テレビプロデューサーに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
テレビプロデューサーに向いている性格・適性
決断力がある
テレビ番組の制作統括を行うテレビプロデューサーに向いている人とはどんな人なのでしょうか。
ここでは、その素質を紹介していきます。
まず、制作を統括する立場にいるプロデューサーはリーダーシップを発揮しなければいけない場面が多いので、決断力が必要です。
たとえば、知名度は低いけれど才能のあるタレントのキャスティング案が出た際、番組にそのタレントが出演し、番組が魅力的になるかどうかを考えなければなりません。
プロデューサーが決めなければ、ディレクターはいつまでたっても企画を通すことができないのです。
周囲の反応を気にしすぎてしまう優柔不断な性格の人よりも、ここぞというときに思い切った決断ができる人のほうがプロデューサーに向いているでしょう。
アイデアとチャレンジ精神がある
プロデューサーは、常に新しい企画を考え続けなければいけません。
今までにない斬新な演出をすれば視聴者が離れてしまったり世間から批判されたりするリスクもありますが、無難な内容の番組ばかり作っていては視聴者の心を掴むことができないのです。
タレントの才能を信じ、ディレクターや放送作家などの仲間を信じ、アイデアを出しながらどんどん新しいことを生み出せるチャレンジ精神がある人は、プロデューサーに適任です。
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テレビプロデューサーに必要なスキル・能力
予算を管理するスキル
テレビプロデューサーに欠かせない能力とはなんでしょうか。
まず第一に、お金の使い方が上手いことが求められます。
プロデューサーの仕事は、限られた制作費を最大限にフル活用して番組制作を実現させることです。
上質の番組を作るにはそれなりのお金が必要ですから、決められた制作費で、ディレクターや放送作家の希望通りの番組を作ることは決して簡単ではありません。
担当する複数の番組の制作費をやりくりすることで、赤字を出さずに番組制作をすることが求められます。
やりくり上手な人はプロデューサーに向いているのです。
的確に判断するスキル
担当ディレクターや放送作家は、番組の質を上げるため、お金のかかるアイデアを次々と出してくる傾向があります。
そんなアイデアを聞いたときに「本当にお金をかける価値があるアイデアかどうか?」を正しく見極める力が、プロデューサーには必要です。
制作費が減少している昨今、無駄なことにお金を使うことはできません。
有効にお金を使うための的確な判断力がある人が求められています。
コミュニケーション能力
テレビプロデューサーは、番組制作におけるリーダーのような存在です。
ロケ現場やスタジオ収録・編集を担当するディレクターや、番組制作の雑務を担うアシスタントディレクターをまとめなくてはいけません。
ときには、同じチームのメンバーが番組の内容について意見が合わずに衝突することもあるでしょう。
そんな場合にも、プロデューサーが的確なアドバイスをして導いていかなければなりません。
スタッフをまとめたり、人々を奮起させることが得意な人はプロデューサーに向いているでしょう。
部活やサークルでリーダーを務めた経験がある人や、チームを引っ張っていくのが好きな人には、その潜在能力があると考えてよいのではないでしょうか。
テレビプロデューサーに向いていないのはどんな人?
それでは、テレビプロデューサーに向いていないのはどんな人でしょうか。
これに関しては「視聴者に伝えたいという情熱がない人」といえるでしょう。
テレビプロデューサーは、ものづくりをする仕事です。
担当番組が、報道であろうが、ドラマ・バラエティであろうが、ドキュメンタリーであろうが、どんなジャンルの番組でも「番組を通して視聴者にこんな思いを伝えたい」という気持ちを強く持つことが大切です。
人々の心に残る番組を作ってきたプロデューサーの皆さんは、強い情熱を持って番組制作をしてきました。
「番組を通してたくさんの笑いを届けたい」「世の中をもっとよくしたい」「社会問題をみんなで考えたい」という思いが、良質な番組へと繋がっていったのです。
もちろん、過酷な労働条件のなかで、面白い番組を生み出すには、効率よく仕事をすることも大事です。
しかし、それ以前に作り手としての情熱が必要であることは疑いようもありません。
「視聴者の胸を打つような、記憶に残る番組を作るんだ!」という思いで番組制作に携わることができる人こそが、よいプロデューサーになれるのでしょう。