テレビディレクターの求人状況・就職先の探し方
テレビディレクターの就職先にはどんなところがある?
テレビディレクターになるには、どんな就職先があるのでしょうか。
現在活躍しているディレクターのほとんどは、テレビ局、もしくは、テレビ番組制作会社やプロダクションに就職しています。
それぞれの就職先について詳しく見てみましょう。
テレビ局
テレビ局というのは、誰もがよく知っている民放のキー局やローカル局、公共放送のNHKのことを指します。
採用の際はアナウンサーや記者、テレビディレクターと職種別の採用を行っていることもありますが、局によっては職種を決めずに採用して入社後に配属が決まることもあります。
また、総合職として働く場合はディレクターから営業や広報などの仕事に異動することもあります。
新卒採用がメインではありますが、経験者をターゲットにした中途採用を行っていることもあります。
ただし、いずれの場合も採用人数は非常に少ないことで有名です。
番組制作会社・プロダクション
番組制作会社やプロダクションは、テレビ局から発注を受けて番組を作っている企業です。
就職後、まずはアシスタントディレクター(AD)として、番組制作の経験を積みます。
人によって異なりますが、その後、平均的には3年から5年でディレクターになり、番組内コーナーや番組の演出を始めます。
採用活動は年中通して行っていることが多く、熱意さえあれば未経験者や転職希望者でも採用されることがあります。
フリーランス
現場には、フリーランスのディレクターもたくさんいます。
たいていの場合、彼らはテレビ局や制作会社に就職した後、会社から独立しているのです。
常にスタッフ不足の制作会社では、フリーのディレクターをいつも探しています。
仕事に困ることはそうはないでしょう。
しかしながら、無論、ディレクターにしっかりとした演出能力・企画力がなければ仕事が入ってくることはありません。
また、懇意にするプロデューサーなどがいなければ、仕事を紹介してくれることもありません。
フリーのディレクターとして仕事を獲得するためには、技術・企画力、さらには、コネクションが必要なのです。
20代で正社員への就職・転職
テレビディレクターの求人の状況
テレビ番組表を見ても分かるように、地上波・CS・ケーブルテレビ・ケータイ端末テレビなど、数年前に比べて、格段にテレビ番組数は増えています。
ただでさえ、スタッフの数が足りていないテレビ業界は、今後人材不足に拍車がかかるでしょう。
つまり、テレビディレクターになろうと思えば、今まで以上になりやすい時代に入っているということができます。
また、ディレクターを目指すには、まずアシスタントディレクター(AD)から業務にあたるのが業界の常です。
テレビ局やテレビ番組制作会社は、常にADを募集している会社がほとんどです。
極端なことをいえば、誰でもなれるのがADという仕事です。
しかしながら、体力や気力が続かず、すぐに辞めてしまう者も多いのです。
ですから、テレビ業界は、比較的入りやすい世界と考えてもよいでしょう。
テレビディレクターの就職先の選び方
待遇やキャリアで選ぶ
テレビディレクターの就職先の選び方としては、まずは待遇やキャリアを基準に選ぶ方法があります。
この場合、第一の選択肢となるのはテレビ局の正社員でしょう。
テレビ朝日やフジテレビなどの民放のキー局、キー局の系列であるローカル局、あるいは公共放送であるNHKに正規雇用されると、待遇としては最も手厚いといわれています。
一般的な会社員よりも高給となるうえに、福利厚生も充実しています。
また、実力さえあれば、将来的にはデスクを経てプロデューサーにキャリアアップすることもできるでしょう。
こうした未来を思い描くのであれば、テレビ局への就職にチャレンジするのがおススメです。
ただし、テレビ局の採用試験は非常に狭き門であることで知られています。
新卒採用ではディレクターは数人から数十人しか採用しないことが多いので、試験に臨むのであれば徹底的に対策を練る必要があります。
好きな番組で選ぶ
実際には、テレビディレクターを目指す人の多くが、テレビ局ではなくて、番組制作会社やプロダクションに就職することになります。
どの会社を選ぶのか迷ったときは、自分が好きな番組を作っている会社を選ぶとよいでしょう。
バラエティ番組、スポーツ中継、ドキュメンタリー番組、アニメ…。
会社によって、得意とする分野や手掛けている番組は異なります。
将来的には自分がその番組を作るかもしれないわけですから、普段から見ている番組や好きな番組を作っている会社を選んでおくと安心です。
採用試験の際にも、好きな番組や作りたい番組についてアピールしやすくなります。
20代で正社員への就職・転職
テレビディレクターの志望動機・面接
テレビディレクターの採用試験では、主に書類審査と面接が行われます。
書類審査では経歴や志望動機などを書くことになるので、自分のテレビ番組への情熱やどんな仕事をしたいかをしっかりアピールするとよいでしょう。
また、面接では、自己PRや昨今のマスメディアに対する意見、テレビにこれからどのようなことが求められるかを尋ねられることがあります。
インターネットの発展とともにテレビの視聴率が下がっている今の世の中で、多くの人にテレビを見てもらうためにはどうすればよいのか。
こうした視点から自分の意見を述べられるようにしておくとよいでしょう。
また、面接では「ハードな仕事だけど頑張れるかどうか」を問われることもあります。
離職率が高い業界なので、気力や体力のある人材を求めている企業が多いのです。
面接では自分の熱意やタフさをしっかりアピールするとよいでしょう。
就職先はどのように探したらいい?
テレビディレクターの就職先は、どのように探せばよいのでしょうか。
まず、新卒の学生の場合は、企業の合同説明会やマスコミ希望者に対する講座などに積極的に参加すると、情報を収集しやすいといわれています。
一部のテレビ局では大学生向けのインターンシップを行っていたりアルバイトを募集していたりすることがあるので、早い段階から行動しておくとよいでしょう。
転職でテレビディレクターを目指している社会人の場合は、大手転職サイトのマスコミ業界のページを見てみると求人募集が見つかるでしょう。
番組制作会社やプロダクションのアシスタントディレクターの求人はたくさん出ています。
誰かが辞めたら次の誰かを雇うという世界なので、希望に合う業務内容や待遇の求人票が出てくるまで、小まめに求人情報をチェックしてみましょう。