宇宙飛行士のやりがい・楽しさ・魅力
宇宙飛行士のやりがい・楽しさ
人類の未知の領域へ挑む
さまざまな科学技術の発展に伴って、地球上における人類未踏の地は、今やほとんどなくなりました。
しかし、それだけ技術が進歩した現代にあってもなお、宇宙は人類にとってほぼそのすべてが未開拓です。
アポロ計画によって人類が初めて月に降り立ってから、はや半世紀以上が経過していますが、その後、人類は地球から最も近い惑星である火星にすら、未だ到達できていません。
宇宙飛行士は、今も昔も変わらず、人類にとっての未知の領域に果敢に挑む、勇気あるチャレンジャーといえます。
ほんの些細なトラブルや判断ミスが、すぐさま己の死に直結する、正に極限の世界である宇宙空間で働くことは、常人の理解をはるかに超える困難さが待ち受けているでしょう。
しかし、そうした困難に挑むことこそが宇宙飛行士のやりがいであり、また楽しさでもあります。
宇宙飛行士にしかできない体験をし、見られない景色を見ることで、ほかの職業にはない、唯一無二の感動が得られるでしょう。
人々に夢や希望を与えられる
これまで宇宙に行ったことのある人は、長い人類の歴史上でも600人ほどしかおらず、日本人に限れば、宇宙飛行士になれたのは、たったの11人です。(※2021年時点)
民間人が宇宙飛行をする日もすでに訪れてはいるものの、まだまだ宇宙は、誰もが簡単に行けるような場ではありません。
宇宙飛行士は、誰もが憧れる特別な職業といえ、なれるのは選ばれし一握りの限られた人だけです。
だからこそ、宇宙飛行士は困難に打ち勝って夢を実現させた人として、人々の希望となることができます。
諦めないことの大切さ、夢を追いかけることの素晴らしさ、宇宙にある無限の可能性を説くことで、数多くの人々に力を与えることができるでしょう。
そうした夢や希望を与える宇宙飛行士は、正にヒーローといえる存在です。
宇宙飛行士は、たくさんの人々の思いを背負い、誇りと情熱、やりがいをもって働ける職業です。
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宇宙飛行士の魅力
世界中に仲間ができる
宇宙開発は、国という垣根を超えて行われる、世界規模の共同事業です。
国際宇宙ステーション(ISS)でのミッションに任命されれば、他国の宇宙飛行士とともに宇宙へ飛び立ち、長期間にわたってISSでの共同生活を送ります。
また、そのための地球上での各種訓練も、さまざまな国籍の宇宙飛行士が合同で取り組むケースが一般的です。
各国のクルーと、仕事でもプライベートでも、長い時間をともに過ごすことになるため、生活習慣や価値観の違いなどに戸惑ったり、ストレスを感じることも多いかもしれません。
しかし、数々の困難を乗り越えていくなかで、宇宙飛行士たちの間には自然と信頼関係が芽生え、強固な絆で結ばれるといいます。
宇宙空間という極限の環境下で、共に励まし合い、支え合いながら過ごした仲間が世界中にいることは、人生を通して、かけがえのない財産となるでしょう。
生涯宇宙に携わり続けられる
宇宙飛行士には、最新の専門知識に加えて、強靭な体力や精神力が求められるため、いつまでも現役を続けられるわけではありません。
しかし、年齢を重ねて、やがて第一線を退く日が訪れても、宇宙飛行士として培った経験を生かして、その後の人生でも別のかたちで宇宙に携わることができます。
これまでに引退した日本人宇宙飛行士たちも、講演会活動を開いて若い人たちに宇宙の面白さを伝えたり、国際連合宇宙部職員として働いたり、大学で後進の育成にあたったりしています。
生涯を通じて、宇宙と関わり続けることができるのは、宇宙が好きな人にとって非常に大きな魅力といえるでしょう。