漫画家の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
漫画家になるための特別な試験はありません。漫画家は、基本的にフリーランスとして活動します。
本記事では、漫画家の業務内容からその役割、仕事の流れなどを紹介します。
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漫画家の仕事とは
漫画を制作する
漫画家は、出版社などから依頼を受け漫画を制作する仕事です。
単に絵を描くだけが仕事ではありません。
まずは「プロット」とよばれる話の構想をまとめ、小回りやせりふを考え漫画の元となる「ネーム(絵コンテ)」を作ります。
その後、下描きやペン入れを行い、ベタ塗りやトーン処理などの仕上げ作業をして、ようやく原稿を完成させます。
漫画を作成するために必要なもの
原稿用紙
漫画専用の原稿用紙を使用するのが一般的です。
漫画専用用紙はトンボ・タチキリなど、印刷範囲の目印がついているため、実際に絵を描く際に便利なだけでなく、入稿後にミスが起こりにくいというメリットがあります。
ケント紙など厚手の紙を使用する人もいます。
筆記具
下書き・ペン入れの際に使用します。
鉛筆はペン入れ後に消しゴムで消しますので、消しやすいようにやわらかめのBや2Bを使う方が多いです。
コピック・マルチライナーなどを使用する人や、人物や背景など描く物に合わせて使い分けている人もいます。
インク・ホワイト
つけペンを使用する際にはインクは必需品です。
種類はさまざまあり、自分の使いやすいものを見つけて使用している人が多いようです。
ホワイトは、失敗した箇所の修正や髪のつや、光を出したい部分に使います。
スクリーントーン
模様の描かれたシールのようなもので、カッターで使いたいところに合わせて切り、貼り付けます。
これによって、陰影や人物の表情、背景の模様などを表現します。
定規
枠線や集中線などを描く際に使用します。
直線定規や三角定規のほか、曲線をきれいに描くための雲形定規、製図用テンプレートなどがあります。
スキャナー
デジタルで作業する人には必須です。
手間と費用のかかるトーン貼り・ベタ塗り・着色の工程からデジタルソフトを使用する人が多く、スキャナーで読み込んだ原稿をパソコンで整えます。
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漫画家の業務の内容
週刊誌・月刊誌の漫画家の業務内容
週刊誌・月刊誌で連載されている漫画家は、ストーリーのネタを探し、編集者と打ち合わせをしながらアイデアを固めていきます。
物語のアイデアを出し、プロットとよばれるあらすじをまとめ、ネームとよばれる下書きをして、実際の原稿を作り上げていきますが、短いスパンでこれを繰り返さなくてはならないため非常にタイトなスケジュールで働かなくてはなりません。
また、漫画の人気や面白さが雑誌の売り上げに直結するため、人気のある漫画家や実力があると認められた漫画家でなければ難しいのが現状です。
とりわけ人気雑誌の連載の仕事はとてもハードで、多くの依頼が舞い込むようになると、アシスタントを雇って作業を分担しながら仕事を進めています。
週刊誌・月刊誌の漫画家になるには
最もポピュラーな方法は、雑誌が主催している新人賞に応募する方法です。
たとえ賞を受賞できなかったとしても、実力が認められればデビューまで育ててもらえる可能性があります。
そのほかには、漫画雑誌の編集部に持ち込みをしたり、雑誌で連載している漫画家のアシスタントになったりするなどの方法もあります。
4コマ漫画家
4コマ漫画とは?
4コマ漫画は、4つのコマに絵を配置し「起承転結」をもとにした古典的な漫画です。
新聞や雑誌に掲載されることが多く、一般的なストーリー漫画に比べるとページ数は少ないですが、人気が出ると長期連載されることもあります。
4コマ漫画のジャンル
4コマ漫画には多くのジャンルがあります。
新聞に掲載されているようなほのぼのとした4コマもあれば、社会を風刺したもの、「サザエさん」のようにストーリーのあるものなど、内容はさまざまです。
4コマ漫画家になるには
経験のない人が4コマ漫画を描くことは非常に難しいです。
まずは4コマのコマ内に絵を描くことに慣れることから始めるといいでしょう。
4コマのマスの中での絵や吹き出しの配置がつまめるようになったら、ネタやアイデアを出していきます。
4コマ漫画は雑誌連載などの漫画に比べると、画力はあまり問われずネタの面白さが重要になります。
ネタの面白さの源となるのは、豊富な知識と豊かな発想力であるため、常日頃から色々なものに対してアンテナを張るようにしましょう。
書籍の漫画家の業務内容
一般に漫画家として連想されるのは雑誌連載の漫画家ですが、書籍ジャンルで活躍する漫画家も大勢います。
書籍漫画を作る場合、雑誌連載のように毎週毎月締め切りに追われ続けることはありません。
印刷や出版などのスケジュールが確定する後半までは、週刊連載に比べると割りと余裕のあるスケジュールで仕事が進みます。
内容は児童向けの学習漫画が多く、画力や構成力のほかに歴史や科学、文学などの知識が求められます。
企業広告漫画家の業務内容
企業の広告といえば、写真やイラストを使って表現されるものが一般的でしたが、近年はそれらに加え、漫画を使用することも増えてきています。
企業広告の場合、漫画を使って「何を伝えたいのか」「誰にアピールしたいのか」などを理解していなくてはなりません。
そのため、この分野で活躍する漫画家の仕事は、クライアント企業との綿密な打ち合わせを行い、その企業や商品の特徴について深く理解するところからスタートします。
ただ絵を使って自由に表現するだけでなく、ビジネスに対する嗅覚やヒアリング力なども必要になってきます。
企業広告の漫画のジャンル
企業広告の漫画の場合、1コマ、4コマ、ストーリー形式などさまざまなジャンルがあります。
商品の広告をする場合、その商品が一番伝えたいことをしっかりと踏まえてネタや絵を考える必要があります。
どんなにうまい絵や面白いネタでも、商品のメッセージと一致していなければ意味がありません。
そのため、娯楽誌の漫画よりもサービス精神やビジネス感覚が問われる分野といっていいでしょう。
企業広告の漫画家になるには
企業の漫画を受注する方法には、イラストからチャンスを広げる方法があります。
広告に漫画を使うことに消極的な企業もありますが、イラストの場合は使用に抵抗を持つ企業はほとんどありません。
まずは公式サイトやチラシなどの広告イラストの仕事をして、そこでつながった企業から声を掛けてもらうことが多いようです。
また、そうした広告漫画制作を手掛ける代理店に登録するのもメジャーな手段のひとつです。
学習漫画の漫画家
学習漫画とは?
学習漫画とは、歴史や伝記、経済やテクノロジーなどの学習内容を漫画にしたものです。
文章よりもわかりやすく、子どもでも理解しやすいことから、児童向けの出版物がメインとなりますが、近年は大人向けの実用書でも漫画が多く取り入れられています。
近年、日本の学習漫画は世界で評価が高まっています。
海外の漫画は、日本のように大人向けのものが少なく内容も勧善懲悪が中心なので、学習漫画のような複雑な内容の漫画が描きにくいといわれています。
そうした中で、日本の学習漫画のノウハウは注目を集めており、今後海外でもますます活躍のチャンスが増えていくと考えていいでしょう。
学習漫画のジャンル
漫画のスタイルは千差万別で、ストーリー漫画のような長いコマ割りの時もあれば、4コマや1コマのときもあります。
さらに変わったケースでは、絵ではなく写真を用いて漫画にすることも要求されることもあり、その書籍の内容やコンセプトによって、表現方法は実に多彩になります。
学習漫画家になるには
学習漫画を描くには、漫画の技術だけでなく知識も必要です。
たとえば歴史の漫画を描くなら、その歴史を自分でもある程度勉強する必要があります。
ただ「漫画が好き」というだけでなく、必要に応じて必抵抗なく知識を仕入れることができる人材が学習漫画の漫画家に向いているといえます。
Web漫画家
WEB漫画とは
インターネット上で公開される漫画のことで、オンラインコミックやデジタルコミックとも呼ばれます。
アマチュアでも簡単に作品を発表できることから、多くのWEB漫画が公開されています。
Web漫画家になるには
Web漫画家になるには、まずインターネット上で作品を公開するところから始まります。
公開しただけでは多くの人に見てもらえないため、イラストや漫画のコミュニケーションサイトを利用したり、SNSで宣伝したりします。
人気が出れば出版社から声を掛けられ書籍化されたりスポンサーがついたりすることもあり、WEB漫画家から本格的に漫画家としてデビューする人も増えてきています。
漫画家の勤務先の種類
漫画家は、基本的にフリーランスとして活動します。
雑誌等の出版社と契約し、漫画の内容やページ数、原稿料などを編集者と相談しながら仕事を進めていきます。
漫画の仕事だけでは生計を立てられず、兼業をしたりアルバイトをしたりしながら漫画家活動をしている人も少なくありません。
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漫画家の仕事の流れ
基本的な仕事の流れ
漫画家の仕事の流れは、以下のようになります。
- 漫画作成の依頼を受ける
- ネーム(ラフ)を編集者に送る
- 編集者からの指示でネーム(ラフ)を修正する
- 本原稿を作成する
- 編集者からの指示で本原稿を修正する
- 最終チェックをし納品する
この流れは、雑誌連載の漫画家でも、書籍専門、広告漫画専門などでも共通です。
娯楽系の漫画家(雑誌連載など)の仕事の流れ
雑誌連載を持つ漫画家は、自分自身で原作も絵も手掛けることがほとんどです。
- シナリオがわかるネーム(ラフ)を担当編集者に見せる
- シナリオやコマ割りなど細かい点まで編集者とじっくり議論し、修正する
- 本原稿に取り掛かる
- 鉛筆で下書き
- ペン入れ
- 本原稿が終わり編集者のチェックを受ける
- OKが出れば、納品完了
ペン入れやベタ(黒の部分を塗りつぶす作業)やトーン貼り、背景を描く作業は、アシスタントが手がけることもあります。
書籍の漫画家の仕事の流れ
書籍の漫画家は、児童向け学習漫画などで活躍する漫画家です。
この場合も、仕事の大まかな流れは雑誌連載と同じですが、異なる点はほとんどの場合アシスタントがおらず1人での作業となること、またデジタルでの作業が多いことです。
書籍を作成する場合は、雑誌連載に比べて出版社からの修正指示が多いため、デジタルで原稿をつくるほうが修正しやすいというメリットがあります。
漫画家と関連した職業
漫画家とともに漫画を作り上げていくのは、出版社に勤める編集者です。
編集者はいわば漫画づくりのパートナーともいえ、漫画家に対して以下のようなさまざまなアドバイスを行います。
- ストーリーやキャラクター等の構想
- 原稿の描き方
- 資料収集
など
漫画家と違い絵のスキルは求められませんが、漫画の原稿に対してアドバイスや修正をする立場のため、漫画が好きなだけでなく漫画に対する専門知識を求められます。
漫画家の仕事内容のまとめ
漫画家は、出版社などから依頼を受け漫画を制作する仕事です。
週刊誌で連載されている漫画家は、編集者と打ち合わせをしながらアイデアを固め、絵を入れて原稿を仕上げる作業を毎週繰り返します。
一般に漫画家として連想されるのは雑誌連載の漫画家ですが、書籍ジャンルで活躍する漫画家も大勢います。
内容は児童向けの学習漫画が多く、画力や構成力のほかに歴史や科学、文学などの知識が求められます。
企業広告としての漫画を描くこともあります。この場合はただ絵を使って自由に表現するだけでなく、ビジネスに対する嗅覚やヒアリング力なども必要です。
漫画家の仕事は漫画を書くだけではない
漫画家は漫画を書くだけでなく、編集者とのやりとり、デジタルツールの活用など、多くのことをこなさなければいけません。
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