パソコンインストラクターの需要、現状と将来性
パソコンインストラクターの現状
現代ではITが日常生活の中に溶け込み、老若男女あらゆる人がパソコンやスマートフォン、タブレットといったITデバイスを使用するようになっています。
しかし、パソコンはますます高機能になり、ソフトやプログラムの複雑化も進んでいるため、すべての人が独学でそれらの扱い方を習得できるわけではありません。
パソコンについて一から習いたいと考える人、あるいは特定のスキルを習得したい人など、生徒のさまざまな要望に応えていく存在として、パソコンインストラクターが活躍できる場はさらに広がっています。
20代で正社員への就職・転職
パソコンインストラクターの需要
最近のパソコンインストラクターは、パソコンスクールにおける指導のみならず、企業から依頼を受けて、従業員たちにパソコン操作やソフト・プログラムの使用方法を教える機会も増えてきています。
あらゆる業種の企業でITの導入がさらに進んでいくことが予想されるため、そうした場でのパソコンインストラクターのニーズも増していくでしょう。
また、高齢者人口が増えていくに従って、高齢者目線で分かりやすく指導できるインストラクターは重宝されるようになるでしょう。
パソコンインストラクターの将来性
IT技術は日々進化しており、パソコンやソフトにも、これまでになかった機能やシステムが搭載され続けていきます。
ソフトウェアに関しては、つねにバージョンがアップグレードされていますし、新しいソフトウェアが登場すれば、それについての指導ができるインストラクターが求められるでしょう。
パソコンインストラクターは現状のスキルに満足することなく、自分自身が日々新しい情報や知識を吸収して指導力を磨いていくことが大事です。
パソコンスクールの数は増加傾向にありますが、その分、競争も厳しくなりつつあります。
個人のインストラクターとしての実力を高めることが、長く活躍し続けるための重要なポイントになるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
パソコンインストラクターの今後の活躍の場
パソコンを習いたいという人の大半はシニア世代で、今後こうした世代が減っていくにつれて、パソコン教室のニーズ自体は減っていくと考えられます。
子どもの頃からインターネットやメール、SNSに触れ、学校でもWord、Excelといったソフトを扱うようになり、パソコン教室で「習う」という人は少なくなっていくでしょう。
そのため、今後はただパソコンの知識やスキルを教えるだけではなく、インターネットやパソコンのソフトを利用した付加価値のある運営を考えていかなくてはなりません。
たとえば、インターネットやオンライン学習をとりいれた塾、子ども向けのプログラミングやロボット教室などです。
また、ビジネス世代に向けた関連講座を開催し、企業全体のスキルアップを促したり、学校や専門学校で学生向けの就職活動対策などを行ったりするところもあります。
パソコンの知識やスキルは一度身につければ生かせる場所はさまざまあるため、時代に合わせパソコンインストラクターとしても生き残る道を考えていく必要があるでしょう。