トレーダーの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
トレーダーを目指すきっかけで多いものは?
トレーダーは、おもに証券会社や投資銀行の「トレーディング部門」で活躍しています。
そのため、大学や大学院卒業後これらの金融機関に就職する必要がありますが、就職試験で必ず聞かれるのが志望動機です。
証券会社や投資銀行は就職先として人気が高く、試験の場にも大勢の志望者が集まるので、どれだけ想いのこもった志望動機を伝えられるかが、合否を分けるポイントになり得ます。
「社会に影響をおよぼす仕事がしたい」「経済のダイナミズムを味わいたい」などがトレーダーの代表的な志望動機です。
また、「学校で経済や金融について専門的に学んだ経験を生かして活躍したい」という人や、「海外と関わりのある仕事がしたい」など、人によって想いはさまざまです。
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トレーダーの志望動機の考え方
最近ではネットを使って個人的にトレーディングをしたり、株や相場の動きに興味を持ったりする若者も増えているようですが、就職して職業としてのトレーダーになると、まったく異なる厳しさや苦労が待っています。
「華やかそう」「楽に稼げそう」といったイメージを抱いていると、現実を目の当たりにしてショックを受けてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
志望動機は100人100様のものとなるのが当たり前ですが、企業側から「仕事の実態を理解しようとしていない」と思われてしまうことだけは避けなければなりません。
しっかりと業界研究・企業研究を行い、どんな仕事をするのか可能な限り理解したうえで、志望動機を考えることが大切です。
なお、トレーダーには強い精神力や判断力も求められるため、「稼げるトレーダーになるために、厳しい仕事も前向きにがんばる」や、「ライバルには負けたくない」といったガッツある姿勢は、受け入れられやすいようです。
トレーダーの志望動機の例文
証券会社勤務のトレーダーの志望動機
「証券会社のトレーダーは、機関投資家に対して金融マーケットの情報を提供して、適切なタイミングで株を購入してもらうように働きかけます。
多くの証券会社があり、どこで購入しても同じ商品(株)であるのにも関わらず、トレーダーとして選ばれることは、金融のプロフェッショナルとしての正確な知識提供に加えて「この人から買いたい」思わせる人間力があるからだと思います。
トレーダーとして働くことで人間力を高めて、お客さまの頼りになる存在になりたいと思い、志望します。」
投資銀行勤務のトレーダーの志望動機
「投資銀行のトレーダーになりたい理由は、何億という莫大な金額を扱うことにより、金融マーケットのダイナミズムを感じながら仕事をしたいと思ったからです。
大きな金額を扱うのは非常に責任感が必要になることですが、上手く取引ができれば、お客さまにも会社にも利益を出すことができます。
プレッシャーも大きな仕事かと思いますが、そんな環境の中で自分を成長させたいと思っていますし、誰にも負けないくらい勉強して、良い取引ができるように邁進したいです。」
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トレーダーの面接で聞かれること・注意点
「トレーダーは常に数字に向き合う仕事で、株価や為替など金融マーケットの動きを正確かつ迅速に分析する必要があります。
そのため、当然ですが計算や分析することに対して苦手意識がないかということを面接では聞かれるので、「苦手意識はない」とはっきり回答して、それを裏付けるエピソードを話せると良いです。
たとえば、「株価が動く要因を調べるために企業の財務分析をするのが好き」「為替が動く要因として〇〇という指数を参考にしている」などと答えられると説得力が増します。
また、トレーダーには英語スキルも必要になるので、面接の段階では英語力がそこまでなかったとしても「次のTOEICで〇点を取るために勉強中です」というような前向きな姿勢を見せることが大切です。」
トレーダーの自己PRのポイント
トレーダーを目指す学生の多くは、トレーダーという職業に「報酬が多く、かっこいい仕事」という漠然なイメージを持ちなりたいと思っていますが、このような憧れだけでは務まりません。
顧客に自分を選び自分から株を買ってもらうために、マーケットの知識を伝えるだけではなく、時には「お願い営業」をする局面もあります。
このような泥臭いこともすることを承知の上で「株は誰から(どこの企業から)購入しても同じですが、自分の人間力を高めて、多くのお客さまに選ばれるトレーダーになりたい。そのために努力を惜しまない」というストイックさを売りに自己PRにすると「根性がありそう」だと評価されます。
トレーダーの履歴書で気をつけるべきことは?
数字を取り扱う仕事をするトレーダーの履歴書では、当然数字を正確に書き、間違いのないようにしなくてはいけません。
基本的なことですが、大きな数字を書くときには3桁ごとに「,」を入れるなど、見る人にわかりやすく書きましょう。
また、自己PRなどにエピソードを書くときも実績や達成率などの数字を意識的に使うようにして、数字(ノルマや成績)にこだわりながら物事に取り組むことができるということをアピールしてください。
そうすることにより、「数字に対する意識が高く、トレーダーになってからも責任感を持って仕事をしてくれそうだ」と印象付けることもできます。