女性のデータベースエンジニアのキャリアパス・結婚後の生活

女性のデータベースエンジニアの現状

女性のエンジニアは1/4程度

データベースエンジニアは、力仕事や肉体労働ではないため、性別関係なく活躍できる職業です。

しかし、データベースエンジニアとして働く人の多くは男性であり、女性の割合はまだまだ少ないのが現状です。

具体的な数値としては、「経済産業省 IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、IT業界で働くIT人材のうち、女性比率は全体の「約1/4(24.1%)」と公表されています。

システム開発の現場では、女性はちらほらとしか見られないのが一般的であり、中にはまったく女性がおらず男ばかりの職場というのも珍しくはありません。

女性が少ない理由として、ITテクノロジーやデータベースに興味関心を持つ人というのはやはり男性が多く、女性の場合はなかなかこの分野に興味を示しにくいということが挙げられます。

また、女性の場合は、「出産」や「育児」などにより離職や休職をすることもあるため、これまで企業側としては男性ほど積極的に採用に乗り出せなかったという背景もあるようです。

女性を取り巻く環境は変わりつつある

男女比率が偏っていることを課題視しているIT企業も多く、昨今は比率を均等化するために、女性を積極的に採用する企業も増えてきているようです。

また、IT業界では人材不足が進行しており、「女性」や「シニア」、さらには「外国人労働者」からも働き手となる人を呼び込み、足りなくなった人材を確保しようとする動きが目立ってきています。

今後は、性別、年齢、国籍など関係なしに、よりさまざまなタイプの人が働く業界になっていくかもしれません。

同時に、女性が働きやすい環境を整備する動きも進んでおり、育児休暇などの女性向け制度を充実させるIT企業や、女性の管理職を積極的に育成するIT企業なども増えてきています。

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女性のデータベースエンジニアの強み・弱み

女性ならでの強み

データベースエンジニアの仕事は、膨大なデータの抽出や、データベースの細かなチューニングなどを行うため、「丁寧」で「正確」な作業を地道に行える力が求められてきます。

そのため、女性ならではの丁寧さやきめ細かさを生かしやすい仕事ともいえます。

また、データベースエンジニアはチームを組んで仕事を進めるのが基本であり、よい仕事をするには、同僚エンジニアたちと日々円滑な「コミュニケーション」や「意志疎通」を図る必要があります。

一般的に、女性は男性に比べコミュニケーション力が高く、集団での生活において優れているといわれており、そのような女性ならではの対人スキルが生きることもあります。

加えて、システム開発の現場は男性の割合が多いため、女性というだけで職場の華になり、同僚のエンジニアや、さらにはお客さまからも好感されることもあります。

女性ならでの弱み

データベースエンジニアはハードな側面もあり、たとえば納期前の繁盛期には、毎日夜遅くまで残業が発生することもあります。

また、構築チームや運用チームに配属となると、夜間作業が発生し、日夜逆転の不規則勤務が求められることもあります。

そのような労働環境での仕事は、特に女性の場合ですと負担が溜まりやすく、体力に自信のない女性エンジニアですと、過労で身体を壊してしまうこともあります。

また、残業や夜間作業の多い職場ですと、育児や家事との両立も難しくなることがありますので、家族の理解も必要になってきます。

データベースエンジニアの結婚後の働き方・雇用形態

データベースエンジニアは専門職であることもあり、長く仕事を続けていくつもりでこの職種を目指す人がやはり多めです。

それもあり、結婚後もそのままキャリアウーマンとして仕事を継続する女性も多く、昨今は女性がプロジェクトリーダーや部長職、課長職に就くことも珍しくはなくなってきました。

特に子どもを授かっていない既婚女性ですと、結婚後も変わりなく現場の第一線で活躍していることが多いです。

一方で、結婚後子どもを授かった場合は、育児の負担も考え、産休休暇や育児休暇に入った後、そのまま現場復帰はせずに退職してしまうケースも見られます。

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データベースエンジニアは子育てしながら働ける?

子育てとの両立は難しい部分もある

前提として、データベースエンジニアは子育てをしながら働くことも可能ではあります。

実際に子育てと両立をしている人も大勢います。

ただし、だからといって簡単なわけではなく、データベースエンジニアは、職場によっては長時間残業、夜間作業、休日作業などが発生することもありますので、そうなると子どもとなかなか顔を合わせられず、両立をするには波ならぬ努力や忍耐、家族の理解が必要になることもあります。

そのため多くのIT企業では、子育てをする女性に向け「産休休暇」や「育児休暇」などサポート制度を用意してくれています。

しかし、データベースを取り巻くテクノロジーは常に最新化されていくため、育児休暇で何年か現場を離れてしまいブランクができると、今度はなかなか職場に復帰しにくくなるというジレンマも発生してきます。

そのように子育てをする上で壁となる部分も多い職業であることは、覚えておく必要があります。

女性を取り巻く環境は変わりつつある

昨今は、産休休暇や育児休暇だけに留まらず、「時短勤務制度」や「社内託児所」などを設置するIT企業も見られるようになりました。

また、出産前後や子育て中には、在宅での「リモートワーク」を許可するような会社も登場してきており、女性を取り巻く環境は変わりつつあります。

今後は、より子育てとの両立がしやすい業界となっていく可能性も伺えます。

データベースエンジニアは女性が一生働ける仕事?

年齢を重ねても活躍しやすい

データベースエンジニアは、若い肉体や、若い感性、若い美貌などが武器となる職業ではありません。

むしろ長年培ってきた知識やスキルの方が支えとなる職業ですので、しっかりと経験さえ積めば、60代、70代のシニア層になっても活躍してくことは不可能ではありません。

現に、昨今は「シニア採用」として、定年後の再横用なども積極的に行われています。

他にも、定年の関係ない「フリーランス」として独立する道も用意されています。

ただし、前述もしたように、この仕事は長時間残業や不規則勤務なども発生することがあるため、あまりに高齢になると体力的に厳しくなってくるのは否めません。

そのため長く働いていくためには、若いうちから身体づくりや健康管理を意識してくことが大切になってきます。

何十年か先はどうなる?

将来的に考えても、IT社会が継続する限り、データベースそのものがなくなるという可能性は低いでしょう。

ただし、データベースを取り巻く環境は近年大きく変わりつつあり、たとえばここ数年でも「クラウドデータベース」の普及により、データベースエンジニアの働き方は大きく変わってきました。

このスピードで変化していくと、数十年先にはデータベースエンジニアの在り方そのものが大きく変わっている可能性もありますので、この仕事で一生涯働いていくためには時代の動向を追い、その時代に合った立ち回りをすることも求められてくるでしょう。