別の環境でキャリアを充実させていくことも、人生を充実させるためのひとつの選択肢です。
ただ、いざ別の仕事への転職となると「転職活動はどのように進めればいい?」「どんな仕事が向いている?」など、たくさんの疑問や不安が頭に浮かんでくることでしょう。
そこで、本記事では異業種転職を考える保育士の方に向けて、転職のメリット・デメリットや、人気の転職先、転職を成功させるためのポイントなどを解説しています。
保育士から異業種・一般企業への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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保育士が異業種への転職を考える理由・きっかけ
保育士が異業種への転職を考える際には、背後にどのような気持ちがあるのでしょうか。
まずは、保育士のよくある転職理由や、転職のきっかけを紹介します。
私生活の変化
保育士は、結婚・妊娠・出産・介護といった私生活の大きな変化が、転職を考えるきっかけになることがしばしばあります。
たとえば以下のような内容です。
- パートナーの仕事の関係で遠方への引っ越しが決まった
- 産休・育休後に出産前と同じ業務を続けるのが難しい
- 親など身内の介護をしなくてはならなくなった
もちろん、私生活の変化があっても同じ保育園で働き続ける人はいますが、プライベートでの転機をきっかけに、新たなライフスタイルに合う仕事を一から探そうと考えるケースが見られます。
他にやりたい仕事ができた
「保育士以外の仕事をやってみたい」という理由も、異業種への転職を考える理由・きっかけとなります。
保育士は、いざ働き始めてみると想像以上に体力面がきつかったり、人間関係のストレスを負担に感じてしまう人もいるのが実情です。
また、保育士の仕事が嫌ではなくても、他業界で働く友人の話を聞くうちに「新しいことに挑戦してみたい」という気持ちが強くなり、転職を決意するケースもあります。
収入アップ・キャリアアップのため
保育士としての経験を積むうちに「もっと収入を上げたい」「キャリアアップしたい」という思いが強くなり、転職を考える人も少なくありません。
もちろん、保育士も主任や園長などの役職に就けば収入アップは望めます。
ただし、全員が管理職になれると保証されているわけではありませんし、保育園によっては昇給額が少なく、給与面に不満を抱えたまま長年働いている人もいるのが実情です。
自分の将来のことを考えたときに保育園での勤務に限界を感じて、よりよい待遇を望める異業種へ転職する人もいます。
保育士が異業種へ転職するメリット
ここでは、保育士が異業種へ転職すると、どのようなメリットあるのかをまとめています。
収入アップが期待できる
保育士の給与水準は決して高いとはいえません。
民間各社の調査データを見ていくと、保育士の平均年収は300~350万円程度がボリュームゾーンと考えられ、現実的に、新人時代は正社員の手取り月収が10~15万円ほどにしかならない人もいるといわれます。
あまり高くない給料で働き続けていた人の場合、異業種に転職することで、たとえ未経験スタートであっても収入アップにつながるケースがあります。
どんな職場に移るかにもよりますが、その他の待遇面に関しても「異業種に転職したら保育士時代より良くなった」と話す人はいます。
閉鎖的な人間関係から解放される
保育園で勤務していると、毎日同じ顔触れの同僚や子ども、保護者たちと接することになり、業務中の新しい出会いはほとんどありません。
また、保育園は女性中心の職場のため、女性特有のやっかみや嫉妬、感情の起伏などに振り回されて疲弊してしまう人も多いです。
ですが、一歩外に出てみれば男女同じような割合で勤務している職場や、日々新しいお客様や関係者との出会いに恵まれる仕事はたくさんあります。
閉鎖的な職場環境から解放される点も、異業種に転職するメリットといえます。
ただし、どんな職場にも気が合わない人、嫌だなと感じる人は一定数いるものと考えておいたほうがよいでしょう。
体力的な負担が軽減できる
保育士は、1日中元気いっぱいの子どもの相手をしたり、業務量・残業が多くて体を休める時間がなかなか取れなかったりと、体力面でややハードです。
そのため、保育士の仕事は好きでも、年齢が上がるにつれて保育士を続けていくのがしんどいと考える人もいます。
異業種のなかにはデスクワークなどほとんど体を動かさない仕事もあるので、業界を選べば、転職によって体力的な負担は大きく減らせるでしょう。
保育士が異業種へ転職するデメリット
どんな仕事でも、良い面もあれば良くない面もあるものです。ここでは保育士が異業種へ転職するデメリットをご紹介します。
転職後に「理想とは違った…」とガッカリすることがないよう、事前にイメージを膨らませておくとよいでしょう。
子どもと触れ合う機会が減る
保育士になる人の多くは、もともと「子どもが好き」「子どもと触れ合える仕事がしたい」という強い思いを持っています。
たとえ体力的にきつかったり、精神的なストレスが大きかったりして保育士の仕事からは離れたいと思っても、「子どものことは変わらずに大好き」という人も多いです。
しかし、異業種の仕事のなかには、子どもとの関わりが皆無に等しいものもあります。
毎日長時間子どもと過ごしていた保育士が別の仕事をしてみると、子どもと接することができない虚しさ・寂しさを感じるかもしれません。
新しい業務・スキルを一から覚える必要がある
新しい業界・職種へ転職するとなれば、一から新しい業務やスキルを覚えて身につけていく必要があります。
その業界・会社特有のルールを学んだり、何もない状態から人間関係を築いていったりもしなくてはなりません。
各業界にはたいてい特有のルール・考え方のようなものもあるため、保育士時代には「当たり前」と思っていたことが通用しない場面もあるでしょう。
どんな仕事でも同じですが、いまの仕事を辞めて別の仕事をするのは決して楽なことではないため、強い覚悟や意思が求められます。
年齢が上がると転職が難しくなることも
一般的に、異業種や未経験職種への転職は、年齢が若いほうが有利といわれています。
仕事を覚えて一人前になるまでには時間がかかるため、採用する側はできるだけ若い人を優先的に採用して、長く戦力として活躍してもらいたいと考えるからです。
新しい仕事に関連するスキル・資格を持っていれば年齢はほとんど関係ない場合もありますが、未経験からの転職だと、できるだけ早く決断するに越したことはありません。
転職活動は想像以上に苦労する可能性もあると考えて、しっかりと準備をして臨むことが重要です。
保育士資格を持つ人におすすめの転職先【スキルや経験を生かせる仕事】
保育士からの転職先として、まず考えられるのが「保育の経験やスキルを生かせる仕事・職場」です。
保育士の資格を無駄にしたくない、子どもに深く関われる保育園以外の場所で働いてみたいなどの思いがある人は、以下のような職場を探してみるとよいでしょう。
以下では、それぞれについて詳しく紹介します。
児童福祉施設
児童福祉施設とは、児童福祉に関連する事業を展開する施設のことです。
国の児童福祉法にもとづく児童福祉施設は14種類存在し、たとえば妊産婦の出産援助を行う「助産施設」、乳児から幼児の療育などを行う「乳児院」、幼児の保育を手掛ける「保育所」などがあります。
このほか、保護者がいなかったり虐待を受けていたりする児童の養護を行う「児童養護施設」、さらに「知的障害児施設」や「肢体不自由児施設」など障害のある子どもの保護や指導などを行う施設など、さまざまな場があります。
このような施設では、保育士の資格を持つ人が積極的に採用されることがあります。
認定こども園
認定こども園とは「教育と保育」を融合させた施設のことで、簡単にいえば幼稚園と保育園が一体化した場です。
認定こども園で働く保育士は、通常、一般的な保育園と同じような保育業務に従事しますが、同時に「教育」の観点も持って子どもと接する機会が増えるため、新鮮な気持ちで業務に取り組めるでしょう。
なお、認定こども園には「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型」の4パターンがあり、「幼保連携型」の施設で勤務するには、保育士資格に加えて幼稚園教諭の免許まで求められることが多いです。
その他のタイプの認定こども園でも、満3歳以上児を担当する場合には幼稚園教諭と保育士資格の両方を所持していることが望ましいとされます。
とはいえ、期間限定で保育士資格のみでも働ける「特別経過措置」が実施されているため、興味がある人は詳しく調べてみるとよいでしょう。
学童保育施設
学童保育とは一般的に、放課後や長期休暇中、小学校1年生〜3年生の児童が過ごす施設のことです。
「放課後児童クラブ」や「学童クラブ」などとも呼ばれます。
学童保育は、自治体が運営元となる「公設公営」と、自治体が設立し、運営はNPOや民間企業などに委託する「公設民営」の2つのタイプに分かれます。
学童では「学童保育指導員」や「放課後児童支援員」と呼ばれる人が働いており、児童の遊びの手助けや宿題・勉強のサポートなどを行い、児童たちが安全に過ごせるように見守ります。
保育士の資格を持っていると、都道府県が実施する「放課後児童支援員」の認定研修を受講可能です。
「放課後児童支援員」の資格取得は必須ではありませんが、取得すると正規職員として採用される可能性が高まります。
企業内・病院内保育施設
企業内・病院内保育施設は、企業や病院の中に設置された保育施設です。
そこでは企業や病院に勤務する社員・職員の子どもを勤務中に預かり、その保育を行います。
子どもを持つ社員・職員が安心して働き続けられるように、福利厚生の一環として企業内・病院内保育施設を設置する事業所が増えてきています。
この保育施設は比較的小規模なことが多く、病院内の保育施設は24時間開園しているところもあります。
保育士としての資格が大きく役立ちますし、経験豊富な保育士も歓迎されやすいです。
ベビーシッター
ベビーシッターは、お客様の自宅へ出向いて、保護者の代わりに一時的に子どものお世話を行います。
ベビーシッターという職業に就くうえで資格は必要ありませんが、お客様の大切な子どもをお預かりする以上、保育士資格を持つ人が歓迎される傾向があります。
共働き家庭が増えた現代において、個別の保育ニーズに対応するベビーシッターの需要は増しています。
なお、保育に関するより専門的な知識を持っている人、幼児教育にまで携わる人は「ナニー」として働くこともあります。
保育士専門の人材会社
保育士専門の人材会社では、保育士として働きたい人と、保育士を採用したい事業所(保育園)のマッチングなどのサービスを提供しています。
保育士として就職・転職を目指す人のキャリアに関する相談にのり、その人たちが自分らしく、快適に働くためのサポートを行うことも大事な役割です。
こういった人材会社では「保育業界の内部をよく知っている」「保育士の気持ちがわかる」などの理由で、保育士経験がある人が歓迎されることがあります。
異業種や一般企業で保育士に人気・おすすめの転職先
保育士として働いてきた人のなかには、心機一転、保育とはまったく別の業界・職種に挑戦してみたいと考える人もいるでしょう。
ここでは、保育士から異業種への転職先として人気の業種・おすすめの仕事を紹介します。
一般企業(事務職)
一般企業における「事務職」の求人は全国各地で多く出ており、比較的安定した働き方を望みやすいこともあって、保育士からの転職先としても人気があります。
オフィスワークをやってみたい人には、おすすめの職種です。
ただし、待遇がよい大手企業の事務職の求人は倍率が高くなりがちで、未経験から正社員としての転職は簡単ではありません。
基本的なパソコン操作のスキルがあり、Officeソフトの使用にも慣れていれば有利になります。
より好条件で事務職に転職したいのであれば、事前に簿記やパソコン関係の資格を取っておくのも有効です。
接客・販売職
「接客・販売職」は、保育士として培った人当たりのよさ、コミュニケーション能力をそのまま生かしやすい仕事です。
接客・販売職の活躍の場としては、たとえば、以下のようなところが挙げられます。
- アパレル・雑貨などのショップ
- 飲食店
- ホテル
- アミューズメントパーク
キッズ用品を販売する店舗や写真館の受付スタッフなど、子どもと触れ合う機会が多い店舗では、保育士経験がある人が歓迎されやすいです。
接客・販売職は未経験者を積極的に受け入れるケースも多いため、比較的転職しやすいのも魅力といえます。
教育関連職
保育士から「幼児教室講師」や「塾講師」など、子どもの教育に携わる職種へ転職する人もいます。
教育関連職においても、年齢・発達段階に応じた子どもとの関わり方をきちんと身につけている保育士のニーズは一定数あります。
語学や情操教育、受験対策など専門的な知識を身につける必要はありますが、子どもの成長を支援したい人、教育業界への関心が強い人は、こうした分野への転職を目指してみるのもよいでしょう。
ピアノ演奏が得意であれば「ピアノ教室講師」を目指すことも可能です。
介護業界
介護業界は、保育業界と同じように人手不足が深刻です。
そのため、未経験者でも熱意があれば積極的に採用する事業所が多く、年齢がやや高めでも転職しやすいのがメリットといえます。
対象者は違っても、「人の心に寄り添って支援やお世話をする」という点において、保育士のスキルを十分に発揮できる職種です。
ただ、勤務先によっては待遇・給与面がよくなかったり、人間関係に悩む人がいたりと、保育園と同じようなストレスを感じやすい業界でもあります。
求人数が多いだけに、希望の勤務条件を明確にして転職先を探していくことが重要です。
IT・Web業界
保育業界とはまったく毛色が異なる業界にはなりますが、最近ではIT・Web業界の人気や注目度も高まっています。
「プログラマー」「システムエンジニア」「Webデザイナー」など多様な職種があり、市場の成長によって求人数が非常に増えているため、目指しがいのある業界といえます。
未経験から挑戦する人も増えていますし、スキルを習得すればフリーランスで働いたり、リモートワークがしやすかったりする点においても人気があります。
ITやWeb業界は学歴・経験不問で求人を出す企業もありますが、技術革新や移り変わりが速い業界のため、いずれの職種でも自主的に学ぶ姿勢と、スキルアップのための継続的な努力が欠かせません。
保育士が異業種・一般企業への転職を成功させるための3つのポイント
ここでは、保育士が異業種・一般企業へ転職するにあたって押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
新たな道へ前向きな気持ちで進むためにも、以下で取り上げる点については事前に考えておきましょう。
ポイント1.自己分析をし、得意なことやスキルを整理する
保育士が異業種への転職活動をする際には、まず十分な自己分析をしておくことが大切です。
具体的なポイントとして、以下のようなことについて深く考えてみましょう。
- 保育士を辞めて転職したい理由
- 自分の強み・弱み
- 将来どうなりたいか・どんな風に活躍したいか(キャリアプラン)
また、これまでとはまったく異なる仕事に挑戦したいのであれば、自分の新たな適性を見つけることも大事です。
保育士として培った能力で、他の仕事でも大きく生かせることがあるかもしれません。
たとえば、保育士の中には、いろいろな人と笑顔で明るくコミュニケーションをとるのが得意、多方面へ目配り気配りができるなどの強みを持つ人がいます。
こうした能力は接客業で生かせますし、一般企業の勤務でもよい評価をもらえる可能性が高いです。
また、リーダーや主任などを任されていた人であれば、リーダーシップや管理能力のスキルも身についているはずです。
保育士として身につけたスキルをいったん整理し、新しい仕事にどう役立てていけるかをイメージしましょう。
また、自身がこの先どのように成長してキャリアを築いていきたいのかも、なるべく具体的に考えることが重要です。
ポイント2.明確な志望動機を考える
未経験から異業種へキャリアチェンジする場合には「新たな環境で一から頑張りたい」という意思が十分に伝わるように、志望動機の検討や面接の練習は時間をかけて行っておきましょう。
そもそも保育士になるには、時間をかけて専門的な保育の勉強をし、資格を取得しなくてはなりません。
そんな専門職だからこそ、異業種の面接官の立場からすると「なぜ、この人はわざわざ保育士を辞めるのか?」「なぜ、新たに別業界で働きたいと思っているのか?」といった点が気になります。
その質問に対して明確な転職の理由を伝えることができなければ、「別にうちの会社でなくてもいいのでは?」と思われてしまい、あまりよい印象を残せません。
たとえ保育士の仕事が嫌になってしまった場合でも、前の職場の悪口や不満は志望動機に入れ込まないのがベターです。
志望先の事業内容や仕事内容まで詳しく調べて、その職場で自分がどうなりたいのか、どんな風に努力して力を発揮していきたいと考えているのかという前向きな気持ちを伝えられるようにしましょう。
ポイント3.転職サイト・エージェントの活用がおすすめ
「自己分析」や「志望動機」を考えるのが大変だと感じたら、転職活動の助けとなる「転職サイト」や「転職エージェント」などの転職サービスの活用してみましょう。
なかでも「キャリアアドバイザー」など担当者のサポート付きの転職エージェントを利用すれば、以下のようなサポートを受けられます。
- 希望条件に合う企業の紹介
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転職サービスの担当者は、たくさんの転職希望者に接している「転職のプロ」です。
転職活動に行き詰まってしまいそうなときにも、自身に合う求人紹介やフォローをしてもらえるため、挫折しにくいメリットがあります。
スムーズに転職活動を進めたい人、自分に合う転職先を効率的に探したい人などは、ぜひ利用することをおすすめします。
- ポイント1.自己分析をし、得意なことやスキルを整理する
- ポイント2.明確な志望動機を考える
- ポイント3.転職サイト・エージェントの活用がおすすめ
異業種・一般企業へ転職したい保育士におすすめの転職サイト・エージェント7選
保育士から、異業種や一般企業への転職を希望する方におすすめの転職サイトとエージェントを紹介します。
サービスによって特徴や強みが異なるので、ニーズに合うサービスにいくつか登録しておくのがおすすめです。
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保育士が異業種へ転職する際の志望動機や自己PRの考え方・職務経歴書の書き方
保育士から別の業界・仕事への転職活動をする際の採用試験では、ほぼ確実に「なぜ保育士を辞めてこの仕事をしたいのか?」と尋ねられます。
そこでどれだけ説得力のある答え方ができるかどうかが、合否に大きな影響を与えます。
ここでは、異業種転職を成功させるたための志望動機や自己PRの考え方、職務経歴書作成のポイントを紹介します。
志望動機のポイント
保育士が転職する際の志望動機では、基本的にネガティブなことは伝えないように心がけることが大切です。
「前の保育園は残業時間が長かった、給料が低かった」など、実際にはいろいろな思いがあるかもしれません。
でも、後ろ向きな理由や、逃げの気持ちで転職しようとしていると捉えられないように注意する必要があります。
新しい仕事に対する意欲や、これからどんな風に成長していきたいのかといった話題を中心に、企業側が「この人を採用したら頑張ってくれそう」と未来の姿をイメージできるような話を考えていきましょう。
自己PRのポイント
自己PRを考える際には、まず自分の強みやスキル、得意なことをまとめましょう。
そして転職に対する意欲・熱意を伝えることはもちろん大事ですが「自分を採用すると転職先にどんなメリットがあるか」の視点を持って考えていくのがポイントです。
求める人物像は企業によって異なるため、まずは志望先がどんな人材を求めているのかをよく研究し、その内容に沿うPRができるように作成していきましょう。
職務経歴書のポイント
職務経歴書は、これまでに自身がどんな仕事を、どのように取り組んでいたのかを相手に伝える大事な書類です。
勤務先の名称・在籍期間・配属先を書くだけでなく、主な担当業務や仕事をする上で心がけていたこと、具体的な成果などまで簡潔に記載すると効果的です。
取得資格・免許、得意分野・スキル、自己PRなどもあわせて記載しましょう。
決して長々と書く必要はありませんが、ただ単語を記載するだけでは熱意も伝わりづらく、どんな人なのかが想像しづらいです。
パッと見た限りでもわかりやすく、人柄が十分に伝わるような書類に仕上げるように心がけたいです。
- 志望動機のポイント:前職の悪口はNG、転職に対する前向きな気持ちを伝える
- 自己PRのポイント:転職先で自分がどう貢献できるかの視点をもつ
- 職務経歴書のポイント:経験やスキルは具体的に、人柄も伝わるように
保育士の異業種転職に関するよくある質問
これまでとはまったく違う業界や仕事を目指すにあたっては、さまざまな不安や疑問が付きものです。
ここでは、異業種転職を考えている保育士が抱えがちな質問をまとめました。
自分に向いている仕事がわからない場合はどうすればいい?
「保育士から別の業界・仕事に転職したい」とは思っても、自分にはどんな仕事が向いているのか、自分が何をしたいのかがハッキリわからない人がいます。
そんなときは、まず時間をかけて自己分析を行うことが大切です。
なぜ保育士を辞めようと決めたのかを思い返して、今後の理想の働き方や、好きなこと・挑戦してみたいこと、身につけたいスキルなどをじっくりと考えていきましょう。
ただし、自分一人で考えるのは難しい場合もあるため、転職エージェントのサポートを受けながら転職先を見つけていくのも有用です。
さまざまな業界の仕事を取り扱う総合系の転職エージェントのほか、保育士向けの転職エージェントでも、異業種転職を視野に入れた相談・サポートを受けられる場合があります。
プロのアドバイスを受けて気持ちを整理したり、適職診断を受けたりすることで、本当にやりたい仕事が見つける人もいます。
いきなり正社員で働くことに迷いがある場合の解決方法は?
「異業種・他職種へ転職したいけれど、いきなり正社員になるのはちょっと…」という人もいるでしょう。
そんな場合には、正社員ではなく、あえて派遣社員からスタートする方法を選択するのもひとつです。
派遣社員なら期限つきで働くことができるので、さまざまな仕事を経験しながら、じっくりと本当に自分に合う仕事や働き方を見つけることができます。
将来的には正社員になることを視野に入れながら、まずは派遣に強い転職サービスを活用しつつ転職活動をしてみるのもよいでしょう。
転職自体に不安がある場合はどう乗り越えるべき?
転職は人生の一大決心といえるイベントで、誰もが最初から前向きに取り組めるわけではありません。
とくに未知の世界に飛び込むとなれば、「転職に失敗したらどうしよう」「本当に理想の転職ができるのか」などと考えて不安になってしまうのも無理はないでしょう。
転職に漠然とした不安を感じる場合には、自分が「転職すること」のどの部分に不安な気持ちを感じるのかを考えてみてください。
人間関係か、給料など待遇面か、それともスキル面かなど、ぼんやりとした不安の正体がハッキリしてくると、どう対処すればいいかを考えやすくなります。
また、転職エージェントを利用すれば一人ひとりに担当者が付いてくれるので、不安なことはどんどん相談し、解消しながら転職活動を進めていきやすいです。
そういった点でも、異業種転職を考える場合には、エージェントを活用した転職活動はおすすめです。
まとめ
保育士から異業種や別の仕事への転職を実現させることは、決して不可能ではありません。
やりたいことに挑戦し、新たな環境でイキイキと働き、理想のキャリアを築いている元保育士もたくさんいます。
ただし、転職活動はやみくもに続けてもうまくいかないことが多いので、十分な自己分析や企業研究を行うなど、計画的に進めることが大事です。
必要に応じて転職サービスも活用し、プロのサポートを受けながら満足・納得のいく転職活動を行ってください。
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