トレーダーの年収はいくら? 給料についてくわしく解説

トレーダーの年収は、一般的に高収入の職業として知られています。

金融市場での資産運用や取引を行うトレーダーは、実力や実績に応じて給与が大きく変動するため、年収には幅があります。

ただし、大手金融機関や外資系企業では、年収1000万円を超えることも珍しくありません。

一方で、トレーダーの仕事はリスクが伴うため、実績によっては給料が下がることもあります。

この記事では、トレーダーの給与について詳しく解説します。

トレーダーの平均年収・給料の統計データ

トレーダーの平均年収・月収・ボーナス

トレーダーの平均年収は公式な数字は存在しませんが、一般的には800万円~1000万円以上とされています。

ただし、トレーダーは個人の能力や実績が評価に大きく影響し、実力がある人は年収1000万円~2000万円を安定して得ることができますが、成果が出せない場合は給料が下がったり、ポジションから外される可能性もあります。

外資の金融系企業に勤務するトレーダーは、さらに高額な収入を得るチャンスがあり、超一流のトレーダーになると年収5000万円やそれ以上を得る人もいます。

トレーダーの仕事は高度な金融の専門知識やセンスが求められるものの、年齢に関係なく高収入を得られる可能性を秘めた職業といえます。

ただし、成功するためには努力と経験が必要であり、リスクもあることを忘れずに自分の能力や目標に合ったキャリアパスを考えることが重要です。

いずれにしても、トレーダーとしてある程度のキャリアを積んでいると、一般的な会社員の平均年収よりも高収入が目指せる仕事です。

トレーダーの手取りの平均月収は38万円程度

トレーダーの主な勤務先である国内の金融系企業では、昇給は年に1回、ボーナスは年に1~2回が一般的です。

トレーダーの年収は能力や実績によって大きく異なりますが、年収800万円で仮にボーナスが年間で5ヵ月分だとすると、手取り月収は約38万円と見積もられます。

年収1000万円の場合、手取り月収は約45万円~50万円ほどと推定されます。

ただし、インセンティブにより手取りが変動することもあります。

トレーダーは裕福な生活を送ることができる程度に稼いでいる人が多いですが、派手にお金を使うわけではありません。

金融の仕事においては合理的な金銭感覚を持ち、慎ましく暮らす人も多いようです。

トレーダーの実際の生活は一般の認識とは異なる場合も多く、一般的にイメージされる派手な生活よりも、堅実なお金の管理や賢い投資を行うトレーダーが多いようです。

トレーダーの初任給はほぼなく新卒で出来る仕事ではない

トレーダーは通常、学校を出たばかりの実務未経験の者が直接就ける職種ではありません。

一般的には「総合職」として一括採用され、キャリアを積みながら能力や適性が評価されてトレーディングの仕事に携わることが多いです。

証券会社などへ新卒で就職した場合、初任給は各社が定める「総合職」の給与になることが一般的です。

大手の金融系企業は給与水準が高く、初任給も大卒者で24万円~26万円前後と高めの金額になることが多いです。

トレーダーは高度な専門知識や経験が求められるため、入社後にトレーディングのポジションに就くまでには、総合職としての経験と成果が必要です。

能力を発揮し、キャリアを築くことで、トレーダーとしての職務にステップアップする道が開けてきます。

トレーダーの福利厚生は手厚い

トレーダーの福利厚生は企業によって異なりますが、大手金融系企業は一般的に手厚い内容を提供しています。

多くの企業が各種社会保険を完備し、交通費の支給も行っています。

さらに、退職金制度、持株会制度、企業年金、財形貯蓄制度、人間ドッグ、直営保養所などの福利厚生がよく見られます。

また、寮・社宅制度や事業内保育所、保育施設費用補助、育児休業制度、介護休暇などを提供して、従業員がさまざまなライフイベントに対応できるような環境を整備している企業もあります。

トレーダーの仕事は忙しいことが多いですが、充実した福利厚生や制度のおかげで、従業員は安心して腰を据えて働くことができる環境が整っています。

こうした福利厚生や制度は、トレーダーが高いパフォーマンスを維持し、長期的なキャリアを築くためにも重要です。

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トレーダーの給料・年収の特徴

金融専門職は給料が高め

トレーダーのような金融領域の専門職は、一般的に給料が高めです。

大手証券会社に勤めるトレーダーの中には、20代のうちに年収1000万円を超える人もいるようです。

証券業界全体の平均年収も毎年650万円〜700万円程度で推移しており、それなりに恵まれた収入を得られるといえるでしょう。

ただし、トレーダーの給料は個人のポジションや役職によって大きく異なります。

個人の成果が給料に反映されやすく、実力がある人は収入アップを目指すことができますが、逆に実績が評価されないと給料が上がらないだけでなく、ポジションから外されることもあります。

トレーダーの仕事はリスクが伴うため、高い収入を得る反面、不確定要素も多い職種です。

実力を発揮し、結果を出すことでキャリアを積み、安定した収入を得るためには、持続的な努力が必要とされます。

インセンティブがつく場合も

トレーダーの給料には、個人の成果や実績に応じた「インセンティブ」が含まれる職場が多くあります。

基本給に加えて、トレードによる利益額の一部が上乗せされる仕組みとなっています。

大手企業では、時には億単位のインセンティブを獲得するチャンスもある一方で、実績の評価は厳格であり、一時的に好調でも利益が出せなければ給料が下がることもあります。

こうした歩合給の割合が大きければ大きいほど、個人の実力次第で収入が変動しやすいといえるでしょう。

トレーダーは結果が即座に反映される仕事であり、リスクを背負うこともあるため、高収入を得るチャンスとともに収入の変動にも注意を払う必要があります。

景気にも左右される

トレーダーやディーラーなど高度な金融知識が求められる専門職は、一般的なオフィスワークの会社員よりも高収入が期待できることが多いですが、景気の影響を受けやすい点には注意が必要です。

不景気期や市場の変動が少ないと、会社の利益が減少し、給料の還元が減る可能性もあります。

特に外資系金融機関では、不景気の際には厳しいリストラクチャリングを行うこともあるため、トレーダーであっても常に安泰とは言えません。

トレーダーの収入は市場の状況や自身の実績に大きく左右されるため、変動が激しい職業でもあります。

将来的な安定を求める場合は、適切なリスク管理とキャリアの築き方が重要になります。

トレーダーの勤務先別の給料・年収

国内の金融系企業勤務は給与水準が高め

トレーダーは証券会社をはじめ、銀行、投資銀行、保険会社、投資信託委託会社、資産運用会社などの金融機関で勤務しています。

トップクラスの大手企業では、トレーダーの給与水準が高めであり、平均年収が800万円以上と見込まれるでしょう。

トレーダーは一般的に未経験者や新卒社員が直接就くことは難しく、営業など他の仕事で成果を上げた人が能力や適性を認められてトレーダーに転身することが多い職種です。

そのため、トレーダーになる際には、ある程度の金融マーケットに関する専門知識や数字を見るセンスなどが求められます。

これらのスキルと実績が高めの給料につながる一因となっています。

トレーダーは市場の変動によって収入が左右されるリスクがありますが、それに見合った高収入を得ることができる魅力的な職業と言えるでしょう。

外資の金融系企業勤務は実力主義

外資系金融企業は、多くのトレーダーにとって憧れの場とされています。

これまでの勢いはやや落ち着いているものの、それでも国内の大手金融系企業の2倍以上の収入が得られることもあり、年収1000万円を超えることはもちろん、実力によっては30代で年収5000万円以上を稼ぐことも可能です。

しかし、華やかに見える裏側では「実力主義」の厳しい競争が待ち受けています。

特に外資系金融企業では、実力こそがすべてと言えるような評価が行われることが多く、強い精神力を持ち、仕事に熱を注ぐ人でなければ、続けていくのは困難かもしれません。

トレーダーの世界は非常に厳しい競争の中であり、結果が直接収入に反映されるため、常に高いパフォーマンスを維持することが求められます。

それでもなお、外資系金融企業で成功を収めることができれば、高収入を得るチャンスが大いに広がります。

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トレーダーが所属する代表的な企業の年収

会社名 平均年収 平均年齢
野村ホールディングス株式会社 1440万円 40.3歳
株式会社大和証券グループ本社 1219万円 39.3歳
株式会社みずほフィナンシャルグループ 1044万円 41.2歳

出典:2020年現在(各社有価証券報告書より)

野村ホールディングス株式会社の平均年収

野村ホールディングスは、アジア最大の投資銀行・証券持株会社です。

傘下に国内最大手の証券会社である「野村證券」があります。

平均年収は40.3歳で1440万円と非常に高額で、役職や職務などによっては年収1000万円~2000万円に達する人も少なくないといわれています。

株式会社大和証券グループ本社の平均年収

株式会社大和証券グループ本社は、傘下に国内証券2位の「大和証券」をもつ国内大手の金融持株会社です。

グループとしては創業110年を超える長い歴史と、世界各国や地域に拠点をもつグローバルネットワークも強みです。

平均年収は39.3歳で1219万円と大台を超えています。

株式会社みずほフィナンシャルグループの平均年収

株式会社みずほフィナンシャルグループは、国内3大金融グループの一つで、代表的なグループ会社には、みずほ証券以外に、みずほ銀行、みずほ信託銀行などがあります。

グループとしての平均年収は41.2歳で1044万円です。

みずほ証券に関しては、米国の現地法人として「米国みずほ証券」があります。

トレーダーが収入を上げるためには?

トレーダーは実力が評価される仕事のため、転職をして収入アップを目指す人が多くいます。

特に外資系金融企業で実績を上げたトレーダーは、他の企業からヘッドハンティングされることもあります。

その際、前職よりも高い給料が提示されるケースがほとんどであり、何度も転職を重ねて収入を上げる人もいます。

また、トレーダーの次のキャリアとして「ファンドマネージャー」に転身する人もいます。

ファンドマネージャーになるためには、トレーダーやアナリストなどの経験が求められる場合もありますが、キャリアチェンジのタイミングで収入アップを目指すことも可能です。

トレーダーは実力が重視されるため、キャリアの転換や転職を通じて更なる収入向上が見込めることも魅力的な点です。

ファンドマネージャーの仕事

トレーダーの年収のまとめ

トレーダーは実力主義の職業であり、金融市場での取引実績や能力によって大きく変動します。

大手金融機関や外資系企業では年収1000万円を超えることもありますが、収入は不確定要素も含まれるため安定したものではありません。

トレーダーの給与にはインセンティブが含まれることも多く、結果に応じて収入が増減することもあります。

転職により収入を増やすチャンスもある一方、個人の実績が重要であるため、競争が厳しい分野でもあります。