青年海外協力隊のやりがい・楽しさ・魅力
青年海外協力隊のやりがい・楽しさ
発展途上国の力になれる
青年海外協力隊員に期待されているのは、日本で培った技術や知識を海外に伝える役割です。
身分としてはボランティアのため、現場での決定権や裁量に限界があり、したいことと現実の板ばさみで悩むこともあるでしょう。
しかし、隊員がその地域に派遣されたことで、それまで現地ではできなかったことができるようになり、日本と派遣地域との繋がりが深まるのは間違いありません。
自分の力で世界の困っている人や課題を解決する手助けができることは、生きる喜びにもつながります。
現地の同僚・住民との交流
隊員が派遣先の地域に貢献するのと同様に、派遣先の同僚や住民も、隊員に大きな変化をもたらしてくれるでしょう。
活動の最初は、現地の言葉が満足にできない隊員もいます。
そんななかで懸命に同僚とコミュニケーションをとり、仕事をすることで、日本では気付かなかった自分自身の強さや滞在的能力を自覚する人も多いことでしょう。
また、地域コミュニティに入って活動する職種では、地域住民の温かさ、優しさに触れて感動した、と話す隊員も多くいます。
ビジネスでも観光でもなく、国際貢献として地域に入りこむからこそ、住民からの信頼を得て地域に溶け込めるのは、青年海外協力隊員ならではの醍醐味です。
帰国後の新しいキャリアにもつながる
青年海外協力隊に参加すれば、派遣先で得た経験を、その後の自分の人生に生かすことができます。
青年海外協力隊での経験は、派遣者本人が応募前に考えていた以上に充実した、大きなものになるようです。
帰国後の進路は、民間への就職のほか、公務員としての就職、進学、起業などさまざまです。
派遣先での経験を生かし、さらなるキャリアアップにつなげる人も多くいますし、現地で自分自身を見つめなおして本当にやりたいことを見つけ出し、新しい道へと挑戦していく人もいます。
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青年海外協力隊の魅力
しっかりとした訓練を受けてから派遣される
JICAの海外協力隊に合格すると、まずは70日間、合宿制の訓練を受けて、任国での活動に必要な知識や技能を学ぶことになります。
語学はもちろん、テロなどを想定した安全管理、国際理解、地域実践など、さまざまな訓練を通して、青年海外協力隊としてきちんと活躍できる基礎的な力を身につけることが可能です。
JICAの訓練では、これまでの生活では得られなかった知識・技術を身につけられますし、新しい仲間もできるでしょう。
しっかりとした訓練を受けてから派遣先で働けることは、隊員にとっては大きな安心材料になるはずです。
手当の支給がある
青年海外協力隊はボランティアであるため、一般的な会社でもらうような「給料」は支払われません。
しかし、派遣前訓練中や派遣中には、必要な経費に役立てられる「手当」が支給されますので、まったくお金が入らないわけではありません。
また、活動期間を満了すると、帰国時にも一括支払いで手当金がもらえます。
派遣先の住居は、受入国政府や配属団体が提供してくれるかJICAが確保してくれるため、自分でイチから家を探す必要はありません。
決して豊かな暮らしはできなくても、やりがいをもって国際協力をしながら健康かつ安全に過ごせるサポートがあることも、青年海外協力隊の魅力です。