外務省専門職員の年収はいくら? 給料についてくわしく解説
基本給は安いが、手当が充実
外務省専門職の初任給は2015年時点で203,196円と、決して高くはありません。日本の外交の中枢を担う国家公務員にしては、安すぎるといってもいいくらいです。
しかし、諸手当は充実しています。扶養手当、住居手当、通勤手当、残業手当、期末手当、ボーナスに加え、在外公館に勤務している期間は在外勤務手当が支給されます。
海外勤務で支給される手当
海外勤務の際には、月々の給与にプラスして在外勤務手当が支給されます。
在勤手当については赴任国による差異はそれほどなく、一番額面の低い等級でも、月額20万円から30万円ほどが支給されます。
住居手当については、赴任国の物価に基づき、控除率から算出した額が支給されます。
そのため物価の安い国に赴任する場合は、快適な暮らしをしていても、手当を丸ごと貯金できる外交官も少なくないそうです。
全体的な年収は?
外務省専門職はノンキャリアであるため、幹部や大使になることは非常に稀です。そのため昇進による大幅な昇級は望めないでしょうが、等級が上がるごとに基本給は上がります。
また残業が多い部署の場合は、残業代も加味されますので年収は上がります。
最終的な年収は、人材にもよりますが600万円から800万円の間に落ち着くことが多いようです。
若手の頃は民間の一部上場企業よりも給与は低いという話もあります。外務省専門職は、給与よりもやりがいを重視する人に向いているかもしれません。