貿易事務の1日のスケジュール・生活スタイル
目次
貿易事務の業務スケジュール
勤務時間
貿易事務に就いている人の勤務時間は、勤務先の各企業が定める就業時間に準じます。
一般的な企業と同じく、だいたい9時から18時までを基本として、勤務先によって30分ほど始業と就業が前後することもあります。
また、貿易事務の職場の特徴として、主要な取引先との時差を考慮し、勤務時間が調整されることがあります。
一例を挙げると、ヨーロッパとの取引で時差が8時間ある場合、先方の始業時間の朝9時は日本ではすでに夕方17時です。
そのため、ヨーロッパとの取引をおもに行っている企業では、始業を10時とし、就業を19時とすることで、なるべく残業時間を増やさずに取引先との接触時間を長くする、といったケースが見られます。
1日の休憩時間は45分から1時間ほどで、合計就労時間は8時間前後が平均的でしょう。
残業時間
残業時間については、勤務先の規模・業績・人員数により大きく違います。
人員数と仕事量のバランスが取れており、残業が少ない職場がある一方、貿易事務ができる人材が不足している職場では、自然と残業時間が増えてしまう傾向にあります。
なぜなら、貿易事務は期日に間に合うように書類を作成、申請する必要があるなど、期日に追われる業務が多いからです。
さらに、貿易取引には、船便の遅れ、海外工場の生産不備など突発的トラブルがよく発生します。
貿易事務は、円滑に取引が行われるように常にスピードや柔軟な対応が求められるため、残業をせざるを得ないことも多いです。
また、人員がしっかり配置されている大企業でも、複数の取引先との調整が発生することで午後に仕事が集中してしまい、結果残業が多くなるケースもあるようです。
月末や期末、年度末などは、決算に絡んだ経理業務が増えるため、どんな職場でも残業時間が増える傾向があります。
貿易事務の1日
家電メーカー勤務の正社員の1日