国際公務員の1日のスケジュール・勤務時間や残業、休日についても解説
国際公務員の業務スケジュール
赴任地によって生活スタイルは変わってくる
国際公務員は、専門職として働く場合、基本的に自国以外の国に赴任します。
つまり、日本人であれば日本以外の外国で生活することになり、日々の生活スタイルは勤務地によって大きく変わります。
とくに途上国になると、日本とはまったく違う暮らしの光景を目の当たりにすることもあるでしょう。
同じ場所で長年働き続ける人もいますが、機関によっては、数年単位で他の任地へ転勤となるジョブローテーション制度も設けられており、各場所に適応していく力が求められてきます。
国際公務員は、世界のあちこちで働いているために、1日の流れも勤務地や職種などによってだいぶ異なるのが実情です。
生活は安全?
国際公務員の勤務地は世界各地に広がっています。
場合によっては紛争地帯や難民キャンプに足を運ばなくてはならないため、生活水準や安全の確保を心配する人も多いです。
生活水準は国によって異なりますが、一定以上の生活環境は確保されており、身の危険を感じるような場所に行くことはありません。
また、給与はどの国に赴任されたとしても同程度の水準が維持されるような制度がとられているため、発展途上国に行ったからといって給料が下がるといったこともありません。
赴任地に合わせた働き方をする
国際公務員として一生働く人はごくわずかです。
たいていは、数年から数ヶ月の契約が多く、異動も非常に多い仕事です。
一般的には2年程度での移動となり、職員は空席が公表されると、希望の席に応募します。
なかには過酷な場所で任務に当たることもあるため、短い任期でなければ勤務は難しいという声もあるのが実情です。
人気が短いこと、活躍の場が多種多様であることから、国際公務員はその時々の赴任地に合わせた生活を送ることになります。
なかには文化や生活の仕方などの違いに直面し苦労することもありますが、世界各国をフィールドとできるのはこの仕事ならではの魅了でしょう。
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国連事務局の専門職として働く国際公務員のある1日
国際公務員の勤務時間・休日
国際公務員の勤務時間
国際公務員になると、多くの場合、日本国内で働く人たちとはだいぶ異なった働き方や生活スタイルとなります。
国際公務員は、専門職に就くとほとんどが母国外での勤務となり、赴任地の文化や習慣などに影響された生活となるからです。
実際に、多くの日本人が海外で勤務しています。
日本とは異なる時差の環境で仕事をすることになりますし、勤務時間や休日も勤務先によって変わってきます。
業務内容や階級によってはフレックス勤務として、仕事を滞りなくこなせる範囲で個人が勤務時間を調整できることがあります。
とくにフィールドワーク(現地調査)の仕事においては、フレックス体制が適用されるケースが多いようです。
国際公務員の休日
国際公務員の休日については、勤務先となる機関によって異なります。
多くの場合、日本と同様、平日に仕事をして土・日曜日が休日となります。
年齢やポストに関わらず1年につき30日間の年次有給休暇が与えられるのに加え、病気休暇、特別休暇、出産休暇などが整っており、休暇についても充実しているといえるでしょう。
また、本国外で勤務する職員は、2年に1回(勤務困難地では1年に1回)機関側の費用によって家族とともに自国へ帰ることができる帰国休暇制度もあります。
帰国休暇が1年に1回のサイクルの勤務地で、家族が勤務地国外に居住している職員の場合は、家族訪問休暇という休暇制度も適用されます。
国際公務員の残業時間
国際公務員も、一般的な職業と同様残業はありますが、就業先によってどうしているかは大きく異なります。
少ない場合はほとんどないところもありますし、多い場合には家に帰れないような日もあり、おなじ機関に勤めていても、業務内容や時期によって大きく変動することもあります。
また、国連職員の業務量や内容は国際情勢の影響を大きく受けます。
状況が大きく変わったタイミングや、大きな国際イベントの前後などには一時的に業務量が増加し、長時間の残業が発生することは珍しくありません。
国際公務員は忙しい? 激務?
どのような機関で働くのかによって仕事内容は異なるため、仕事の忙しさも人によってまちまちだといえるでしょう。
ただし、全体として国際公務員は高い能力や意識をもって職務を遂行することが求められており、専門性を発揮しながら日々忙しく働くことになるでしょう。
国際公務員の休日の過ごし方
国際公務員も、普段は機関ごとに定められた休日を取得することができます。
自国を遠く離れ、自分では行かないような地域で勤務している職員は、日本とは異なる生活環境での暮らしを楽しんでいる人が多いようです。
休日を利用して観光をしたり、現地の人々と交流を深めたりする人も多い一方で、治安上の理由から、休日はあまり積極的には出歩くことはできないという人も少なくありません。
勤務地の情勢や生活環境などによっても、休日の過ごし方は大きく変わってくるでしょう。