競艇選手(ボートレーサー)に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
競艇選手(ボートレーサー)に向いている性格・適性
スポーツ経験者で、運動能力の高い人
ボートレーサー養成所の入学試験をみると、第1次の体力試験は、握力、背筋力、立位体前屈、上体そらし、垂直跳びの5種目になっています。
そして、第2次試験は、体力試験が1500m走、開脚体前屈、乗艇姿勢、関節柔軟、上体おこし、腕立て伏せ、50m走、反復横とびの8種目。
適性試験が、操縦、全身反応力、教練、処置判断、手腕作業、速度見越し、横と縦の動体視力、目と手の協応動作、深視力、心理判断、作文の12種目です。
ボートレーサー養成所の入学条件として、身長、体重制限もあります。
こうみると、競艇選手(ボートレーサー)の卵として求められている人材は、小柄で体力があって運動能力が高く、状況への対応力のある者だということがわかります。
ボートの操作には腕力や体重移動など、体全身を上手に使いこなす必要があるので、強靭な肉体を保つことも必要な能力といえます。
若い頃から、モーターボートを操縦して慣れているという人は少ないでしょうから、モーターボートの経験は問われません。
ということは、中学、高校の部活や地域クラブで、何らかのスポーツを継続し、それなりに運動能力の高い人が、ボートレーサーには向いているといえそうです。
逆にいえば、スポーツ経験者で、それなりに運動能力の高い人でなければ、競争率の高い入学試験を突破することは難しいでしょう。
ボートレーサー養成所に入学するには地道な勉強が必要
競艇選手に必要なのは、地道に努力を続けられることといわれています。
まず、競艇選手になるには、競艇選手の養成所である「ボートレーサー養成所」に入学しなければなりません。
入学試験の合格率は約40倍で、運動能力が高くても、必ず合格できるわけではありません。
だからといって難しい筆記試験も課されていませんが、中学卒業レベルの常識や理解力は求められます。
入学試験に合格するには、少なくとも中学レベルの勉強をしっかりしておく必要があります。
負けん気や諦めない気持ちは当たり前
勝負ごとですので、負けん気や最後まで諦めない気持ち、チャレンジャー精神の持ち主が向いていることは、言うまでもありません。
ボートレーサー養成所への入学試験でも、何度も不合格になりながらチャレンジを続け、やっと合格した人も少なくありません。
レース中、接触事故を起こして命を落とす選手もいるくらいですので、勝負に勝つためには勇気も必要となってきます。
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競艇選手(ボートレーサー)に必要なスキル・能力
状況や環境に合わせて対応しようとするタイプ
ボートレースは、男女混合のレースが行われ、女性レーサーも男性と対等に活躍しています。
これは、体力や運動能力が高いだけでは、ボートレーサーとして活躍できないことを示しています。
まず、ボートを操るテクニックが問われます。
また、その日の風や波の状況、マシンの状態、他のレーサーの特徴などを分析する力も問われます。
これら条件の違いに応じて、レース展開を読む一方、現実のレース展開に対応していかなければなりません。
分析力や対応力、視野の広さ、さらには瞬時の判断力も必要です。
もちろん、こうした能力は、実際のレースを経験しながら身につけるものです。
しかし、バスケットボールや陸上競技といった部活でも、単にプレーをするだけのタイプより、さまざまな状況や環境を考えて対応しようとするタイプの方が、ボートレーサーには向いているといえます。
ボートレーサー養成所でも地道に努力すれば才能が開花する
ボートレーサー養成所入学前に、ボートの経験がある人は少ないです。
ほとんどがボートの初心者です。
そのため、競艇選手として一流になれるかどうかは、ひとえに入学後の地道な努力にかかっています。
たとえば、現在「王者」と呼ばれる松井繁選手は、養成所に入った当初、同級生のなかでも転覆がダントツに多く、いつ退学を言い渡されるかハラハラしていたそうです。
ところが、毎日の授業を通じて地道な努力を続けた結果、実戦形式の研修になると同級生でトップの成績を収めるようになりました。
ボートレーサー養成所での研修でも、落ち込んだり、挫折することがあっても、地道に努力すれば、いつか才能が開くこともあるということです。
競艇選手(ボートレーサー)に向いていないのはどんな人?
プロの競艇選手としてデビューしても、簡単には勝てません。
ベテラン選手が多く、操縦テクニックはもちろん、レースの駆け引きや展開の読みでは相手になりません。
しかし、操縦テクニックや駆け引きは、練習や経験を積むことで磨くものです。
ボートレーサーになってからも、地道な努力を続けなければ、一流選手にはなれません。
なかなか勝てない時期が続いても、腐らず、地道な努力をする必要がありますし、事故やアクシデントで、大きなケガをすれば、地道にリハビリをしなければなりません。
現在、トップ選手になっている人たちは、いずれもボートレーサー養成所に入る前から、その時、その時の必要に応じて地道な努力を続けてきた人ばかりです。
あきらめず、地道に努力をつづけた先に競艇選手としての栄光が待っています。
裏を返せば、こうした厳しい道のりでもあきらめることなく、努力を継続できない人には向かない職業といえます。