青年海外協力隊に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
青年海外協力隊に向いている性格・適性
環境に適応できる人
いくらグローバル化が進んでいるとはいっても、海外で2年間暮らすのは大変なことです。
とくに青年海外協力隊の派遣先のほとんどは発展途上国のため、日本よりも衛生環境が悪いことがほとんどです。
国によってはトイレが水洗でないとか、シャワーがお湯ではないこともあります。
また、途上国でも地方になれば、インターネット環境は整っていない可能性が高いです。
そういった不便に耐えられる人、むしろそういった普段では体験できない環境を楽しめる人が、協力隊員に向いているといえます。
現地の人々の価値観を尊重できる
発展途上国での活動は、何事も計画通りに行かないのが当たり前です。
一緒に働く職場の人たちも、勤勉でまじめな日本人から見ると「必要以上にリラックスしすぎている」「怠けている」ように見えることが多いでしょう。
仕事上の待ち合わせに相手が大幅に遅れてくる、最悪の場合待ち合わせに来ない、というハプニングも日常茶飯事のようです。
こういうときにイライラしてしまう人は、派遣先で過ごすのが次第に苦痛になってしまう可能性があります。
日本のきっちりとした価値観を現地に持ち込みすぎない人が、青年海外協力隊員に向いているでしょう。
自己管理がきちんとできる
青年海外協力隊の派遣中は、「自分の身は自分で守る」意識が欠かせません。
もちろん、派遣先ではJICAのサポートもありますし、現地スタッフもフォローしてくれます。
とはいえ、国によってはテロや犯罪も多く発生し、日本ではあまりない危険にさらされることも考えられます。
自己管理がしっかりとできていないと、思わぬ危険に巻き込まれるかもしれませんので注意が必要です。
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青年海外協力隊に必要なスキル・能力
語学力は少しでも向上させることが重要
青年海外協力隊の応募時に求められる英語力は、中学校卒業レベル程度です。
決して高い語学力が必要なわけではありませんが、実際に派遣国が決まると英語をさらに学ぶ必要がありますし、その国の言語まで学習する必要があります。
場合によっては公用語と、実際に派遣地方で使われている方言の2ヶ国語を学ぶ必要も出てきます。
派遣前には合宿での訓練が行われますので、すべて独学する必要はありません。
しかし、他言語を楽しんで学び、向上させていきたいという強い意志がないと、実際の生活で自分が苦労してしまいます。
異なる価値観の人と積極的にコミュニケーションすること
青年海外協力隊での派遣中は、現地の人々やスタッフと深く関わっていきます。
たいていの国では、日本とはまったく異なる文化や慣習、価値観が根付いていますから、自分の常識がまったく通用しない場面にも遭遇するでしょう。
そんなとき、話が通じないからとすぐにあきらめるのではなく、「何とかして思いを伝え合おう」という姿勢が大事になってきます。
異なる考え方をもっている人とでも、積極的にコミュニケーションをとる気持ちが何より大切です。
青年海外協力隊に向いていないのはどんな人?
青年海外協力隊への参加希望者のなかには、「これからやりたいことを見つけたい」といった自分探しを目的とする人や、「海外ボランティア経験は就職に有利になりそうだから」という意図をもつ人もいるようです。
たしかに青年海外協力隊の経験は、自分の人生に大きな影響を与え、その後の進路を決めるきっかけになることもあります。
ですが、最初から「自分探し」や「就職のため」といった目的だけで動いていると、なかなか活動が続かないかもしれません。
派遣先では、日本と比べて生活環境がよくない場所で、慣れない言語を使って現地の人と働くことになります。
国際協力やボランティア活動に対して真剣に向き合えないと、「思っていたよりも楽しくない」「一刻も早く日本に帰りたい」など、ネガティブな気持ちになってしまうかもしれません。
青年海外協力隊に応募する前には、自分がそれに参加する意義や、現地で成し遂げたいことをよく考えて、熱意がもてるかどうかを自分に問いかけてみましょう。