があるのです。