女性のディスパッチャーのキャリアパス・結婚後の生活
女性のディスパッチャーの現状
航空業界では、客室乗務員やグランドスタッフなどの職種において女性の活躍が目立つ一方、パイロットや整備士などは、男性の仕事だと思っている人も多いでしょう。
しかし、実際にはパイロットや整備士として活躍する女性がいますし、ディスパッチャーも近年、女性の割合が少しずつ高まっているようです。
ディスパッチャーになるための方法は、男性も女性も同様です。
もちろん、仕事内容も男女で区別されることはありません。
勤務先によって深夜勤務が入ることがあったり、休日は不規則なものとなったりしますが、基本的には事務職の一種であるため、さほど体力は要しません。
女性でも、この仕事に対する情熱さえあれば、男性と同じように活躍できますし、しっかりとキャリアアップが目指していけるといえるでしょう。
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女性のディスパッチャーの強み・弱み
ディスパッチャーの主な仕事内容は、航空路の気象状況などさまざまな情報を集め、日々のフライトに必要な「フライトプラン」を作り、パイロットとのブリーフィング(打ち合わせ)を行うことです。
安全なフライトは、ディスパッチャーが適切な情報をパイロットに説明することで実現できる、といっても過言ではありません。
また、ディスパッチャーは、フライト中も常に地上から最新の情報をパイロットに提供し、運航をサポートしていきます。
業務中、女性ならではの鋭い観察眼が生かせる部分も大いにあり、パイロットにとっては、なくてはならない頼もしい存在です。
パイロットや他のスタッフと円滑にコミュニケーションをとることも重要であるため、女性の細かな配慮や心遣いにも期待が集まっています。
一方、ディスパッチャーは24時間体制の交代制勤務となります。
結婚や出産により不規則な勤務が難しくなる場合もありますし、体力的に厳しいと感じる人も少なくありません。
さらにディスパッチャーは転勤がある可能性も高いため、家庭を持つ場合は仕事への理解や協力が欠かせないものとなるでしょう。
ディスパッチャーの結婚後の働き方・雇用形態
ディスパッチャーが務める航空会社では、大抵の場合産休や育休を取得可能です。
女性のディスパッチャーも近年増えており、ロールモデルを間近に感じながら安心して働くことができるでしょう。
なお、ディスパッチャーはパートタイムなどではなくフルタイムでの勤務が大半です。
子どもが幼い場合は「育児短時間勤務」などの制度を利用し日勤のみとする場合もあるようですが、多くの場合はシフト勤務に戻ります。
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ディスパッチャーは子育てしながら働ける?
ディスパッチャーは24時間交代で勤務しており、夜勤も珍しくありません。
残業がほとんどないことは大きなメリットですが、不規則な勤務体系をこなすためには家族の理解や協力が不可欠です。
ただし、女性のディスパッチャーが今後増えていくことで、より子育てをしながらでも働きやすい環境になっていくと考えられます。
ディスパッチャーは女性が一生働ける仕事?
ディスパッチャーは男女関係なく活躍できる仕事です。
不規則な生活にはなりますが、残業がほとんどないことを考えれば、体力面の心配はそこまでしなくても大丈夫でしょう。
とくに大手航空会社の場合、福利厚生がしっかりとしているため、安心してキャリアを積んでいくことができます。