ナレーターの仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介

ナレーターの仕事とは

ナレーターは、テレビやラジオの番組、イベントなどでナレーションをつけるプロフェッショナルです。

声による表現を通して番組のイメージやコンセプトを伝えるという重要な役目を果たしています。

アナウンサータレントのように表に出てくるわけではないので目立つ存在ではありませんが、人気番組の舞台裏には必ず一流のナレーターがいるともいわれています。

ナレーターは資格や学歴が必要とされることはなく、完全な実力主義であることで知られています。

魅力的な声や正しい発声方法を身につけているのはもちろんのこと、台本を正確に読み解く読解力や自分の声だけで感情を伝える表現力など、専門性の高いさまざまなスキルが求められる職業です。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ナレーターの業務の内容

テレビ番組のナレーション

 

「ナレーター」という職業をイメージするとき、多くの人がまず思い浮かべるのが、テレビやラジオの番組でナレーション(朗読)をしている人ではないでしょうか。

ドラマ、ドキュメンタリー、バラエティ、ニュース…とさまざまな番組で活躍していて、ナレーターの声は番組のカラーやイメージを決めるうえでとても重要な役割を果たしています。

民放ではCMでのナレーションも行うこともあります。

いずれの場合も台本を制作するのはナレーター自身ではなくディレクターや放送作家なので、彼らの思いを伝えることができるような声の表現を探りながら収録に臨むことが大切です。

ときにはスタッフ同士で意見交換をしたり議論を重ねたりしながら、よりよい表現を見つけていきます。

イベントのナレーション

 

ナレーターが活躍するのはテレビやラジオだけではありません。

アーティストのライブやコンサート、民間企業による新商品の発表会、映画の先行上映会、行政が主催する地方の物産展。

このようなイベントでナレーションを行うのも、ナレーターの仕事です。

ステージ上での司会進行自体はアナウンサーやタレントが行うことが多いのですが、商品の紹介や曲の説明、会場における注意事項の読み上げなどはナレーターが行うことが多い傾向があります。

イベントのナレーションではナレーター自身が表に出て活躍するわけではありませんが、イベントを進行するうえで欠かせない役割を果たしています。

まさに、イベント成功のための陰の立役者といってもよいでしょう。

ナレーターの役割

 

ナレーターの役割は、テレビ番組やイベントなどに込められたメッセージを、自分の声を使って表現することです。

企画のコンセプトに合わせて声のトーンを変えたりテンポを変えたり声量を変えたりしながら、最適なナレーションを作り出すことが、プロフェッショナルのナレーターとしてやっていく上での一番の条件となります。

ナレーターが担当する仕事にはさまざまな種類の企画があるので、バラエティ番組やCMでは、あえて独特の声質の人にナレーションを任せて独自の作品イメージを作ることもあります。

最近のテレビを見ていても味のあるナレーションが多いので、単純に美しい声を出せるかどうかというよりも、個性や表現力を駆使しながら制作者の思いを代弁することが、ナレーターに求められる役割なのでしょう。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ナレーターの勤務先の種類

ナレーターの勤務先はさまざまです。

NHKや民放などのテレビ局にアナウンサーとして入局する人もいれば、放送関連会社や番組制作会社に就職する人もいます。

また、フリーランスのナレーターとして事務所やプロダクションに所属している人もいます。

事務所やプロダクションに入ることで、仕事をあっせんしてもらえるようになるのです。

いずれにしても、重要なのは「人脈」になります。

ナレーターは一緒に仕事をした人から次の仕事を紹介されることも多いので、まずはテレビ局やラジオ局、広告代理店などの人と知り合うことが必要です。

そして、その人たちに積極的に自分を売り込んで実力を評価してもらうことが仕事獲得への第一歩ともいえるでしょう。

ナレーターの仕事の流れ

 

ナレーターの仕事は、放送作家やディレクターが作成した台本を受け取る、打ち合わせで番組の内容や収録の手順を確認する、リハーサル・本番と通して実際にナレーションを入れる作業を行う、という流れで進みます。

生放送の場合は修正が効かない一発勝負になるので、入念な準備と打ち合わせが必要とされます。

放送に携わるディレクターやプロデューサーからは「ニュース番組だから硬派な感じで読んで」「温かみのある番組になるように表現して」「ここの文章はもっと厳しい口調で」などさまざまなオーダーが入ります。

そのため、求められていることを瞬時に察して声に反映させる判断力や表現力が欠かせません。

その番組の雰囲気に合うような声のトーンや間の取り方を考えながら、音声による演出を手掛けることになります。

また、専門的な番組になると難しい言葉を使うことになりますので、幅広い知識や文章を理解する高い読解力が必要とされる仕事ともいえるでしょう。

ナレーターと関連した職業

 

ナレーターと関連している職業としては、アナウンサーが挙げられるでしょう。

アナウンサーは放送局や芸能プロダクションに所属していることが多く、ナレーターと同じように番組のナレーションを担当することもあります。

ただし、アナウンサーの場合はキャスターとして番組を進行したりリポーターとして取材に行ったりすることが多く、ニュースを読み上げる業務もあります。

ナレーターのほうが、ナレーションに特化した専門性の高い仕事と考えておくとよいでしょう。

また、声を仕事にするという意味では、ナレーターは声優という職業とも似ています。

ナレーターがナレーションを担当するのに対して、声優の場合はキャラクターの台詞や歌などを担当することになります。

声を通して表現するという点では同じですが、声優のほうが、より高い演技力を求められる職業といえるでしょう。

アナウンサーの仕事
声優の仕事