刑務員のやりがい・楽しさ・魅力
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刑務員のやりがい・楽しさ
平和な社会を作っていく一員
刑務官は受刑者を監督・指導するなかで、「社会の治安維持に役立っている」という自負を感じやすい職業です。
また、受刑者のなかには更生や社会復帰に悩んでいる人も多く、そういった受刑者の「ソーシャルワーカーとしての役割」にやりがいを感じる人もいるようです。
刑務作業や職業訓練などを通じて受刑者の社会復帰をサポートし、ときには相談にのり、社会の一員に戻れるように手助けしていくことは社会的意義の高い仕事といえるでしょう。
「人間力」を高められる仕事
上下関係の厳しさや軍隊的な文化など、刑務官の仕事には大変な部分もあります。
しかし逆をいえば、礼儀正しい態度や、高い自己管理能力、規則正しい生活など、得られるものも非常に多い仕事です。
それ以外にも、指導力やコミュニケーション能力、厳しい上下関係に耐える精神力、自己を律する力など、刑務官の仕事を通してさまざまなスキルを身につけることができるでしょう。
これらは、自分自身の「人間力」としてかけがえのない財産となります。
実力主義の世界
刑務官の職場に学歴差別などはなく、実力主義の世界です。
ほかの国家公務員のように年功序列的な出世とは異なり、本人の努力が反映されやすい出世のシステムができあがっています。
具体的には「昇任研修」と呼ばれる研修が準備されており、上位の研修を修了することで、ほかの刑務官よりも早く昇任できる仕組みになっています。
高卒で刑務官になった人が、大卒のキャリア組の人を超えて出世することもあるようです。
「自分の努力で出世を勝ち取っていきたい」と考える人にとって、刑務官はやりがいのある環境だといえるでしょう。
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刑務員の魅力
安定した仕事
民間企業では非正規雇用が増え、大企業であっても安泰とはいえない状況になっていますが、そのなかでも国家公務員である刑務官の仕事は非常に安定しています。
民間企業のように業績の悪化によってリストラされたり、厳しい営業ノルマに追われるといったこともありません。
どんな時代でも「刑務官の仕事が消滅する」ということは考えにくいため、将来的にもよほど大きな政治的な改革がない限りは、失業の心配はほとんどしなくてすむでしょう。
金銭的な面で恵まれている
刑務官の仕事は精神的・肉体的にハードなところがあり、他の公務員よりも苦しいと感じる場面もあるかもしれませんが、その分「給与面での配慮」がみられます。
一般的な行政職の公務員よりも、12%ほど高い給与が刑務官には設定されています。
刑務官全体の平均年収は約600万円弱であり、初任給の時点では400万円程度、その後役職がついて等級も上がれば800万円程度となることもあり、経済的な面での苦労はあまりないでしょう。
いわゆるボーナスに相当する「期末手当・勤勉手当」も、約4ヶ月分弱の金額が確保されています。
それ以外にも、扶養親族がいる場合には扶養手当、借家や賃貸住まいの人には住居手当、公共交通機関を利用した通勤者には通勤手当など、さまざまな手当が準備されています。
民間企業のような不況の影響によるボーナスカットや、大幅な給料削減などが起きる可能性も低く、このように金銭的な面で恵まれていることも刑務官の魅力の一つです。
福利厚生も充実
刑務官は基本的に週休2日制で、1週間あたりの勤務時間は38時間45分と決められています。
具体的には昼間勤務の一日8時間か、昼夜間勤務の交替制です。
福利厚生は充実していて、年間20日間の有給休暇や介護や病気による休暇、そのほか特別な休暇制度(夏季・結婚・出産・忌引・ボランティアなど)もあります。
最近は人員不足による残業や、私的な時間での武道訓練、突発的な事態による急な仕事などはあるものの、各種制度は整っているといえるでしょう。
また、勤務先の敷地内に官舎が用意されていることも多く、それを利用することで住居費用を抑えることもできます。
勤務も施設内中心となり、あまり外出せずに済むため出費も少ない傾向にあります。