ナレーターのやりがい・楽しさ・魅力
ナレーターのやりがい・楽しさ
最高の作品をめざして
ナレーターというのは、「声」で演出をするのが仕事です。
たとえばひとつのテレビ番組を作るとき、その番組を通して視聴者にどんなことを伝えたいのかを考えながら、一語一語の意味を自分なりに理解して表現につなげていきます。
収録の際にはスタッフ同士の意見が食い違い、何度もやり直しをすることもあります。
しかし、こういったやりとりを重ねながら素晴らしいものを作るために全力でぶつかり、満足のいく作品を生み出すことができたときには、何にも代えがたい感動を得ることができます。
ナレーターにとって、自分が携わった作品のひとつひとつが宝物なのです。
そんな宝物にまた出会いたいという想いが、次の作品に参加するモチベーションへとつながっていきます。
声で表現する喜び
ゴールデンタイムに放送される人気番組や、長寿番組となるような情報番組、国民から大きな注目を集めるNHKの大河ドラマや朝ドラでは、実力派のナレーターのナレーションが欠かせません。
多くの視聴者が、「ナレーターの名前は知らなくても声には馴染みがある」という状態になり、次第にナレーターなしにはその番組は成り立たないほどの強い存在感を放つようになるのもよくあることです。
これは、ナレーターにとって大変誇らしいことです。
自分の声がなければ成立しないような作品、自分の声でなければできない表現をひとつひとつ積み重ねていくことが、ナレーターとして成長するための最大の糧になっています。
高収入を得ることも
ナレーターとして人気が出るようになれば大きな案件も舞い込んでくるようになりますし、仕事の単価もぐっと高くなります。
一日の収録で何十万も稼げるようなこともあり、時給に換算すると非常に高い収入となります。
実力主義の世界なので厳しい一面もありますが、評価が上がれば収入もあがるため、この仕事で高い年収を得られる可能性があるということがやりがいのひとつになるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
ナレーターの魅力
ナレーターというのは、年齢や性別による制限がなく、一生かけて続けていくことができる職業です。
20代のころには若さを生かした溌剌とした声でのナレーションを、40代の頃には中年ならではの落ち着いた声でのナレーションを、60代になれば年齢を重ねた人ならではの深みのあるナレーションを追求することができるので、仕事に終わりがないのです。
実際に、20代からこの仕事を始めて、60歳を超えてからもずっと第一線で活躍しているナレーターの方はたくさんいらっしゃいます。
サラリーマンのように「定年退職」という区切りがあるわけではなく、本人に気力と体力さえあればずっと続けていくことができるので、一生かけて楽しめる職業に就きたいという人にとっては最適な仕事でしょう。
さらに、フリーランスのナレーターになれば、単発の仕事だけ引き受けたり、レギュラーの仕事でも「週に2日だけ働く」「午前中だけ働く」というような形で引き受けたりすることができるので、自由な働き方ができるのも大きな魅力です。
家庭と仕事を両立したい人、趣味と仕事を両立したい人にとっても、バランスのよい働き方ができる職業だといえるでしょう。