パソコンインストラクターのつらいことやきついことは? 退職理由も紹介

現在、日本のパソコン普及率は80%程度ということをご存じでしょうか。

今や勉強や仕事、家庭内でもパソコンを使用する機会が多くなり、「パソコン教室のインストラクターを目指す」という方も少なくありません。

しかし、どの職業に就いたとしても大変なことや悩みはつきものです。

ここでは実際にパソコンインストラクターが感じる大変なことや悩み、退職に至る理由などをご紹介します。

パソコンインストラクターのつらいことや大変なこと

受講者の理解力によっては根気強さ、粘り強さが必要

パソコンスクールに通う受講者は、子どもや学生から主婦や高齢者まで、実に幅広い世代の人となります。

 

パソコンインストラクターは、こうしたさまざまな立場や世代の受講者に対して指導をしていかなくてはなりません。

 

もちろん、一人ひとりパソコンスキルは異なりますし、一度説明したことをすんなり理解してくれる受講者もいれば、何度も説明しないとなかなか覚えてもらえない受講者もいます。

 

パソコンインストラクターはどのような受講者に対しても、相手がきちんと理解できるように考えて教えていく必要があります。

 

高度なコミュニケーション能力が求められると同時に、根気強さ、粘り強さなども要求されることが、この仕事の大変な一面であるといえるでしょう。

指導以外にも雑務が多くある

職場によっても異なりますが、パソコンスクールに正社員として勤務する場合にはパソコンのスキルを教えること以外にもさまざまな業務をこなさなくてはなりません。

 

たとえば、電話応対、教室見学者への対応、宣伝活動、教材作成、テスト採点、掃除などです。

 

一般的に、パソコンインストラクターは授業時間外を使ってこうした業務に取り組み、スクール運営にも積極的に携わっていきます。

 

日によっては残業が発生することもありますし、思っている以上に雑務に追われることもあるでしょう。

インストラクター自身も日々の勉強が必要

パソコンをはじめ、ITは変化が激しく、次々に新しい機能やソフトなども誕生しています。

 

数年前に当たり前に教えていた内容が、現在ではあまり役立たないものになっているようなケースも珍しくありません。

 

パソコンインストラクターは、つねに最新の情報を身につけ、生徒に正しく伝えていく必要があり、教える立場でありながら、自身も日々の勉強が不可欠であることは、この仕事の大変なところといえます。

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パソコンインストラクターに多い悩みは?

パソコンインストラクターのみならず、誰かに物事を教える仕事全般に言えることですが、「自分自身ができる」ことと「教える」ことということは全く別のことです。

 

自分自身はパソコンが得意で、知識やスキルに長けていたとしても、それを他人に指導するとなるととても難しいものです。

 

自分ならこのボタンを押してすぐに解決できると思っていても、受講者には「どうしてこのボタンを押すのか」「推すとどうなるのか」などを逐一説明しなくてはなりません。

 

また受講者の理解力はまちまちで、自分なら数秒で直せるような簡単なミスも、一つ一つ言葉で説明し理解させるようにしながら直すとなると、何十分もかかってしまうこともあります。

 

普段当たり前の様に行っている操作について思いがけない質問を受けることもあり、頭を悩ませることも多いでしょう。

 

インストラクターになる上では「自分でできる」と「人に教える」という能力は全く別のものだと知っておくことが大切です。

パソコンインストラクターを辞める理由で多いものは?

パソコン教室を辞める理由で多いものは、職場環境や雇用形態などによるものです。

 

パソコンインストラクターとして働く人はアルバイトやパートなど非正規雇用も多く、給料の低さなどを理由に辞める人が多いようです。

 

また、パソコンを習う人はこれまでパソコンに慣れ親しんでこなかったシニア世代が多く、多くの若者はパソコンを「習う」という感覚はほとんどありません。

 

受講者が少なくなって来たり、教室が減って来たりすることで将来に不安を感じてこの仕事を辞めるという人もいます。