全国通訳案内士試験の勉強方法

全国通訳案内士試験でも、合格・不合格の分かれ目となるのが、合格率の低い1次試験(筆記)です。

そこで、なるべく得点しやすい勉強方法を考えてみましょう。

「外国語」試験の対策

まず最初に受けるのが、1次試験の外国語です。

英語の場合でいうと、英文読解、和文英訳などの一般的な問題のほか、特徴的なのが「日本的事象英文説明問題」です。

たとえば、2009年度では「日本人はなぜ人の血液型を知りたがるのか?」という、おもしろい問題が出ました。

このジャンルに出てくる問題は、日本人なら誰でも答えられるようなものばかりです。問われるのは、それをどう英語でうまく説明できるかでしょう。

外国語の筆記試験の勉強で大切なのは、自分の知識や考えを、なるべく簡単な単語を使って作文する訓練です。

英文読解などは、英検や大学受験の問題集で十分にカバーできるため、この独特な作文を重点的に練習したいものです。

「日本語」試験の対策

次に受けるのは、日本語によるマークシート方式の「地理」「歴史」「産業、経済、政治及び文化に関する一般常識」「通訳案内の実務」です。

外国語より、こちらのほうを苦手とする人も多いようです。

地理では、通訳案内士に必要とされる「観光」にまつわる問題が多く出題されます。

全国の国立公園や観光地、世界遺産、景勝地などは、完璧に覚えるようにしましょう。
白地図を使って、場所と地名を書き込む方法がおすすめです。

歴史では、これもガイドならではの「文化史」が中心となります。

さらに「外交史」「政治史」もカバーしなくてはいけません。絵や写真の豊富な日本史の本を使って勉強しましょう。

「一般常識」は、書店で売られている一般常識の本を活用するとよいでしょう。

とくに、日本文化や国際問題に関連する箇所は、集中的に覚えておきたいところです。

新たに試験科目となった「通訳案内の実務」

筆記試験のうち、「通訳案内の実務」については、法改正によって平成30年度試験より新たに設置された試験科目です。

この科目では、以下のように、全国通訳案内士が通訳案内を行うにあたって必要となる幅広い知識が問われます。

・関係法令に関する知識
・旅程管理の実務に関する知識
・訪日外国人旅行者の国別・文化別の特徴等に関する知識
・災害発生時等における応急的な医療対応や危機管理に関する知識

幅広く出題されますが、いずれも基礎的な内容について問うものとなっています。

また、マークシート方式となっていることから、参考書などを活用して事前に対策しておけばさほど心配することはないでしょう。