政治家の勤務時間・休日
勤務体系の種類
政治家は一応公務員という扱いになり、国会議員の場合は特別職の国家公務員、地方議員の場合は特別職の地方公務員となります。
公務員といっても就業時間や休日の定めはなく、一切を政治家本人の裁量に任されています。
そのため議会の会期中か否かや、党の役職、所属する委員会によって政治家としての活動時間が変わります。
なお、国会の会期日数は年間150日間、地方議会の会期日数は平均85日となっており、会期中以外の活動の方が多いのが現状で、その間に政策をまとめたり、各種関係者や団体との交渉を行ったりしているようです。
ほかにも特に国会議員の場合ですが地元に戻り活動報告会やイベント出席などを行い、地盤固めの活動などを行います。
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政治家の勤務時間
国会議員、地方議員ともに特別職の公務員であり、勤務時間の定めもないため、何時間という明記はできません。
会期中であれば議会出席や委員会への出席がいわゆる勤務時間となりますが、数時間で終わることもあれば日をまたいでの議会となる場合もありまちまちです。
議会閉会中の活動、例えば政策勉強会や資料集め、イベント出席や街頭演説なども勤務時間ですが、早朝から活動することもあれば、夜から活動することもあります。
会期中、閉会中に関わらず政治家の活動時間も本人の裁量で決められる反面、自己マネジメントが大切になるといえるでしょう。
政治家の休日
政治家は活動の一切を自分の裁量で決めるため、休日に関しても決まりはありません。
ただし、国会や地方議会は基本的に日曜や祝日に議会を開かない慣例になっています。
その日は休日ともいえますが、会期中は準備も多い上に、招待されているイベントは土日に開催することも多く、なかなか休むことはできないかもしれません。
あくまでも基本であり、緊急を要する採決を行う場合は例外もあり、東日本大震災の際は緊急対策の予算委員会質疑が行われました。
また、サンデー議会と称し、いくつかの地方議会は日曜日に議会を開いており、平日に傍聴できない人にも議会に足を運んでもらい、議会に興味を持ってもらう取り組みです。
産休制度は衆議院、参議院ともに制定されており取得できますが、育児休暇の規定はありません。
男性議員が育児に参加する場合は自主的に取得する以外なく、2020年に小泉進次郎氏が取得したことで話題になりましたが、今後は新たな動きがあるかもしれません。
一方地方議会では産休制度すら整っていません。
いくつかの議会で自主的な取り組みを行っているに過ぎず、早急な制度制定が求められているようです。
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政治家は忙しい?激務?
政治家は忙しい職種といえます。
議会が開かれている期間は委員会での審議や本会議へ出席し、時には夜中まで続くこともありますし、議会での質問を行うためには調査や研究にも多く時間をさかれてしまいます。
ほかにも視察や勉強会、イベントや公的行事への出席など多くの業務があり、特に国会議員や都道府県議会議員などはその傾向があります。
勤務時間や休日の定めもないため、ある意味、24時間365日政治家として活動しているともいえます。
政治家の休日の過ごし方
政治家に休日の定めはありませんので、スケジュールに空きがあれば休みとなります。
政治家といえども休日の過ごし方は人と変わりないでしょう。
特に家庭を持っている政治家は普段忙しく働いている分、貴重な休日は家族のために使うかもしれません。
しかし、歳費や議員報酬といった政治家の給料は税金から支払われているため、世間一般の考えとはズレた休み方をすれば批判も起きかねず、次に選挙にも影響を及ぼします。
バランス感覚を大事にした休み方が求められます。