漫画家の仕事内容

物語を作り、絵を描き作品として仕上げる

「漫画家」と聞いたとき、皆さんはどのような姿を想像するでしょうか。

ひたすら部屋にこもって、ひたすら原稿用紙にペンでガリガリと絵を描き、作品として仕上げていく。おそらく、そんな様子を想像する人も多いはずです。

漫画家は、描く作品のジャンルなどによって少々異なりますが、基本的には出版社などから依頼を受け、締め切りまでにそれをこなしています。

単に絵を描くだけが仕事ではありません。まずは話の構想を「プロット」にまとめ、「ネーム(絵コンテ)」を作るところからスタート。

その後、下描きやペン入れを行い、ベタ塗りやトーン処理などの仕上げ作業をして、ようやく原稿は完成します。

なお、漫画家といってもさまざまな領域で活躍する人がいます。ここからは、各領域で活躍する漫画家の仕事内容を紹介します。

週刊連載の漫画家の仕事内容

週刊誌で連載されている漫画家の仕事内容は、『ジャンプ』や『マガジン』などの雑誌が好きな人なら、作者のつぶやきコーナーなどで把握している人もいるかもしれません。

ストーリーのネタを探し、編集者と打ち合わせをしながらアイデアが固まったら、実際にペンを動かして絵を入れて原稿を仕上げていきます。

連載がある限り、この生活がエンドレスで続きますし、毎週締めきりがくるため、常に新しいネタを探し続けなくてはなりません。

週刊連載、とりわけ人気雑誌の週刊連載の仕事はとてもハードであり、心身の調子を崩してしまう漫画家も少なくないようです。

多くの依頼が舞い込む人気漫画家になると、アシスタントを雇って作業を分担しながら仕事を進めています。

書籍の漫画家の仕事内容

一般に漫画家として連想されるのは週刊連載の娯楽漫画家ですが、たとえば『漫画でわかる○○』のような「書籍ジャンル」で活躍する漫画家も大勢います。

書籍漫画を作る場合、週刊連載のように毎週毎週締め切りに追われ続けるといったことは、普通ありません。

もちろん、締め切りはあるのですが、印刷などのスケジュールが確定する後半までは、週刊連載に比べると割りとゆるめの締め切りで、仕事が進んでいきます。

ただし、学習漫画である以上、その内容に関する最低限の知識も得なければなりません。ジャンルは歴史であったり、科学あるいは伝記ものであったりとさまざまです。

絵を描くことに加え、勉強熱心さや適応力が求められます。

企業広告漫画家の仕事内容

企業の広告といえば、写真やイラストを使って表現されるものが一般的でしたが、最近はそれらに加え、漫画を使用することも多くなってきました。(進研ゼミが有名にした広告手法です)。

こうした広告手法の発達とともに、このジャンル専門で活躍する漫画家も増えています。

企業広告の場合、漫画を使って「何を伝えたいのか」「誰にアピールしたいのか」などをきちんと理解していなくてはなりません。

そのため、この分野で活躍する漫画家の仕事は、クライアント企業との綿密な打ち合わせを行い、その企業や商品の特徴について深く理解するところからスタートします。

ときには、クライアント自体が、自社の何をアピールしたいのかわかっていないこともあります。

そういう場合には、漫画家が話を上手に引き出しながら、第三者のコンサルタントのような立場で、それを見つけるお手伝いをすることもあります。

そのため、ただ絵を使って自由に表現するだけでなく、ビジネスに対する嗅覚やヒアリング力なども必要になってきます。