樹木医の資格試験・樹木医補とは

樹木医資格とは

樹木を診断・治療したり保護・管理したりするには、とてもハイレベルな知識や経験が必要です。

そこで、1991年に林野庁が主導して「樹木医制度」が発足しました。

当初は国家資格でしたが、現在は民間資格となっています。

「樹木医」は商標登録されており、「樹木医」という名前で仕事をするためには、財団法人日本緑化センターが主催する樹木医認定試験に合格し、登録されることが必要です。

樹木医の受験資格

樹木医資格審査を受けるには、次の二つのうちどちらかの条件を満たす必要があります。

1.造園業などの実務経験を通算7年以上積むこと。
2.樹木医補の認定を受けた後1年以上の実務経験を積むこと。

参考:日本緑化センター 樹木医研修受講者選抜試験募集要項

樹木医の難易度・勉強時間

樹木医の試験概要

樹木医試験は毎年夏に研修受講生を選ぶ試験が行われます。

その試験で120人が選ばれ、同年の10月に2組60人に分かれて約2週間の研修を行います。

研修では、講義や実習を行い、履修科目ごとに筆記テストが行われます。

また樹木医としての適性を判断するため、研修終了時には面接が行われます。

最終的に筆記試験および面接の結果に基づき、樹木医制度審査議会による審査を行い、合格者が決定します。

合格者は同センターが作成する樹木医登録名簿に記載され、この名簿を基に仕事の依頼がくるようになります。

樹木医のネットワーク

樹木医研修の受講者選抜試験は、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡の5会場で行われ、研修は茨城県つくば市の財団法人筑波学都資金財団筑波研修センターで実施されます。

ほとんどの受講生は合宿をし、寝食をともにしながら資格取得に向かって勉強します。

年齢や経歴に関係なくさまざまな人が集まりますので、人生の先輩から貴重な話しが聞けたり同世代のコミュニケーションが深まったりなどのメリットも多く、ここでの繋がりが、樹木医になってからのネットワークにもなるようです。

樹木医補とは

樹木医になるためには、実務経験年数7年という条件があります。

この条件は経験豊富な技術者を樹木医に育てあげるという面ではプラスに働きますが、その反面、できるだけ早く樹木医になりたいという意欲をそいでしまうという側面がありました。

そこで誕生したのが樹木医補という制度です。

樹木医補とは、樹木医の一歩手前のレベルの資格として2004年に導入されました。

大学などで、樹木学、植物病理学、森林生態学などに関する基礎的な知識・技術を習得した人が受験資格を持ち、樹木医補試験に合格すると1年間の実務経験のみで樹木医の資格取得にチャレンジすることが可能になります。

樹木医に関連する資格

樹木医に関係する資格には、公園管理運営士、ビオトープ管理士、造園修景士、街路樹選定士、環境カウンセラー、エクステリアプランナー、森林インストラクターなどの民間資格があります。

とくに、樹木医をはじめ公園管理運営士やビオトープ管理士、街路樹選定士、造園修景士、環境カウンセラーなどは、官公庁による入札や公募に参加する条件とされています。

また、造園業に従事する場合に持っていると有利なのが、造園施工管理技師や土木施工管理技師、造園技能士などで、これらは国家資格となります。

いろいろな資格を併せ持つことで活躍の機会も増え、よりよい治療が可能になるともいえます。

参考:公園管理運営士
参考:ビオトープ管理士
参考:造園修景士
参考:街路樹選定士
参考:環境カウンセラー
参考:エクステリアプランナー
参考:森林インストラクター