漫画家のつらいこと、苦労、大変さ

机に向かい、絵を描き続ける苦労

漫画家のつらいこととして第一に挙げられるのは、「机に向かい、絵を描き続ける苦労」です。

子どもに「机に向かいなさい!」と言ってもいやがるように、人間は基本的に、ずっと同じ体勢で何かをしているというのが苦手です。

もちろん、それも個人差があり、中にはそうした生活の方が楽という人もいるのですが、それは漫画家に向いているといえる人です。

漫画家は、一人きりになって自分の頭の中の世界で生きる時間が多くなります。仕事に集中していると、丸1日誰とも会話をしないということもあります。

ですから、とにかく人と話すことが大好きだったり、外で刺激を受けていないとつまらないと感じてしまうような人は、漫画家の生活に苦痛を感じることもあるかもしれません。

ちなみに、週刊連載の人気漫画家さんは、インタビューで「漫画家に向いている人の条件は?」と聞かれて「外に出ない生活が苦にならない人」と答えていたことがあるほどです。

ネタを考える苦労

机に向かって絵を描き続けるのは、もうシナリオやネームなどのネタが決まっている段階です。そこに辿り着くまでの工程は、漫画家が最も頭を悩ませる部分のひとつです。

なぜなら、ネタは絵よりも重要になるからです。

漫画史に残るようなヒット作でも、「絵はあまり上手くない」とか「まるで下書きみたいなラフな絵」といわれるものは多くあります。

それでも、人々に賞賛されるのは、ストーリー作りが抜群に上手であったり、魅力的なキャラクターが登場したりするからです。

これらのヒットを見てもわかるように、漫画においてネタというのは絵以上に重要なのです。

とはいえ、ネタを考えるのにも大変な苦労があります。毎日、ネタのことで頭がいっぱいになり、この段階でノイローゼになってしまう漫画家も少なくはありません。

仕事全般に関する苦労

上記で挙げたことは、漫画家特有の苦労といえるでしょう。しかしながら、他の職業でも実感するであろうな苦労もやはりついてまわります。

たとえば、娯楽誌の連載で人気作家になればアシスタントを雇うことになるでしょう。

その場合、彼らの給料を管理したり、チームワークの向上を図ったりといった、本来の漫画家の仕事とはまったく違うこともしなくてはいけません。

漫画家になるような人は、もともと一人で何かをするのが得意なタイプが多く、「人とのコミュニケーション」を重視することが不得手なケースも多々見られます。

そのため、上に挙げたような苦労よりも、むしろこちらの方が大変、という風に話す人もいます。

そのほか、編集者や関係スタッフといった業界の中での付き合いなど、売れたら売れたでまた新たな苦労があります。