広告関係の仕事の種類(15選)
私たちの周りには、広告があふれています。
素敵な写真やキャッチコピーに興味をひかれ、好きな芸能人が宣伝する姿に憧れが募る。
「広告を見てつい商品を買ってしまった」という経験がある人も多いのではないでしょうか。
そんな広告を作る仕事は、作り手のアイデアやセンスを発揮することができる魅力的な仕事です。
テレビの広告、映画の広告、新聞の広告、雑誌の広告、Webの広告。
広告制作に携わるさまざまな職種についてご紹介しましょう。
広告全般に携わる仕事
広告の仕事には「テレビ」「映画」「新聞」「雑誌」「Web」など、さまざまなジャンルがあります。
まずは、こうしたあらゆるジャンルの広告全般に携わる仕事について見てみましょう。
広告を取り扱う代表的な仕事といえるのは「広告代理店社員」です。
大手の広告代理店社員といえば、多くの若者にとって憧れの職業。
テレビ局や出版社などのメディアや芸能人との接点も多く、高収入でクリエイティブな仕事ができるといわれています。
広告代理店からの依頼を受けて実際の広告制作を請け負う「広告制作会社社員」も人気のある仕事です。
この他にも、企業の代わりに広報やPR業務を行う会社の「PR会社社員」も増えてきています。
こうした企業の社員は、あくまでもクライアントの広告制作を企画・制作するのが仕事です。
企業によっては外部委託をせずに、自社のなかに「広告宣伝」を担当する部署を置いていることもあります。
いずれの仕事も、広告による世間への影響力は非常に大きく、企業の命運を左右する責任重大な仕事をしているといえるでしょう。
広告代理店社員とは、広告を出したい企業(=クライアント)から依頼を受けて、広告の企画・制作を行う「広告代理店」といわれる企業に勤める人のことです。 メディア(新聞、テレビ、雑誌、ラジオなど)の広告枠をメディアに代わって販売する事業を手掛け、「メディア」と「クライアント」とを結びつける役割を担います。 広告代理店社員の職種は、営業、マーケティング、クリエイティブ、経理、人事、広報など多岐にわたります。 クリエイティブ職は、さらにCMプランナー、アートディレクター、コピーライターなどの専門分野に分かれています。 広告制作会社社員とは、テレビCMや街中のポスター、Web上の広告など、広告物を制作する企業に勤める人のことです。 企業から依頼を受けることもありますが、広告代理店が間に入り、代理店経由で制作依頼を受けることも多いです。 近年の広告業界では、従来のテレビ・ラジオ・雑誌・新聞の広告売上が縮小する一方、インターネット広告が圧倒的に伸びています。 まだまだ伸びていく余地のある業界ですが、制作の現場はハードで激務になりやすく、人材が流動的という一面もあります。 PR会社社員とは、クライアント企業の代わりに広報やPR業務を行う会社の社員のことです。 企業の商品やサービスを世の中に認知させるには、まずはテレビや新聞、雑誌などの媒体でメディア露出を行う必要があります。 そしてメディア露出を通して商品・サービスを多くの人に知ってもらい、そこから購入や口コミなどに積極的につなげていくのがPR業務の流れです。 効果的な広報ができるようアドバイスをしたり、テレビや雑誌などのメディアに取り上げてもらえるよう働きかけたりするのがPR会社の役割といえるでしょう。 広告宣伝は、企業で活躍する職種のひとつで、企業の商品やサービスについての効果的な広告を出稿する社員のことです。 自社の売上や企業ブランド・イメージを高める役割を担っています。 広告を出すにあたっては、マーケティングからはじまり、企画立案、媒体の選定、広告制作の依頼、効果の評価といった多様な業務が発生します。 広告宣伝の仕事に就くには、メーカーなどの企業に入社し、広告宣伝部門へ配属される必要があります。広告代理店社員
広告制作会社社員
PR会社社員
広告宣伝
テレビや映画の広告を作る仕事
次に、私たちが普段見かけるテレビで流れている広告や映画の広告を作る仕事について見てみましょう。
テレビの広告というと、多くの人が思い浮かべるのはCM、いわゆるコマーシャルでしょう。
数十秒間という短い尺の映像を通して、企業の新商品やキャッチコピーなどを視聴者に訴えるのがテレビコマーシャルです。
テレビコマーシャルはさまざまな職種の人たちが協力して作っています。
まず、コマーシャルが流れる時間帯や尺などを決めて企業に売るのは「テレビ局社員」です。
テレビ局といっても公共放送であるNHKはCMがないので、民放の社員のことを指します。
コマーシャルの枠をスポンサーに売るのはテレビ局の営業職の仕事であり、スポンサーを意識した番組作りをするのはディレクターの仕事です。
実際にコマーシャルを作る際は、スポンサーから広告代理店や広告制作会社に発注することになります。
一般的には「CMプランナー」が企画の概要を考えたり、「映像作家」が映像の構成を作り上げたりします。
どちらも人気のある職業であり、他人が持っていないようなアイデアやセンスがなければ続けていくことができないクリエイティブな仕事です。
制作過程においては「映像クリエイター」が映像の加工や編集をすることになります。
最近ではCGを駆使したCMも多いですし、続編やシリーズをWebで公開するパターンもあります。
まだまだ発展の余地がある業界といえるでしょう。
この他には、映画の宣伝をする「映画宣伝」の仕事もあります。
映画の公開に合わせて効果的なプロモーション活動を行い、映画の魅力を広く世に伝えるのが使命です。
テレビや雑誌などに広告を出稿したり、宣伝物を作成したりする仕事があり、映画をヒットさせるためのさまざまな工夫が求められます。
テレビ局社員とは、テレビ番組の企画・制作を行うテレビ局に勤務するスタッフのことを意味します。 番組制作に携わる「ディレクター」や「プロデューサー」のほか、「アナウンサー」「記者」「カメラマン」「営業」「編成」など、多種多様な職種の社員が活躍しています。 一般的な企業と同じように、「経理」や「広報」など管理系の仕事に就く社員もおり、多くの人たちが放送の裏側を支えています。 高収入が得られる業界として知られていますが、近年ではテレビ離れが加速し、テレビ局の経営は厳しいものとなっています。 CMプランナーとは、広告業界で活躍する職種で、「CMの企画・制作」に携わるクリエイターのことです。 クライアント(広告主)から依頼を受けると、営業やディレクターなどとも連携しながら、商品内容、ターゲット、予算などのイメージなどを細かくヒアリングします。 そこからCMのコンセプトを決定して「どのように伝えるか」の具体的な企画を立てていきます。 手掛けたCMで確実に成果を出すという、個々の実力が厳しく問われる仕事です。 映像作家とは、映画やテレビドラマの監督、CMやPV、MVディレクター、CGクリエイター、アニメーション作家など、あらゆる映像作品の企画を考え、作る人のことをいいます。 映像会社やテレビ局、広告制作会社、映像制作会社に就職して働く人のほか、フリーランスや自ら制作会社を立ち上げて活動する人もいます。 個人で働く映像作家の収入は、個人の技量によっても大きく変わってきます。 流行や時代のニーズを取り入れながらも独自性を併せ持つことが大切です。 映像クリエイターとは、映像制作の企画や制作をするスペシャリストです。 テレビのコマーシャルや映画、CG(コンピューターグラフィックス)技術を駆使したゲームやアニメ、アーティストのミュージックビデオやゲーム。 企画内容に基づいて、さまざまな映像作品を制作していきます。 CG技術が発展し、豊富かつオリジナリティある映像コンテンツが求められる現代社会において、多様な活躍が期待されている職業です。 映画宣伝とは、映画作品が新規公開される際に、観客動員が増えるようなプロモーションプランを立案・実施していく仕事です。 映画宣伝担当者は、一般的には映画配給会社の宣伝部で活躍しています。 新聞・雑誌・テレビ局などのマスコミに直接映画を売り込む「パブリシティ」、企業と共同でプロモーションを行う「タイアップ」。 テレビや雑誌などに広告を出稿する「メディアバイイング」、宣伝物を作成する「クリエイティブ」。 さまざまな方法で映画を宣伝し、世間に注目されるように仕掛けます。テレビ局社員
CMプランナー
映像作家
映像クリエイター
映画宣伝
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誌面やWebの広告を作る仕事
広告の仕事のなかには、新聞や雑誌などの誌面、あるいはWebに掲載する広告を作る仕事もあります。
まず、私たちが普段目にする新聞の広告掲載に携わるのは「新聞社社員」です。
書籍の広告から企業の求人広告まで、幅広いジャンルの広告を掲載します。
週刊誌やファッション誌などの雑誌の広告掲載に携わるのは「出版社社員」です。
ポスターやチラシなどの広告物の場合は、「印刷会社社員」がデザインや印刷の作業に関わります。
こうした広告物には、見る人の心を掴むようなキャッチコピーや写真、イラストなどが書いてあるものです。
これを制作しているのが、文章のプロフェッショナルである「コピーライター」や、デザインのプロフェッショナルである「アートディレクター」です。
コピーライターやアートディレクターに指示を出すのは「クリエイティブディレクター」です。
クリエイティブディレクターは、まさにチームのリーダー役となります。
近年では、新聞や雑誌に比べるとWebサイトや動画サイトでの広告の市場が拡大しています。
今後もこうした市場において広告制作の仕事には、一定の需要があると考えてよいでしょう。
事件や事故などの世の中の動きを伝える新聞を発行する新聞社で働くのが、新聞社社員です。 新聞社というと記者や校閲などの編集職のイメージが強いかもしれませんが、広告のスポンサーを探す仕事もあります。 新聞は古くから多くの人々に読み続けられているメディアですが、近年では発行部数が減ってきている現状もあります。 各新聞社では、購読者数の減少やデジタル化の波に、どう立ち向かうかが課題となっています。 出版社社員とは、書籍や雑誌の企画や制作、発行を行う出版社に勤める人のことを意味します。 小説や雑誌、漫画など、幅広いジャンルの本を手掛ける大手の出版社から、特定の分野やジャンルに特化した本をつくる小さな出版社まで、多様な会社があります。 出版社の職種は「編集」に注目が集まりがちですが、書店や取次会社との関わりをつくる「営業」や、雑誌に掲載する広告主を集める「広告宣伝」も重要な仕事です。 その他、他の業種の企業と同じように、総務や経理、人事などの「管理部門」で働く社員もいます。 印刷会社社員は、あらゆる印刷物の企画や制作を行い、印刷して顧客へ納品する会社の社員です。 「印刷物」といってもその種類はさまざまで、書籍だけではなく販促用のチラシやDM、ポスターなどの広告物も多く含まれます。 印刷会社の仕事は、大きく分けて、営業や事務、企画などの「事務系」あるいは研究開発や技術開発などの「技術系」があります。 昨今は大手印刷会社を中心に半導体や液晶カラーフィルタ、太陽光電池部材などの新しい事業が増えており、さらなる成長も期待できます。 クライアント企業からの依頼を受けて、企業や商品の宣伝、ブランディングを目的としたコピー(文言)を考えるのがコピーライターの仕事です。 テレビや雑誌、インターネット、ポスター、商品パッケージなど、さまざまな広告に携わります。 企画やコンセプトに基づき、多くの人の心に刺さり、行動を促すような力のある言葉を生み出していくことが求められます。 たった一つのよいコピーを生み出すために、時間をかけていくつものアイデアを出し続け、頭を悩ませることは日常茶飯事です。 広告制作の現場において、ビジュアルデザインの責任者として指揮監督を行うのがアートディレクターです。 クライアントのニーズや企画のコンセプトを把握し、方向性がブレないようクリエイターに指示を与えて現場を管理したり、デザインの総合的なチェックをしたりします。 制作工程全体の流れの理解と、優れたデザインセンスを持ち合わせている必要があります。 活躍の場は広告代理店やデザイン会社、印刷会社、制作プロダクションなど多岐にわたり、独立して働く人もいます。 新聞広告やテレビCMなど、さまざまな広告に携わる「広告制作現場の責任者」がクリエイティブディレクターです。 依頼された広告プロジェクトに対し、プランナーやデザイナー、コピーライターなどのクリエイティブチームを統括します。 雑誌や新聞広告、テレビCMなどさまざまな種類の広告がありますが、なかでも近年はWeb広告や動画広告の市場が拡大しています。 今後も安定した需要が期待できる職種といえるでしょう。新聞社社員
出版社社員
印刷会社社員
コピーライター
アートディレクター
クリエイティブディレクター
この記事のまとめ
今の世の中は、インターネットを通してあっという間に情報が世界中を駆け巡ります。
ひとつの広告がきっかけとなって世界中に大ブームが起きる、ということも珍しくないのです。
そうした意味では、広告の仕事は今まで以上にやりがいのある仕事となっているといえます。
クリエイティブな仕事がしたい人は、自分のアイデアとセンスをこの仕事にぶつけてみるとよいでしょう。
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