漫画家のやりがい

自分の作品で人々に感動を与えられる

週刊連載などの娯楽系漫画家のやりがいは、やはり何といっても「自分の作品で人を感動させられる」「楽しませることができる」ということでしょう。

「感動」や「楽しさ」というものは、たとえば「いい洗濯機」や「いい自動車」などのように、直接人間の生活に役立つものではありません。

しかし、人間は感動や楽しさを求める生き物です。

それを届けることができるのが、娯楽系漫画家のやりがいだといえます。

読者の声がダイレクトに届く

魅力的な歌をうたう歌手に大勢のファンがついているように、素晴らしい作品を描く漫画を描くことができれば、どんどんファン(読者)が増えていきます。

そして、そのファンからの声を直接聞くことができるのも、漫画家のやりがいになります。

たとえば、漫画雑誌では定期的に読者アンケートを実施しており、「作品のどこが良かったか(あるいは悪かったか)」などの意見を募ります。

また、有名になれば、編集部に直接ファンレターが届く機会も多くなります。

ときには厳しい意見をもらうこともあるかもしれませんが、自分の描いたものを読んでくれる人がいるのは、漫画家にとって至上の喜びです。

それらすべてが励みとなり、また次の作品づくりに向かうことができるのです。

自分の世界観を表現できる

漫画家はまた、画家や音楽家と同じような「表現者」でもあります。

頭の中で描いているイメージを膨らませ、ストーリーにし、大好きな絵で表現できること。さらに、それを仕事として生きていけるのは、本当に幸せなことだといえます。

もちろん、表現者であるからこそ「生みの苦しみ」を味わう機会も多々あります。ネタを考える毎日にで、つらい気持ちになることもあるかもしれません。

しかし、苦しみがあるからこそ、それを形にできたときの喜びは何物にも代えがたいものとなります。

書籍の漫画家のやりがい

書籍の漫画家のやりがいは、「自分の漫画が、人の生活の改善に役立つ」ということです。

そもそも、書籍というのは、人の生活の改善のために生み出されています。受験勉強をより効率的に行うためとか、体の気になる症状を克服するためとか、そういう目的で出版されています。

しかし、文字を補足するために、あるいは表現の幅をより広げるために、漫画が登場します。

それによって読者はより早く内容を理解でき、より早く、彼らの悩みが改善されます。娯楽系漫画に比べ「直接的に」人々の生活を改善できるのが、書籍の漫画家のやりがいになります。

広告漫画家のやりがい

企業の広告漫画を描く漫画家の場合、娯楽系漫画や書籍の漫画に比べ、さらに裏方になります。しかし、裏方ならではの喜びもたくさんあります。

芸術性に優れた漫画家は、基本的に娯楽系や書籍に流れます。広告漫画の世界では、芸術面でのクオリティがまだ一歩劣る、というのが現実です。

しかし、そんな中にセンスのある漫画家が現れれば、受け取る消費者にとっても、業界の人々にとっても斬新なものとなります。

そのため、優れた漫画家を採用している企業広告は、しばしば広告手法を特集する雑誌や新聞の記事などで取り上げられます。

その際も漫画家の名前は基本的に出ませんが、それでもそうした漫画界以外の業界に影響を与えられるということは、広告漫画家のやりがいといえるでしょう。