映画監督の有名な人【2020年版】

有名な映画監督に求められるもの

映画監督になるために学歴や資格は不要ですが、自ら進んで多くの知識を得ることや、人生経験の豊富さ、カリスマ性など多くのことが求められるでしょう。

また、映画製作には役者やスタッフなど多くの人がかかわるため、、強いリーダーシップと度量の広さなども必要です。

さらに、映画への情熱のみならず、時代が求める映画を製作することも重要な能力の1つといえます。

映画監督の有名な人

映画界をリードしてきた大御所をはじめ、国内外を問わず影響を与える有名な映画監督を6人紹介します。

映画監督になったきっかけや作風などを知るだけでなく、ぜひ映画を観て心の財産にしてください。

黒澤 明(くろさわ あきら)

黒澤明(1910年-1998年)さんは、戦後の日本映画や海外に影響を与え、「世界のクロサワ」として有名な映画監督・脚本家です。

父の考えにより幼少期から映画を観て育った黒澤明さんですが、中学生のころにはレオナルド・ダ・ヴィンチなどの影響を受けて画家を目指していました。

1936年、新聞広告にあった「P.C.L.映画製作所」の助監督募集に応募したことをきっかけに、映画界に入ります。

「姿三四郎」で映画監督デビュー後は精力的に製作に打ち込み、生涯で手がけた映画は30本にのぼります。

ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、アカデミー賞名誉賞など数々の賞を受賞し、ジョージ・ルーカ―スの「スター・ウォーズ」をはじめ、スティーヴン・スピルバーグの「未知との遭遇」など海外の映画監督にも影響を与えました。

<主な作品>
・「羅生門」:1950年8月26日公開/大映
・「七人の侍」:1954年4月26日公開/東宝
・「乱」:1985年6月公開/東宝 ほか多数

深作 欣二(ふかさく きんじ)

深作欣二(1930年-2003年)さんは、アクション映画から文芸、SF、ホラー映画までと、幅広い作風が特徴の有名な映画監督、脚本家です。

日本大学芸術学部卒業後、1953年に東映へ入社。翌年には千葉真一(ちば しんいち)さん初主演の「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」で監督デビューを果たします。

映画以外にも「キイハンター」「傷だらけの天使」「Gメン'75」など昭和のテレビ監督・演出も手がけ、全米公開が悲願だった「バトル・ロワイアル 3D」が遺作となりました。

ゴールデン・アロー賞やブルーリボン賞など受賞作品も多く、文化や社会に貢献したとして紫綬褒章なども受賞しています。

<主な作品>
・「仁義なき戦い」:1973年公開/東映
・「復活の日」:1980年6月28日公開/東宝
・「バトル・ロワイアル」:2000年12月16日公開/ ほか多数

宮崎 駿(みやざき はやお)

宮崎駿さんは、1941年生まれ・東京都出身の有名な映画監督、アニメーター、漫画家です。

幼少期から読書や漫画に興味を持ち、高校在学中に観た日本初の長編アニメ映画「白蛇伝」に感動し、学習院大学政経学部在学中は漫画家を志望していました。

卒業後は東映動画でのアニメーターなどを経て、テレビアニメ「ルパン三世」で初監督デビュー。1985年にスタジオジブリを設立し、「アニメの巨匠」として数多くの有名アニメ映画を輩出しています。

2013年の「風立ちぬ」を最後に長編映画製作から引退すると発表しましたが、2017年に復帰発表を行い、「君たちはどう生きるか」の完成に向けて鋭意製作中です。

<主な作品>
・「風の谷のナウシカ」:1984年3月11日公開/東映
・「となりのトトロ」:1988年4月16日公開/東宝
・「魔女の宅急便」:1989年7月29日公開/東映 ほか多数

山田 洋次(やまだ ようじ)

山田洋次さんは、1931年生まれ・大阪府出身の有名な映画監督、脚本家、演出家です。

終戦後に大連から日本に帰国。東京大学法学部卒業後、新聞社を経て松竹で脚本家や助監督を務めたのち、1961年の「二階の他人」で映画監督デビューしました。

原案・脚本を手がけたテレビドラマ「男はつらいよ」が映画化されるなど、日本人の心を癒やす映画を作り続け、日本アカデミー賞にて全部門優秀賞を受賞するほか、紫綬褒章、文化功労者にも選ばれています。

2019年に「男はつらいよ お帰り寅さん」を公開し、2021年には松竹映画100周年記念作品「キネマの神様」が公開予定です。

<主な作品>
・「男はつらいよ」:1969年8月27日公開/松竹
・「幸福の黄色いハンカチ」:1977年10月1日公開/松竹
・「武士の一分」:2006年10月20日公開/松竹 ほか多数

北野 武(きたの たけし)

北野武さんは、1947年生まれ・東京都出身の映画監督であり、タレント、コメンテーターなどとして幅広く活躍しています。

「その男、凶暴につき」で映画監督デビュー。1997年開催の第54回ヴェネツィア国際映画祭で「HANA-BI」が金獅子賞を獲得し、海外でも有名な映画監督になりました。

2002年開催のダマスカス国際映画祭で「Dolls」が最優秀作品賞を受賞、2003年の第60回ヴェネツィア国際映画祭では「座頭市」で銀獅子賞を受賞するなど、輝かしい功績を残しています。

北野武さんが書下ろした戦国時代の小説「首」を元にした新作映画は、2021年春の公開予定です。

<主な作品>
・「その男、凶暴につき」:1989年8月12日公開/松竹富士
・「座頭市」:2003年9月6日公開/松竹、オフィス北野
・「アウトレイジ 最終章」:2017年10月7日公開/ワーナー・ブラザース、オフィス北野 ほか多数

行定 勲(ゆきさだ いさお)

行定勲さんは、1968年生まれ・熊本県出身の有名な映画監督、演出家です。

地元にある熊本城で、黒澤明監督の映画「影武者」の撮影現場を見たことがきっかけで、映画監督を目指すようになります。

高校卒業後、東京の「東放学園映画専門学校」で学びながら、制作会社にも入社しました。

テレビドラマや映画の助監督を経て、1997年の松竹長編映画「OPEN HOUSE」で映画監督デビューし、業界からも注目される存在になります。

その後、数々の映画をヒットさせ、2010年の「パレード」と2018年の「リバーズ・エッジ」は、ベルリン国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞しました。

2020年、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の影響で映画公開の延期が相次ぐなか、完全リモートで「きょうのできごと a day in the home」「いまだったら言える気がする」を製作し、YouTubeで配信しています。

<主な作品>
・「GO」:2001年10月20日公開/東映
・「世界の中心で、愛をさけぶ」:2004年5月8日公開/東宝
・「劇場」:2020年4月17日公開予定(延期)/松竹

有名な映画監督の作品は、監督自身の思想が色濃く反映されています。将来、映画監督を目指すみなさんも、映像を通して人々に伝えたいものを掴むためにも、自己研鑽に努めましょう。