データベースエンジニアに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
データベースエンジニアに向いている性格・適性
正確かつ冷静な人
データベースはシステムの根幹を支えるため、他の機能に比べて失敗が許されない、正確性を求められるという特徴があります。
決して不整合を起こさない、ち密な設計を行う正確さ、丁寧さを持ち合わせた人がデータベースエンジニアに向いているといえるでしょう。
また、お客さまから急な仕様変更を要求されたり、突如システム障害などが発生することもありますので、予定していた通りに仕事が進まないこともあります。
そのような予期せぬ事態においても、慌てず冷静に、臨機応変な対応ができる性格の人が向いています。
逆に、完璧主義であり、自分の予定通りに物事を進めないと気が済まないような性格の人ですと、ストレスとなってしまうことも多いでしょう。
集団の中で過ごすことが苦にならない人
データベースエンジニアは、個人プレーではなくチームプレーが重んじられる職種となります。
仕事はオフィスワークが中心となり、同じ職場で、同じチームの同僚エンジニアたちと協力しながら、仕事を進めていく毎日となるケースが多いです。
たとえば営業職のように、一人単独で動き回る機会というのはなかなかに少ない職種となります。
そのため、オフィス内の集団の中で毎日を過ごすことが苦にならない人、集団で協力し一つの物事を進めることが好きな人が、この仕事に向いているといえるでしょう。
勉強意欲や成長意欲がある
データベースエンジニアとして第一線で活躍し続けるためには、日々進化するデータベース技術の勉強に励み、自らのスキルを最新化していかなくてはなりません。
また、キャリアアップのためには、データベース関連の資格を取得する必要もあり、帰宅後や休日といった業務外のプライベートな時間を、資格の勉強に充てなければならないこともあります。
そのように常日頃から勉強が必要になる職種のため、勉強することが苦にならない人や、学びスキルアップしていくことにやりがいを感じる人が向いているといえます。
好奇心旺盛で常に周囲にアンテナを張り、気になるテクノロジーがあると自主的に調べずにはいられない様な人は、まさにこの仕事に特に向いている性格といえるでしょう。
一方で、「常に学んでいく環境は苦痛」、「社会人になっても勉強はしたくない」といった人ですと、苦労することも増えてくるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
データベースエンジニアに必要なスキル・能力
ITスキルについて
データベースエンジニアとして働く上では、次のようなITスキルが求められることが多いです。
<データベースエンジニアに求められるITスキル>
・PCの基本的な操作スキル(タイピング、ワードやエクセルでのドキュメント作成能力 など)
・データベースの構築経験や運用経験
・SQL言語の理解
・「Oracle」、「MySQL」、「PostgreSQL」、「Microsoft SQL Serverといった、データベース製品の操作スキル
・サーバー技術やネットワーク技術などITインフラ周りの専門知識
など
とはいっても、新卒者や未経験者の場合は、これらのスキルを入社の段階で全て備えている必要はありません。
基本的には、データベースエンジニアとして働きながら、長年を掛けて習得していくものとなります。
とはいえ、事前に身に付けて置くこと越したことはなく、たとえば趣味としてのデータベースを構築した経験や運用した経験があるだけでも、新卒の面接であれば好感されることもあります。
コミュニケーション力、マネジメント力
データベースエンジニアは大勢のエンジニアでチームやプロジェクトを組み仕事を進めることが多いため、技術的スキルだけでなく、人としてのコミュニケーション力も求められてきます。
なお、データベースエンジニアに求められるコミュニケーション力というのは、「誰とでも仲良くなれる」、「相手を喜ばせ、相手から好かれる」といったようなコミュニケーション力とはまた違ってきます。
どちらかといえば、「相手の意を汲み取れ、正確な意思疎通や情報伝達ができる」、「難易な状況でも、話し合いや交渉によって、問題を打破できる」といったようなコミュニケーション力が求められてきます。
また、将来的にはチームやプロジェクトを纏めるリーダーポジションにステップアップするケースも多いです。
そのため、チームの纏め役としてのマネジメント力やリーダシップ力などもゆくゆくは求められてきます。
体力や精神力
データベースエンジニアが働くIT業界は、「残業」の多い業界としても有名です。
全ての会社がそれに該当するわけではありませんが、やはり毎日深夜まで残業が続く会社というのも存在します。
また、構築チームや運用チームなどに配属されると、「夜間作業」が発生し、日夜逆転の不規則な生活が続くこともあります。
そのような長時間残業や不規則勤務が要求される環境では、身体への負担も大きくなりますので、それに負けない体力と、丈夫で健康な身体が求められてきます。
また、IT業界では、残業の多さ、お客さまからの無理難題、閉じられた職場での人間関係などが影響し、精神的に参ってしまい「うつ病」などの精神病を患う人もいます。
独特のストレスが溜まりやすい環境でもあるため、長く続けていくには、ちょっとしたことではめげないタフな「精神力」も求められてきます。
論理的思考力
データベースエンジニアとして働いていく上では、道筋を立ててものごとを考える「論理的思考力」が必要不可欠となります。
論理的思考力が乏しいと、周囲のエンジニアとの意思疎通が難しくなり、設計作業や構築作業も正確に行えなくなる恐れがあります。
また、この業界では論理的思考ができない人というのは敬遠されやすく、時にはお客さまからお叱りを受けてしまうこともあり得ます。
それくらいデータベースエンジニアと論理的思考は密接な関係にありますので、この業界を目指人は若いうちから論理的思考を身に付けて置くことが望ましいでしょう。
データベースエンジニアに向いていないのはどんな人?
データベースエンジニアに向いていない人は、しいてあげるなら「データベースに興味関心のない人」です。
データベースエンジニアは文字通りその分野の専門家となり、日々データベースを触ることになります。
そのためデータベースに興味関心のある人であれば、仕事でありながら好奇心を持って楽しめ、スキルも自発的にどんどんと身に付けていきます。
一方で、「データベースが何なのかよくわからずに仕事に就いてしまった」「データベースを触っていてもなんの面白みも感じない」といった人ですと、苦痛の毎日となり、スキルも伸びずにキャリアが停滞する恐れもあります。
したがって、この仕事を目指す場合は、「データベースとは何なのか」、「自分はそれを仕事としてやり続けられるか」を事前にある程度理解しておくことが望ましいです。
昨今は、「MySQL」などの無料で利用できるオープンデータベースソフトウェアも多く出回っており、自宅のPCにデータベース環境を構築することもできます。
また気軽に通えるITスクールなども増えてきており、オンラインの通信講座で学ぶこともできるようになっています。
将来の仕事としてデータベースエンジニアを考えている人は、それらの手段を利用し、まずは何よりデータベースに触れてみることが大切です。