歯科技工士の勤務時間・休日

歯科技工士の勤務時間

納期に追われて仕事をすることが多い

一般的に、歯科技工士は勤務先の歯科技工所での就業時間に合わせて仕事をします。

提携している歯科クリニックや病院などとのやり取りも発生するため、通常朝から18時ごろまでの一般的な就業時間であるケースが多いといえます。

歯科クリニックや口腔外科で歯科医師が患者さんの歯を削るなどの治療をしたあと、歯の型を取った歯型模型が歯科技工所へ送られてきます。

歯科技工士は、その歯型をもとにして削られた後の歯にきれいに詰め物や被せ物、入れ歯などがおさまるよう、素材となる金属やセラミックなどを専用器具を用いて加工・製作し、完成したら発注元の歯科医院へ納品します。

その製作物は患者さんの次の治療スケジュールに合わせてあらかじめ納期が決まっていることが多いため、製作が重なった場合には納期に間に合わせるために残業などが続いたり、長時間労働になってしまうことが少なくありません。

歯科技工士は忙しい?激務?

厚生労働省の平成30年度の賃金構造基本統計調査によれば、歯科技工士の平均年齢40.3歳で勤続年数10年とした場合の平均的な労働時間は月間173時間、超過時間である残業は月間10時間程度となっています。

一方、平成25年度の賃金構造基本統計調査によれば、歯科技工士の平均年齢36.7歳で勤続年数10年とした場合の平均的な労働時間は月間178時間、超過時間である残業は月間19時間程度となっており、現在、就業環境は若干ではありますが改善されているとみることができます。

しかしながら、これはあくまでアンケート上の結果であり、歯科技工士の勤務時間の実態は依然として厳しいものとなっているケースも少なくありません。

病院や歯科医院からの依頼に合わせて注文の納品日に合わせなければならないことは変わらないため、時間外であっても長時間残業をしなければならないことも多いからです。

とくに歯科医師からの信頼が厚い、繁盛している歯科技工所であればあるほど急ぎの仕事も多くなり勤務時間が長めになる傾向が強いようです。

なかには残業時間が100時間を超えるようなところもあるようです。

歯科技工士の休日

歯科技工所などで働く歯科技工士の場合、基本的には休日はしっかりと取れるようになっています。

しかしながら納期や仕事の量次第によっては、残業や休日出勤で対応しなければならない場合もあることは否めません。

また、独立開業して歯科技工所を持ち社員を雇った経営者でもある歯科技工士であっても自分自身も技術者として作業にあたることも多く、なおのこと休みがなくなるといったケースも多いようです。

日本歯科技工士連盟の資料によると、歯科技工所のうち週休2日制(完全週休2日制または週休2日制)を導入しているのは全体の40%にも満たない一方、週休一日制が続いている事業所も4分の1ほど存在しています。

また、歯科医院は水曜日や木曜日が休みであったり土曜日は半日診療だったりするため、歯科技工所も提携先の歯科医院やクリニック、病院などに合わせて休日をシフト制にしたり休みを振り替えたりして対応しています。

朝も早出が多かったり夜も遅くなったりと労働時間の面では大変です。

コツコツと作業することが苦でない人でないと、歯科技工士として働くことは厳しいかもしれません。

歯科技工士の1日のスケジュール・生活スタイル