女性のテレビプロデューサーのキャリアパス・結婚後の生活

女性のテレビプロデューサーの現状

昔はテレビ業界というと男性ばかりの職場というイメージがありましたが、最近では事情が違います。

ADやディレクター、デスクやプロデューサーとして第一線でバリバリ働いている女性が少しずつ増えてきているのです。

ただし、女性プロデューサーとして働くのは生半可な覚悟ではできないというのが現状です。

男性も女性もプロデューサーならばまったく同じ仕事量をこなさないといけないので、女性にとって体力的な負担が大きいからです。

春夏秋冬に訪れる番組改変期は、新番組や特番の準備で忙しさはいつもの比ではなくなります。

この時期にも体調を崩さずに激務に臨むには、体力と忍耐力が必要です。

深夜帯の飲食も多いので、体調管理を怠っていると、体調不良に陥ってしまいます。

体調不良に男性も女性も関係ないですが、やはり女性の場合は、よりしっかりとした身体へのケアが必要でしょう。
 

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女性のテレビプロデューサーの強み・弱み

圧倒的に男性の活躍が目立つプロデューサーの世界ですが、そんな現状があるからこそ、女性が求められています。

女性のプロデューサーならではのアイデアや発想で番組企画を生み出すことを期待されているからです。

たとえば、おじさんのプロデューサーが、20~30代の女性向けのドラマを作るよりも、女性のプロデューサーが作る方が、女性視聴者の琴線に触れる作品を生み出せることがあります。

女性に人気のあるタレント、女性が興味のあるテーマ、女心をくすぐる映像や音楽など、視聴者が求めることを敏感に察知することができるのは何よりの強みといえるでしょう。

また、私生活で結婚や出産、育児や介護を経験した女性プロデューサーの場合は、自分が悩んでいることや社会に対して訴えたいことをリアルに番組に反映させていくこともできます。

ただし、実際に一緒に番組を作るスタッフやテレビ局の上層部はまだまだ男性が多いので、このような人たちと上手くコミュニケーションを取りながら自分の主張を通していくことの大変さはつきもののようです。

テレビプロデューサーの結婚後の働き方・雇用形態

女性のテレビプロデューサーは、結婚を機に働き方を変えることがあります。

深夜残業が多い夜の時間帯の報道番組に就いていたプロデューサーが、お昼の情報番組へと担当を変えることで規則正しいスケジュールで働けるように調整する。

結婚して妊娠したプロデューサーが一時的に補助的な業務に移る、というケースはあるようです。

プロデューサーの場合、テレビ局や番組制作会社の正社員として雇われていることが多いので、このような社内での異動も比較的柔軟にできます。

また、実力があるプロデューサーであれば、結婚生活を重視するために退社してフリーランスになって働くことも可能でしょう。

フリーランスの場合は自分の裁量で仕事を引き受けることができるので、家庭を優先させやすくなります。

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テレビプロデューサーは子育てしながら働ける?

現在、活躍している女性プロデューサーのなかには、結婚して出産・育児をしながら職場復帰している方々もたくさんいます。

テレビプロデューサーとして働いている人の多くがテレビ局や番組制作会社の正社員なので、産休や育休の制度が整っているというのがその理由のひとつでしょう。

そしてもうひとつ。

テレビ業界は慢性的に人手不足であることが多いので、社員は職場復帰を待望されていることが多いようです。

たとえ多少のブランクがあり、子どもの体調不良などで急な欠勤をする可能性があったとしても、専門的なスキルがある人材を手放したくないと考える企業が多いのでしょう。

こうしたことを考えると、テレビプロデューサーは出産後に復帰しやすい職業といえます。

テレビプロデューサーは女性が一生働ける仕事?

管理職であるテレビプロデューサーは、制作現場における長い下積みが必要であることや放送前には激務となることが多いことから、女性が就きにくい職種だと考えられてきました。

しかし、近年ではテレビ業界でも働き方が大きく変わり始めているので、今後はもっと女性も働きやすい業界になるでしょう。

産休や育休はもちろんのこと、有給休暇を取りやすくなったり、テレワークの導入によって業務を効率よくこなせるようになったり、深夜残業や休日出勤が減ったりするようになれば、結婚や子育てと仕事を両立させたい女性も働きやすくなるのではないでしょうか。

ただし、どれだけ才能があっても、身体を壊してしまっては意味がありません。

男性ディレクターや男性AD陣に的確な指示を出し、誰よりも情熱的に番組を制作するような敏腕女性プロデューサーであっても、日々の疲れがたまってしまえば倒れてしまいます。

この仕事は身体が資本ですので、女性が一生続けていくためには、人一倍体調管理には気をつける必要があります。