競艇選手(ボートレーサー)になるには? 年齢や身長制限、体重について解説

競艇選手(ボートレーサー)になるためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。

とくに「体重」と「身長」の制限が厳しいことが特徴で、これを満たしていないと、ボートレーサーを育成する養成所に入学することができません。

そのため、ボートレーサーを目指す人は、自分が諸条件に当てはまっているかどうかを確認しておくことが重要です。

ここ記事では、競艇選手になるためのさまざまな条件について解説しています。

競艇選手(ボートレーサー)になるための条件

競艇選手の養成所に入るには、身長や体重など、さまざまな基準をクリアする必要があります。

具体的には、下記の8つをすべて満たすことが必要です。(※2024年の第138期、第139期募集時点)

  1. 年齢:15歳以上30歳未満
  2. 学歴:入学日において中学校を卒業していること
  3. 身長:175cm以下
  4. 体重:男子は49.0kg以上57.0kg以下、女子は44.0kg以上52.0kg以下
  5. 視力:裸眼で両眼とも0.8以上(コンタクト・フェイキックIOL「有水晶体眼内レンズ」手術は不可)
  6. 弁色力:強度の色弱でないこと
  7. 聴力その他の健康状態:選手養成訓練に支障のない者
  8. 禁錮以上の刑に処せられた者及びモーターボート競走法に違反して罰金以上の刑に処せられた者、成年被後見人または被保佐人、選手養成訓練中に成績不良又は素行不良により養成を取りやめられた者のいずれにも該当しない者

身長や体重の制限が厳しいことが、ボートレーサー養成所に入るための特徴のひとつといえます。

→参考:ボートレーサー養成所「ボートレーサーになるには?」

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ボートレーサーに身長・体重制限がある理由

ボートレーサーになるために、なぜこれだけ厳しい身長や体重制限があるのかを解説します。

体重差が大きいと加速時に差が出やすい

競艇(ボートレース)では、体重が軽ければ軽いほどスピードが出ます。

とくに加速時に差が出るため、養成学校に入学する段階から体重制限が設けられています。

レーサーの体重があまりに違いすぎると、その体重がハンディとなり、公正なレースとして成り立たなくなるからです。

また、一般的には身長が高いと体重も重くなるため、ボートレーサー養成学校の受験資格に身長制限も設けられています。

現役レーサーには体重の下限規制がある

ボートレーサーは、日頃から体重管理に気を使っています。

しかし、現役のボートレーサーについて、体重の上限は決められていません。

一方で、体重の下限が男性52.0kg、女性47.0kgと定められています。

一時期、ボートレーサーの多くが過度な減量を行って体調を崩し、レース編成にさえ困ったことがありました。

そのため、過度な減量合戦を防ぐ意味で体重の下限規制が設けられており、下限規制よりも軽い場合は重りをつけて調節し、レースに出場します。

ボートレーサーになってからの年齢制限はない

ボートレーサー養成所を受験する時点では、年齢は15歳以上30歳未満の制限があります。

訓練所の入所者の平均年齢は20歳前後だそうですが、一度は社会人として別の職業に就いてから20代後半で養成所の試験にチャレンジし、入所する人もなかにはいます。

なお、いったんボートレーサーとしてデビューしてしまえば、年齢による制限はありません。

下は10代から上は70代の選手まで、幅広い層の選手が活躍しています。

また、ボートレーサーの平均年齢は38歳、平均引退年齢は46歳、平均在籍年数は25年です。(※2022年時点)

この数字を他のスポーツと比較してみましょう。

プロ野球

平均年齢:27歳
平均引退年齢:29歳
平均在籍年数:9年

Jリーグ

平均年齢:23歳
平均引退年齢:26歳
平均在籍年数:5年

このように、ボートレースは他のスポーツに比べても非常に現役生活が長い競技といえます。

女子選手のなかには、結婚や出産を経て現役を続けているボートレーサーもいます。

とはいえ、当然ながら、結果を残すことができなければ引退を余儀なくされる厳しい勝負の世界です。

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「競艇選手(ボートレーサー)になるには?」まとめ

ボートレーサーになるには身長、体重、視力などの、さまざまな基準をクリアしなければいけません。

厳しい身体条件はあるものの、一度デビューすると、ほかのスポーツと比べてもずっと長く現役生活を送ることができるチャンスがあります。

実力があれば長く現役を続けることができるのが、ボートレーサーとして仕事をする魅力のひとつといえるでしょう。