トレーダーに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
トレーダーに向いている性格・適性
経済に対する興味がある
売買の取引仲介を行うトレーダーは、さまざまな要因により影響される世界中の経済市場の動向に、常にアンテナを張り巡らせていなければなりません。
仕事で求められるスキルや知識は努力によって身に付けられますが、「経済に強い興味を持てるかどうか?」というところでトレーダーとしての深みに差ができてきます。
この仕事を始めれば、毎日マーケットにどっぷりと浸かることになりますので、「少し好き」という程度ではなく「大好き」であるほうが望ましいです。
日ごろから自分で世界情勢や経済に関する情報を得ようとし、少しでも知識量を増やそうと努力できる人は、トレーダーに向いているといえます。
コミュニケーション能力
企業で働くトレーダーは、決して一人きりで働くわけではなく、社内の他のトレーダーたちと連携して情報収集を行ったり、ファンドマネージャーなどと一緒に業務を進めたり、人と関わる機会が多いです。
また、トレーダーはトレーダールームの中で働いているイメージが強いと思いますが、お客さまに直接マーケットの状況や個別株の動きを説明したり、運用状況の報告を行ったりすることもあります。
専門知識が必要なトレーダーは、まず勉強熱心であることが求められます。
さらに積極的に人と関わり、相手の困っていることを理解しようとしたり、情報を正しく伝えたりできるようにコミュニケーション能力を高めていくことも大切です。
結果を求めるストイックさ
莫大なお金を動かすトレーダーの仕事は「成果を挙げてナンボ」の世界なので、もしお客さまからの指名が減ったり、相場の予想が外れることが増えたりすれば、社内での立ち位置も不安定なものとなってしまいます。
「能力がない」という烙印を押されてしまえば、残念ながらトレーダーの仕事を続けられなくなってしまうかもしれません。
トレーダーの世界は実力主義の厳しいものですが、めげずに結果を出そうというアグレッシブさを持ち続けることが何よりも大切です。
現状に満足せず、もっと上を目指し続けられる人は、きっと大きく成長していけるでしょう。
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トレーダーに必要なスキル・能力
数学や英語に強い
トレーダーを目指す場合、できるだけ数学や英語をしっかりと勉強しておくのがベターです。
トレーダー業務では、数字を見て判断することが多くなるので、数字を使って検証したり、ロジックを組み立てたりすることが得意な人に向いています。
英語に関していえば、トレーダーは海外のWebサイトやニュース記事から情報収集をすることもあります。
また、近年は海外の機関投資家も増えているため、英語を使っての仲介業務をするためにも、英語力が高いことに越したことはありません。
営業の才能がある
セルサイドのトレーダーの仕事は「法人向け営業職」として株などの売買をしてもらうことなので、自分から売買してもらえるような売り込みが必要です。
お客さまのニーズを聞き取り、自分に何ができるかを考えて、お客さまに最適なソリューションを提供するのが営業職の基本で、お客さまの真のニーズに応えることができる能力が求められます。
トレーダーがやりとりするお客さまは、機関投資家であるファンドマネージャーやバイサイドのトレーダーが中心となります。
一人のトレーダーが担当するお客さまの数はだいたい10数件程度であることが多いようですが、そのすべてのお客さまに毎日何らかのコンタクトを取り、チャンスを逃さないようにすることが大切です。
証券アナリストの知識
お客さまのから受けた注文を取り次ぐだけでは、トレーダーとして一人前ではありません。
お客さまに最適な取引プランを提案するためには、お客さまの知識に相応した勉強が必要になります。
そのため、トレーダーになる人は、金融マーケットの知識全般を学べる証券アナリストの資格の勉強はしておいたほうがよいですし、会社から昇給の条件として資格取得を推奨される場合もあります。
これらをベースに、日々のマーケットの動きを読んで、自分なりの相場観があってこそ金融マーケットで生き抜いていくことができます。
トレーダーに向いていないのはどんな人?
トレーダーの扱っている金融商品は、極端なことを言えばどこのトレーダーと取引しても、内容自体に変わりはありません。
たとえば、ある高級化粧品がほしいけれど、Aデパートの美容部員から買っても、あるいはBデパートの美容部員から買っても商品内容は同じです。
そのため、金融知識は当然ながら必要ですが、お客さまに対する手厚いフォローなどができる面倒見のよい人にしかお客さまはついてきません。
トレーダーを数字だけで判断する仕事と思っている場合、イメージとは違うものになってしまいますし、自分から積極的に人と関わることが苦手な人には向いていないといえます。