トレーダーの勤務時間、休日
トレーダーの勤務時間
銀行や証券会社に勤めるトレーダーの場合、勤務時間は一般的な会社員と大きくは変わりませんが、朝は自主的に7時半ごろまでに出社する人が多いようです。
トレーダーの朝が早い理由は、国内市場では朝9時から取引が開始されるため、それまでに社内のアナリストやディーラーたちとマーケット動向を踏まえて、当日の執行方針を決定する必要があるためです。
日本が深夜の時間帯にも、時差の関係で海外マーケットは動き続けています。
ですから、早朝のうちに海外マーケットや経済情勢の変化に関して、しっかりと情報収集しておく必要があるのです。
トレーダーの1日は、経済ニュースや新聞を読んで、マーケットに影響のある情報をチェックするところから始まります。
仕事が終わる時間に関しては、だいたい17時~18時となっているようです。
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トレーダーの休日
トレーダーの休日は、完全週休2日制(土・日)に加えて、祝日となっていることがほとんどです。
基本的に日本の株式市場は土日祝日動かないため、トレーダーも「カレンダー通り」に休むことができます。
ただし、株式市場はお盆なども、土日祝日を除いて動き続けているので、世間が連休をとっていたとしても平日は出勤しなければいけません。
しかし、金融機関では有給休暇取得に積極的な会社が多く、繁忙期でなければ比較的有給休暇が取りやすい環境にありますし、夏休みとして5日連続休みが取れる企業も多いです。
トレーダーの残業時間
注文が立て込んだ日や、お客さまからの問い合わせが多かった日などは、事務処理が増えて残業になることもあります。
しかし、勤務時間中は神経が張りつめているため、できるだけ効率的に仕事を終わらせる雰囲気となっており、そこまで残業が多いわけではありません。
ただし、トレーダーたちは帰宅後も経済ニュースを欠かさずチェックして、世界マーケットの動きをチェックする必要があり、海外の相場が大きく動いた日などは仕事後も仕事気分が抜けきらないこともあります。
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トレーダーに夜勤はある?
日本株を取り扱うトレーダーは日本時間の昼しか日本株は動かないので夜勤はありませんが、為替や外国株を取り扱う場合、日本が夜の時間もマーケットは動いているので、夜勤として働くこともあります。
とくに為替を取り扱う場合は月~金曜日までは24時間動き続けるので、24時間3交代制で順番に夜勤勤務をすることが多いようです。
週によって働く時間帯が変わるので、体調管理に気をつける必要があります。
トレーダーは忙しい? 激務?
トレーダーの仕事は、日本株のマーケットが動く9時~15時の間が勝負となるため、そこに集中して働くことになります。
この間はマーケットの動きに注視する必要があり、大変忙しくなりますし、相当な集中力も必要なので、短時間でも激務と感じる人もいます。
マーケットが閉まった後は、事務処理などをしますが、翌日のマーケットの動きは夜の海外マーケットが動いてからではないと予想できないため、仕事が終われば帰宅することができ、深夜まで働くようなことは滅多にありません。
ただし、海外マーケットに関わる業務を担当する場合は、夜間も含めて不規則な時間帯で働かなくてはならない場合があります。
トレーダーの休日の過ごし方
トレーダーの仕事は非常に頭を使う仕事なので、休日はリフレッシュするために家族で出かけたり、趣味に没頭したりする人が多いです。
しかし、世界中のニュースで金融マーケットは動くので、休みの日も欠かさず世界の情報を収集する必要があります。
そのため、休日でも海外で何か大きな事件があれば、株の動きの予想をしたり、どの株を進めるべきかなどを考えたりすることになります。
また、証券アナリストの資格をまだ取っていない人は、資格取得のための勉強をするなど、自分のスキルアップに余念がありません。