ディスパッチャーに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
ディスパッチャーに向いている性格・適性
こつこつと仕事ができる人
華やかなイメージが根強い航空業界ですが、ディスパッチャーは表舞台に立つことはあまりありません。
地道でコツコツとした業務が多いため、こうした仕事が苦にならない人が向いています。
ディスパッチャーは、搭乗するお客さまと直に接することはほとんどありません。
そのため、縁の下の力持ちになって誰かのためにがんばれる人や、人に尽くすことに喜びを感じられ、こつこつと仕事を積み重ねられる人にこそ向いているといえるでしょう。
そういう人であれば「空の安全を守っている」という誇りを持って働けるとともに、自分が担当したフライトが何事もなく終わるたびに、達成感を味わうことができるはずです。
臨機応変に対応できる人
ディスパッチャーは、万が一フライト中に航空機に異常が見つかったり、トラブルが起こったりした際には、機長と連絡を取り合いながら冷静に状況を判断し、適切な指示を出さなくてはなりません。
予期せぬことが起こった場合、すぐに動揺して頭が真っ白になるような人よりも、落ちついてその場の状況を把握できる人のほうが向いているといえるでしょう。
また、刻々と変わる天候や運行状況に合わせ、臨機応変に対応できる人こそがディスパッチャーに向いているといえます。
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ディスパッチャーに必要なスキル・能力
計画性がある
ディスパッチャーは、毎回のフライトごとに気象状況や乗客・貨物の重量等さまざまな情報を集めたうえで、フライトに関する計画書「フライトプラン」を作成します。
仕事柄、多くのデータを集めて、そこから一つの答えを導いていくことが好きな人や、物事の計画を立てることが好きな人に向いています。
責任感がある
ディスパッチャーは、自身が空を飛ぶわけではありませんが、地上で航空機の安全を守るという重要な役目を担っています。
大勢の人の命を預かる一翼を担うため、強い責任感を持って仕事に臨まなくてはなりません。
さらにこうした重大な仕事をしていく上では、集中力や慎重さも大切な条件だといえます。
注意深い人
フライトプランの作成には、細かな情報も見落とさない注意深さが求められます。
ディスパッチャーのみならず航空業界で働く人すべてに言えることですが、航空機の運行上では、ひとつのミスや見落としが大事故に発展する恐れもあります。
さまざまなデータを総合して必要な情報を読みとる観察力や洞察力がある人も、この仕事の適性があるといえるでしょう。
ディスパッチャーに向いていないのはどんな人?
ディスパッチャーは英語を中心とした語学力が求められる仕事です。
ディスパッチャーの勤務地は日本国内のみとは限りません。
大手航空会社の場合、外国の空港に配属される可能性も考えられます。
航空業界に勤める場合、一般的には英検2級、TOEIC800点以上の英語力が必要とされています。
語学力に自信がないという人は、学生のうちから勉強して苦手意識を克服しておいたほうがよいでしょう。