占い師になるには

占い師になるための特別な試験はありません。資格を取得することで占いの際に役立てられることはあります。

本記事では、占い師になるために必要な情報をまとめて紹介します。

占い師になるまでの道のり

決まったルートはない

占い師になるための決まったルートはありません。

資格や学歴も問われないため、極端なことをいえば誰でもその日から占い師になることが可能です。

しかし、職業としてきちんと稼げる占い師になるためには、占術・話術ともにある程度の技術を習得する必要があります。

知識やスキルを身につけたい場合は弟子入りしたり学校に通ったりする方法があります。

その後は、占い師を雇う事務所やプロダクションに所属したり、個人事業として占いを始めたりするのが一般的です。

感性を磨く

結果を見て型にはまった答えを出すことは誰にでもできますが、占い師として仕事をするには、そこから一歩踏み込んで相談者の心に触れる回答をしなければなりません。

そのために必要なのは、占いで出た結果を深く読み解くインスピレーションで、インスピレーションを磨くことは占い師になる上では欠かせません。

芸術や自然に触れたり、物事の内面をよく見るように心がけたりすることで、少しずつ感性は磨かれていくでしょう。

話術を磨く

占い師は相談者と接した時間分の料金をいただきます。

相談者の心の内をうまく聞き出し、占いの結果を言葉にして適切に伝えるためには、相手を惹きつける話術が必要です。

人生経験を積む

占い師のアドバイスのなかには占い結果から導き出されるものもありますが、人生経験から出る具体的なアドバイスもあります。

占い結果を得たとしても、人生経験の少ない占い師の場合は内容をうまく把握することができず、アドバイスも上辺だけのものになりがちなため、相談者の実になるアドバイスをするためには、占い師自身の人生経験も重要です。

占い師を目指すなら仕事や恋愛・家庭など、公私問わずさまざまな経験を積んでおくとよいでしょう。

占い師になるまでのルート

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占い師の資格・難易度

占い師としての活動に必要な資格はとくにありません。

民間の占いに関する教室や学校では卒業時に修了証書や免状を発行しますが、これはあくまでも履修証明程度の扱いで、持っていなければ占い師になれないわけではありません。

ただし、東洋系の占いに関しては、古くから続く占い団体(流派)で勉強し、免状(免許皆伝の証書)を持っているかどうかが問われる場合もあります。

とはいっても、基本的に占い師は実力で勝負する職業で、たとえ資格を持っていても実力不足だと判断されれば、占い会社には採用されず顧客もつきません。

資格や免状は勉強したことの証明にはなりますが、それ以上の効力はないのが実情です。

占い師になるときに役立つ資格

占い師として活動する際に占い以外で役立つ資格に、心理カウンセラー関係の資格、セラピスト関係の資格があります。

これらの資格は実際に相談者の悩みを聞く際に役立つほか、占い会社が相談者におすすめ占い師を紹介するときに、「カウンセリングが得意な占い師」と紹介してもらえる強みがあります。

実際、電話占いの場ではカウンセリングを必要とする相談者が多く、カウンセリングが得意な占い師は重宝されます

また、他にも役立つ資格の1つとして、問題解決力を見出すコーチングの資格も取っておくのもよいといわれます。

心理カウンセラー資格

心理カウンセラーの資格としては、大学院卒業が必要な国家資格「公認心理師」もあれば、セミナーなどで比較的簡単に取得できる資格もあります。

どのレベルの資格を取得したいか、どれくらいの労力とコストがかかるかを考えて、調べてみるとよいでしょう。

心理カウンセラーの資格の種類

コーチング

「一般社団法人日本コーチ連盟」が認定する資格です。

コーチ資格には以下があります。

コーチ資格
  • 本格的にプロとしてコーチングを実施する能力がある「プロフェッショナル・コーチ」
  • コーチング技能の実践的な水準を満たしている「コーチ」
  • コーチとしての基礎的な学識と技能水準を満たしている「コーチングファシリテーター」

一番初歩的な資格の「コーチングファシリテーター」の場合は、日本コーチ連盟認定のコーチ養成プログラムを終了すると取得することが可能です。

一般社団法人日本コーチ連盟 ホームページ

資格以外に人生経験が必要

資格以外に占い師に必要なものとしてあげられるのは、人生経験です。

たとえば豊富な恋愛経験、人生経験を持つ占い師は、相談者へのアドバイスも豊富で評判がよくなる場合があります。

また、営業職や接客業などを経験し多くの人と接してきた人、秘書など他人を気遣う仕事に就いていた人は、占いをする上でも相手に対する気遣いや思いやりの心と持って接することができ、有利になると考えられます。

占い師になるための学校の種類

占術を身につける方法

占い師になるためには占術を身につけることが必要です。

占術を身につける方法には、大きく分けて以下の4つがありますが、独学で勉強した占い師は実践の場に出たときに非常に苦労するでしょう。

占術を身につける方法
  • 独学
  • 学校に通う
  • プロの占い師に弟子入りする
  • 通信講座を利用する

最近は占いの知識が豊富な相談者が増え、インターネットを活用して、素人でもある程度の情報を集めやすくなっています。

そのため、プロとしての占い師を目指すなら、知識や技術を体系的に学ぶ場で勉強することをおすすめします。

占いの学校・スクール

最近では占いを教える学校・スクールや講座が増え、さまざまな占いを効率よく学べるようになっています。

ただし、占いの学校は占い団体が開設しているものから個人が開く講座形式のスクールまで規模も内容もまちまちで、卒業しても学歴にはなりません。

学んだとしても必ずしも占い師として成功できるとは限らないため、基礎的なスキルを身につけたあと、実践の場でどれだけ自分自身を高められるかが大切です。

たくさんの場数を踏むための弟子入り

一人前の占い師になりたいと願う人の中には、とにかく経験を積むことが大切だと考える人もいるでしょう。

実際そのとおりで、相談者によって悩んでいる内容は違うため、臨機応変な対応ができるようになるには、とにかくたくさんの場数を踏むことが必要です。

より多くの現場に出て経験を積み重ねるために、ベテランの占い師のもとに弟子入りして修行する方法があります。

有名な占い師に連絡をとって弟子入りを志願し、アシスタントとしてそばに置いてもらうのです。

弟子入りのメリット・デメリット

弟子入りすれば、スケジュールの管理などのさまざまな雑務を任されます。

そのかわりに、占いをする際にそばで見せてもらうこともできますし、占いのコツやテクニックを伝授してもらえることもあります。

どんなお客さんが来てどんな相談をしていくのか、どんな占いをしてどんな反応が返ってくるかなどを自分の目で確かめる日々は、一人前の占い師になるための大きな糧となるでしょう。

弟子入りのデメリットとしては、たとえベテランの占い師であっても常に経済的な余裕があるという人は少なく、弟子に対して十分な待遇を保障できる人はそうそういないという点です。

指導してもらうかわりに無給で働くというケースも考えられるので、弟子入りを希望する場合は条件について話し合い、納得した上で弟子になることが大切です。

また、弟子を取らない占い師も多くいますので、必ずしも弟子入りできるわけではないということは覚えておきましょう。

占い師になるためにはどんな学校や講座に行けばいい? 費用はどれくらい?

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占い師の通信講座

通信講座で学べること

占い師をめざす人が独学以外の方法で占いの勉強をするのであれば、占い教室やスクールに通う方法が考えられます。

しかし、占いの教室やスクールの数は限られているため、住んでいる地域によっては通うことができないという人もいます。

また、仕事をしながら学びたい人や家事や育児をしながら学びたい人の場合は、なかなか通学の時間がとれない事情もあるようです。

このような人たちに人気なのが、通信講座を利用する方法です。

占いの通信講座の内容は主催する団体によって違いますが、「タロット占いコース」「九星気学講座」「風水セラピスト養成」など、さまざまなコースがあります。

自分のめざす占いのスタイルが固まっている人は、希望する占いについて学べるコースを探して通信講座で勉強する選択をするのもよいでしょう。

通信講座の学習スタイル

通信講座の一般的な学習スタイルは、講座を運営する会社からテキストやDVDが送られてきて、それを利用して学ぶ流れです。

最近ではパソコンを使って、オンラインで授業を見るシステムを採用しているところもあります。

勉強内容についてのレポートを提出すると講師が添削をしてくれたり、わからないところをメールで質問できたりするサポート体制がとられていることもあります。

費用や学習期間

通信講座の平均的な費用は1万円から5万円ほどになります。

標準学習期間は3ヵ月から半年程度と定められているものもあれば、もっと短期で一部分だけを学ぶもの、あるいはとくに期間は決まっておらず自分のペースで継続的に学べるものなどもあります。

通信講座によって内容が異なるため、よく確認することをおすすめします。

通信講座の注意点

通信講座を修了した人がすぐに占い師として活躍できるのかというと、実際には難しい局面があります。

その理由は、占いはあくまでも生身の人間相手に行うものですから、占いの知識や手法が頭に入っているからといって、必ずしも相談者を満足させられるわけではないからです。

相談者の考え方、抱えている悩みや問題の内容は多岐にわたり、ちょっとやそっとの経験ではなかなか太刀打ちできないこともあります。

占いでは、相談者を安心させるための雰囲気づくりや、相談者の心に寄り添うための話術が成功への大きなカギとなります。

こうした力を身につけるためには、やはり実践の場で経験を積む必要があるのです。

通信講座で勉強をしようと考えている人は、実践経験を補うために家族や知人相手に占いをするなどの努力をすることが大切です。

占い師に向いている人

占い師の適性のひとつとして「カンの鋭さ」があります。

直感やインスピレーションなど、いわゆる第六感が鋭い人のほうが占いの的中率を高められるといわれます。

専門的な知識や技術は後からでも学べるため、それ以上に、常識的な考えを持っていること、そして相手の話をきちんと聞けるタイプの人が占い師には向いています。

占い師に向いている人・適性・必要なスキル

占い師のキャリアプラン・キャリアパス

占い師のなかには特定の占い一本で仕事をする人もいますが、基本的にはいくつかの占術を使えるほうが望ましく、仕事の幅も増えるでしょう。

占い師を採用する会社も、大手の場合はインスピレーションの強さだけに頼るのではなく、複数の占いができる人を求めます。

これは、占い師としての中立性や的中率を高めるため、また一定期間勉強してきたという証として、複数の占いが使えることを求める傾向があるためです。

まずは自分の軸となる占術を身につけ、それから違う流派や占術へと裾野を広げることで、活躍の場も増えるでしょう。

占い師の雇用形態

一般的には、占い師は占いのショップや占い師を派遣する事務所に在籍している人が多いようです。

一般的な会社員のような固定給や待遇は望みにくく、収入は不安定になりがちです。

なかにはアルバイトなど別の仕事を持ちながら占い師として働いたり、副業や兼業として占いの仕事をしたりしている人もいます。

正社員の占い師

占い師の多くは、フリーランス(個人事業主)として独立して働くスタイルです。

そのため、正社員として企業に勤め占いをしている人はほとんどなく、一般的なサラリーマンのように安定した待遇や給料を求めるのは難しい職業ともいえます。

派遣の占い師

派遣の占い師の働き方

占い師は、派遣で働くこともできます。

一般的にイメージされるオフィスワークの派遣社員などとは働き方が異なり、企業のパーティーや結婚式、自治体のお祭りといったイベントにおいて占いブースが設置される際に、クライアントの依頼を受けて占い師が派遣され、その場で占いをするというケースです。

百貨店やショッピングモールなどのブースで継続的に占いをすることもありますが、1回の案件ごとに異なる場所で占いをすることも多いです。

派遣の占い師になるには

派遣の占い師になるには、占い師の派遣を手掛けている会社に登録します。

得意とする占いの内容、働ける日時などを派遣会社に伝え、自分が専門や条件に見合った案件があった際に仕事を紹介してもらい、派遣先で占いをします

完全に独立した占い師として働く場合、占いをする場所の確保や集客など、占い以外に考えなくてはならないことも多くなります。

一方、派遣であれば会社から仕事をあっせんしてもらえるため、占い師としてデビューしたばかりの人が派遣の働き方を選ぶことが多いようです。

派遣の占い師の収入

派遣の占い師は、ほとんどが完全歩合制です。

直接お金をもらえるわけではなく、占った相談者の数などに応じて派遣会社から給料を得ることになります。

たくさんの案件をこなせばこなすほど収入は増えますが、待機していても相談者の数が少ないと、ほとんど収入が入らないこともあります。

人気占い師にならない限り、派遣の仕事だけで生活を成立させるのは非常に難しいですが、派遣先で人脈を広げたり、少しずつスキルアップをしたりすることによって、新しい仕事につながるチャンスが得られる可能性があります。

アルバイト・パートの占い師

アルバイト・パートの占い師の働き方

占い師は、会社から毎月一定の給料がもらえるということはなく、仕事をした分だけしか収入がもらえない完全出来高制のスタイルです。

そのため、占い師をめざす人の中には、安定した仕事に就いて収入を得ながら、アルバイトをして働くという選択をする人もいます。

アルバイトの占い師の働き方としては、以下などがあります。

アルバイトの占い師の働き方
  • 占いショップが混雑する日や他の占い師が出勤できない日に出勤して対面式で相談者への占いをする
  • 夜間や週末を利用して電話やメールでの占いをする
  • 知人経由で個人的に占いを引き受ける

占い師として働く際に資格が必要ないので、実力さえあれば誰もがこのような形でアルバイトをすることができるのです。

口コミで評判が広がっていけば、多くの副収入を得ることも夢ではありません。

アルバイト・パートの占い師になるには

占い師のアルバイトの求人は、インターネットを活用して探すと比較的多く見つけられますし、未経験者でも採用する企業はあります。

なかには「占い師見習い」という形で、アルバイトからステップアップしていける道筋が用意されている店舗もあります。

求人によって仕事内容はさまざまであるため、よく見比べてみるとよいでしょう。

アルバイト・パートの占い師の収入

アルバイトとして働く場合は、占い1件につき数千円から数万円の収入になることが多いようです。

占いの場合、1件からでも引き受けることができるため、ちょっとした副収入を得るのには適しています。

とくに電話やメールでの占いは自宅でもでき、アルバイトとして働きやすい環境が整っているといってもよいでしょう。

副業・兼業の占い師

占いだけで生計を立てるのは難しい

憧れの気持ちから占い師の仕事に就く人は多くいますが占い師は、高い人気と実力が伴わなければ十分な収入が確保できない職業であるため、厳しい現実に直面して悩む人も少なくありません。

このような悩みを持つ人たちには、副業や兼業の占い師として、いくつかの仕事を掛け持ちしながら占いの仕事を続けるという道があります。

副業・兼業の占い師の働き方

占いは、相談者からのアプローチに応えることができる日時をあらかじめ設定しておけば、自分の空き時間に仕事をすることが可能です。

平日はまったく別の仕事をして、週末だけ占いショップやイベントの占いブースで占い師として働いたり、日中は別の仕事をして夜だけ占いの仕事をしたりするという方法で働くことができます。

対面式の占いショップは週末や夜など人々が街に出てくるときに繁盛する傾向にあるため、こうした時間帯に限定して働くことで効率よく稼ぐことができますし、電話やメールを使った占いの場合は、さらに副業や兼業がしやすい環境にあります。

また、最近では占いのサイトやアプリもたくさん登場しているため、こうしたコンテンツの制作に携わるという形で副業をする人もいるようです。

副業・兼業に向いている理由

占いは単発の仕事が多く、1回の占いにつき数十分間の対応で完結するケースも多いため、他の仕事に比べると副業や兼業がしやすいことが特徴として挙げられます。

この職業だけで生計を立てていくことは難しいですが、副収入を得ることを目的として働くのであれば、魅力的な収入源といえます。

また、占い師には定年がなく、年齢を重ねてからもずっと働き続けることができるため、自らのライフスタイルや健康状態などに応じて、無理のない範囲で人の役に立てるという点も魅力のひとつです。

占い師を目指せる年齢は?

占い師は、定年がないため意欲と体力さえあれば何歳からでも目指せる仕事です。

人生経験が生かせる仕事でもあり、ある程度年齢を重ねた占い師のほうが相談者から信頼されやすい傾向にあるため、他の職業のように年齢がハードルとなることは少ないでしょう。

占い師になるにはのまとめ

占い師になるための決まったルートはなく、資格や学歴も問われないため、極端なことをいえば誰でもその日から占い師になることが可能です。

知識やスキルを身につけたい場合は弟子入りしたり学校に通ったりする方法があります。

占い師に向いているのは、直感やインスピレーションなど、いわゆる第六感の鋭さです。

上記に加え、常識的な考えを持っていること、そして相手の話をきちんと聞けるタイプの人が占い師には向いています。