JICA職員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
JICA職員に向いている性格・適性
高い理想と、それを具体化するスキル
「自分の力で開発途上国に貢献する」といった高い理想がなければ、日常の膨大なタスクをこなしていくモチベーションは保てません。
高い理想を実現するためには、自分がどのようなスキルで開発途上国に貢献していけるのかについて、具体的に道筋を描いておく必要があります。
「海外出張もできる国際協力の仕事は格好良いから」という理由だけでは、とうてい勤まらない仕事でしょう。
冷静かつ度胸がある
開発途上国でプロジェクトを進めるうえで、予期せぬトラブルや遅延は日常茶飯事です。
各国の文化的な違いから問題が表面化するケースもあるでしょう。
こうした予想外の出来事にもパニックに陥らず、冷静に対処していける人がJICA職員には向いています。
加えて、担当国の政府関係者に対して物怖じせず意見を言える度胸も必要になります。
どんな仕事でも興味をもって学び続けられる
JICAでは2~4年に1回程度のペースで部署の異動があります。
異動先はプロジェクトマネジメントを主とした部門だけでなく、人事や経理などの組織運営部門も含まれています。
自分の希望していた部署に配属されるとは限りませんが、どんな業務内容であっても興味をもって学び続けられる人が向いているでしょう。
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JICA職員に必要なスキル・能力
コミュニケーション能力と進捗管理能力
JICAの実施する一つの支援プロジェクトには、日本の省庁関係者、海外政府関係者、外部専門家、ボランティアなど、大勢の人が関わります。
これらの関係者と密に連絡を取り合い、プロジェクトを確実に前へ進めていくのがJICA職員の役割です。
そのためには的確なコミュニケーションが取れるスキルや、マルチタスクをこなせる進行管理能力などが求められます。
外国語の語学スキル
国際協力の仕事にたずさわる以上、英語をはじめとする外国語の語学スキルは欠かせないでしょう。
新卒採用では高い英語力を持っていなくても応募は可能ですが、入職後に外国語の語学スキル習得は必須になると考えておきましょう。
なお、入構後は高い語学力を獲得することが求められます。
入構後1年以内にTOEIC800点、3年以内に同860点が最低限の目安です。
英語を始め、さまざまな言語の語学スキル習得プログラムが用意されています。
強靭な体力
体力がしっかり備わっていることも、JICA職員にはとても大切な要素です。
入職後は海外出張を頻繁に繰り返し、日本とは気候も食文化も違う場所で、時差の影響を受けながら仕事をこなさなければいけません。
スタミナに自信をもっている人が適している仕事です。
JICA職員に向いていないのはどんな人?
さまざまな環境に適応できない人は、JICA職員には向いていないかもしれません。
JICAでは全員が「総合職」での採用となり、海外赴任は必須となります。
海外赴任が決まれば担当国で長期間生活することになりますが、開発途上国であれば日本よりも衛生環境が悪いケースがほとんどです。
国によっては家庭に水道がないばかりでなく、村に井戸さえない地域も珍しくありません。
そのほか、気候が違ったり食べ物が違ったりと、日本とはまったく異なる生活環境のなかで支援プロジェクトを進めていかなければなりません。
JICAの仕事は、こうした環境の変化に柔軟に対応できる人でなければ難しいといえるでしょう。